システム基盤上に自社独自の原価管理システムを低コスト短期間で構築
同一基盤上に情報系システムも展開しクラウドへもスムーズに移行
全社員で共有利用し、業務効率向上とTCO削減に大きな成果

コスモテックは、原価管理システムを刷新するにあたって、intra-martとそのパートナーアプリケーション製品を基盤に据えた。企業活動の柱ともなる原価管理システムと、グループウェア、ワークフローなどの情報系システムを、intra-martという共通基盤上で開発・運用することで、利用者にとっての使いやすさと、開発期間短縮・TCO削減というメリットを享受したのである。また、開発途中に東日本大震災を経験し、ビジネス継続の確保を目的に、オンプレミスではなくクラウド利用へと方針を切り替えた。移行はきわめてスムーズで、業務システムと情報系システムを同一クラウド上で相互に連携させつつ、効率運用する体制を作ることができた。

 

目次

1.課題
取引先の要望に応える内部統制強化が課題
原価管理システムの刷新・セキュア化が急務に

2.導入
マルチテナント機能の活用でスムーズにSaaS化
月8万件のトランザクション処理をこなしモバイルにも楽に対応

3.効果
業務システム、情報系システムの基盤統一でTCO削減と全社員の使い勝手向上

4.未来
共通基盤上で続く業務に役立つアプリケーション展開
今後の取り組みはモバイル対応とシェアードサービス化

課題

取引先の要望に応える内部統制強化が課題
原価管理システムの刷新・セキュア化が急務に

日本の宇宙航空分野の基礎研究から開発・利用を一貫して行っているのが、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構殿(JAXA)だ。コスモテックは、このJAXAのロケット打ち上げ設備および研究開発設備の保全・運用と三菱重工業のロケット打ち上げ作業支援を担っている。
「建物空調ひとつとっても、宇宙航空施設の設備保全・運用には、きわめてセンシティブな技術力が必要です。特に重要なのは高圧ガスを取り扱う技術。液体燃料ロケットには推進剤(燃料、酸化剤)をはじめ様々な高圧ガスが使用されています。高圧ガス設備を長期にわたって確実に保守点検・維持運用することは、宇宙産業の基盤を支える重要な役割です」と、経営企画室長の古家哲也氏は語る。
2010年、同社は原価管理システムの刷新を検討するようになった。
設備保全・運用は人が現場を動いて行うものであるだけに、原価管理システムは、同社の活動の根幹を支えるきわめて重要なシステムである。
PC上で動くシステムを社内で開発して運用していたが、主要取引先であるJAXAからは、データの整合性が保証される、よりセキュアなシステムの構築が期待されていた。

経営企画室長
古家 哲也氏

導入

業務システムとグループウェアを
intra-martシステム基盤上で同時構築
クラウド移行・運用もスムーズに成功

原価管理システムは、社員の工数管理情報に加えて、受注情報、プロジェクトの予定情報・実績情報、仕入情報、諸経費情報などを用いて処理し、集計結果を、請求、会計、給与システムなどと連携させるシステムである。コスモテックの原価管理は、業務の流れや管理する業務単位に特色があり、市販パッケージをそのまま適用することは困難だった。
しかしゼロからのシステム開発を外注すると、莫大な費用と時間がかかる。そこで注目したのがintra-martとテンプレート製品だ。クレオソリューションが開発した「IM-原価管理システム」をベースに、システム・インテグレーションを加えることで、独自ルールに沿ったセキュアな原価管理システムを、低コスト・短期間で開発する道が開けたのである。
「intra-martは、企業活動の根幹を支える業務システムを短期間で構築できる心強いフレームワークです。また、ワークフローやグループウェアをはじめとする情報系システムの共通基盤にもなる点を高く評価しました。社員全員がPCを日常的に使う社内文化を広め、様々な局面で二重入力を排除して業務効率を高めたいと考えていたからです」と古家氏。
こうして、intra-martのWebPlatformとスタートパックの導入が決まり、開発が進んでいた2011年3月、東日本大震災が発生した。
「原価管理システムは取引先への請求のベースともなる重要なシステム。大災害発生時にもデータを確保して、事業継続性の観点から、クラウド利用へと方針を転換しました」(古家氏)。
クラウドサービスは、各種サービスを比較した上で、NTTデータの「BizXaaS」を選定した。可用性の高いデータセンターであること、IP-VPNを使って会計システムなどと接続できることに加えて、intra-mart開発環境をクラウド提供する「intra-mart PaaS」のメニューが用意されていたからである。
オンプレミスを予定してシステムを開発している途中での方針転換だったが、システムの作り替えはほとんど必要なかった。intra-martという共通基盤をクラウドサービスへ移行するだけで、原価管理・グループウェア・ワークフローが連携するシステム全体をそのままクラウドで運用できるようになった。

効果

業務システム、情報系システムの基盤統一で
TCO削減と全社員の使い勝手向上

原価管理・グループウェア・ワークフローのシステムは、2012年4月に本稼働を開始した。利用者は500人弱の社員全員である。
原価管理システムは、会計システム等の関連システムと手作業を経由せずにデータが連動するようになった。どのシステムのどのデータを監査しても確実に整合性がとれる。証跡もすべて記録される。
業務処理も効率化が進んだ。勤怠管理および工数管理の元データは、社員が自分で入力する。データを集めたり、表計算ソフトとシステムに二重入力するといった手間と時間が不要になった。

経営企画室 企画課長
企画営業担当兼務
大野 友史氏

しかも、原価管理システムと、ポータルやグループウェアを同時に活用することで、情報共有が著しく進化した。毎日まずポータルを立ち上げて業実施した業務と作業時間を入力し、掲示板の連絡事項を確認するといった業務スタイルが定着したのである。
効果はさらに拡大中だ。2012年7月には、業務改善提案のワークフローシステムを追加開発し、クラウドのintra-mart基盤上で運用開始した。
「今まで、提案は紙に書き、上司の決裁をもらって提出していたのを改め、ポータル画面からクリックして必要事項を入力するだけで、形式的な確認のみ経て提案事務局へ直接送信できるようにしました」と、経営企画室 企画課長の大野友史氏。
起案者は、自分の提案がどのように評価されたか、また、実行が決まった時には、誰がどこまで改善作業を進めているかを、ポータル画面からいつでもチェックできる。
「提案を出しやすくなり、良い提案は確実に遂行されるようになり、事務局の手間も軽減されました」と大野氏は語る。
このほか、経費申請、休暇申請のワークフローも利用が定着した。
「intra-martという共通基盤上でアプリケーションを共有しているため、操作が統一されており、データも相互に連携しています。本社および全国拠点でアプリケーションやデータを共有するようになりましたから、業務プロセスの見直しや標準化も効率よくできるようになりました」と古家氏は語る。
同一基盤上で各種システムを開発・運用できることは、開発コストと運用コストの削減にもつながっている。

未来

共通基盤上で続く業務に役立つアプリケーション展開
今後の取り組みはモバイル対応とシェアードサービス化

次の取り組みは、クラウド環境を活用して、データ入力のモバイル対応を進めることだ。例えば、日本最大のロケット発射場である種子島宇宙センターは、施設間の移動に時間がかかる広大な敷地である。事務所までいちいち戻ることなく、各自が今いる場所からデータ入力したり、データ参照したりできる環境を作りたい。
ワークフローを活かした小さな追加アプリケーションを、社内で開発することも計画している。社内開発したアプリケーションと、プロフェッショナルが開発したアプリケーションを連携させ、共存させることができるのも、intra-mart基盤の特長だ。
さらに将来的には、原価管理システムをシェアードサービス化して、グループ会社と共有することも視野に入っている。
これらの課題要望に応えられる拡張性豊かなintra-mart基盤は、コスモテックのさらなる経営力強化と業務効率化の両面の取り組みを着実に支えていく。

基本情報

株式会社コスモテック

本社
東京都千代田区岩本町二丁目4番3号
太陽生命神田ビル4F
設立
1975年4月17日
資本金
8,000万円
社員数
413名 (2012年3月)
概要
宇宙航空研究開発機構(JAXA)、三菱重工業などによるロケット打上げ設備や研究開発設備の保全・運用を行う国内唯一の企業。大型ロケット発射場のある鹿児島県の種子島宇宙センターのほか、人工衛星やロケットの研究開発・試験を行う筑波宇宙センター、エンジン試験場のある宮城県・角田宇宙センターなど、全国約10カ所の宇宙航空施設に事業所を置く。
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