導入事例
三菱電機ビルテクノサービス株式会社様
三菱電機ビルテクノサービス株式会社は、国内業界最大手の三菱電機製のエレベーター・エスカレーター(昇降機)等の保守管理業務を行う。設置後25年を経過した昇降機のリニューアルをモダニゼーションと呼び、この促進を図っている。増加するリニューアル対象の昇降機とのバランスを取る上で、数年後に約2倍の受注台数を獲得することを目指しており、業務効率の向上が急務であった。本システムでは、リニューアル対象昇降機の抽出~商談化~受注、更には、設計~製作~施工にいたるまでのプロセスを見える化し、これまで営業、設計、製作、施工の担当毎に縦割りとなったシステムに分断されたデータを関連を持った情報として全体俯瞰しながら進捗の確認、業務処理を行う事が出来る。
また、業務上の各種データが自然と同一データベースに集約されるため、今後は、受注率やリードタイムの分析など大量データの活用を行い、さらなる営業の効率化を図る。
課題
設置後25年を経過し、リニューアル対象となっている三菱電機製の昇降機は50,000台を超えている。今後増加し続けるリニューアル対象の昇降機とのバランスを取る上で、現状、約4,000台である年間受注台数を数年後には7,000台と約2倍に増やす必要がある。
現在は、営業、設計、製作、施工それぞれが縦割りのシステムを使っており、全体の進捗を俯瞰することができない。また、設備単位に情報が集約されていないため、複数のシステムから各担当が個別に情報を集めている状況がある。
「管理面からのシステムづくりではなく、現場に真に役立つ仕組みづくりをして、業務効率を上げていく必要があった。」と寺田氏は語る。
経営目標の達成と現場課題の解決、双方を実現するシステムづくりが急務であった。
導入
「検討期間は半年、開発は約一年かけた。建物と、号機(昇降機)においてシステムごとに分断する情報を集約するデータベース構造設計から着手した。親会社である三菱電機の採番コードと自社コードを合わせることも苦労したポイント。」と寺田氏は導入時を振り返る。
基幹系・情報系など10以上のシステムを個々に参照するのではなく、一つのプラットフォームを参照する事で業務を俯瞰できる事を目指した。
開発には、Notesなど既存システムでの構築も検討したが、入力機能やモジュールの発展性、また検索スピードなど性能面での比較検討を行い、寺田氏が「戦略系システム基盤」と呼ぶ『intra-mart AccelPlatform』と同基盤上でのドキュメント管理システム『intra-mart AccelDocuments』を採用した。
『intra-mart AccelPlatform』の持つプロセス管理機能(BIS)を活用し、縦割りになった業務をつなぎ、また複数システムへの同一項目入力を極力削減し業務効率を図る事を実現した。
効果
「導入したばかりで、現場からの要望はまだ多く出ている状況であるが、これまでは縦割りで、複数の人とシステムにまたがる、商談~受注~設計~製作~施工までの一連のプロセスを見える化できたのは大きな効果である。」と寺田氏。
対象物件抽出と商談状況の把握が容易にでき、iPadなどのタブレットを活用できるので、外出先からの情報確認が可能。また、『intra-mart AccelPlatform』標準装備の簡易BI機能である『ViewCreator』を活用して管理帳票などのレポート出力が行えるため、状況把握・分析・意思決定のアクションに活かすことができる。
「現場が真に役に立つ仕組みづくり、使いやすいシステムを作る。そして、利用してもらう事でさらにそのデータを活用して、ビジネスを加速していく。」寺田氏はそう語る。
未来
業務プロセスを一元管理することで、商談から受注、施工までの各種データも一元的に管理することが可能。「将来的には、顧客毎にどのような営業プロセスで受注を上げたか。また、機種や設置条件ごとの受注率やリードタイムの分析などを行い、営業効率をさらに向上することも視野に入れている」と寺田氏は将来像を語る。
社内の他業務においても、同様に業務プロセスの一元管理の潜在ニーズがあり、より幅広い領域で、より手軽に開発できる『戦略系システム基盤intra-mart Accel Platform』の利用促進が期待されている。
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