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ローコード開発ツール・プラットフォーム8種を比較!おすすめのツールは?

日本の人口減少により人材不足が深刻化しつつあり、働き方改革の推進などもあり、企業などには業務効率化が求められています。一方で、デジタル化がますます進む中、業務に活用するシステムやアプリケーションの拡充も必要不可欠なものとなっています。

これらを両立させるために注目したいのが、短期間でアプリケーション開発が行えるローコード開発ツールです。ローコード開発ツールとは、高度なプログラミングのスキルを必要とせず、見たまま操作によってアプリ開発が可能なプラットフォームのことです。

本コラムでは、ローコード開発ツール(ローコード開発プラットフォーム)について、注目の背景とおすすめのツール、選び方などをご紹介いたします。

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ローコード開発の事例をまとめています

イントラマートがプログラミングを最小限におさえ、ローコード開発ツールを活用して素早いシステム構築を実現した事例をご紹介します。

 

1. ローコード開発ツール、ローコード開発プラットフォームとは?

ローコード開発ツール(ローコード開発プラットフォーム)とは、極力、ソースコードを書かずにアプリケーションを開発する「ローコード(LowCode)開発」の手法を実現できるソフトウェアのことです。

プログラミングの代わりに使われるのが、「グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface/GUI)」です。グラフィカルユーザインタフェースとは、視覚的に操作できるインターフェースのことで、あらかじめ用意された機能単位を表示したアイコンなどをドラッグアンドドロップ、ポイントアンドクリックといった操作により組み合わせることで開発します。

プログラミングが必要なのは最低限の部分であるため、短期間で開発が行え、まったくソースコードを書かないノーコード開発に比べると開発の自由度が高い点がメリットです。
「ローコード(LowCode)開発」が日本語で「超高速開発」などとよばれるゆえんです。

ローコード開発については、こちらの記事もご覧ください。

【関連記事】
ニューノーマルのDXを支える注目トレンド「ローコード開発」とは

 

2. トレンドのローコード開発、なぜ注目されている?

ローコード開発がなぜ今注目されているかといえば、冒頭に挙げた人材不足の解消や働き方改革実現のほかに、近年バズワードのように広がっているDXが大きな理由の一つとして挙げられます。
DX(Digital Transformation)とは、最新のデジタル技術を駆使して業務フローやプロダクト、顧客体験などを変革させることをいい、日本語では「デジタル変革」と訳されます。

経済産業省は、「DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」(2018年9月)や、「DXレポート2(中間取りまとめ)」(2020年12月)などで、たびたび日本のDX推進を訴えています。

レポートでは、DXが推進できなければ複雑化・ブラックボックス化したレガシーシステムを刷新できず、保守費用が増大するなどして、2025年以降最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性があると指摘しており、これを「2025年の崖」と表現しています。

差し迫ったDXを実現する有力な手段の一つとして、短期間で柔軟性が高い開発が行え、過度に高度な専門スキルを必要としないローコード開発に注目が集まっています。

 

3. ローコード開発ツール、ローコード開発プラットフォーム8種を紹介

ローコード開発ツール、ローコード開発プラットフォームには、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、有料・無料に分けてご紹介いたします。

有料のローコード開発ツール、ローコード開発プラットフォーム

まずは、有料のツールからご紹介いたします。

OutSystems

OutSystemsは、Webアプリケーションやモバイルのネイティブアプリケーションの開発が行えるローコード開発プラットフォームで、チャットボットも作れます。任意のプログラミング言語で独自コードを追加し、プラットフォームを自由に拡張することもできます。

ポルトガル発のローコード開発プラットフォームですが、現在は、米国に本社を構え、世界11ヵ国にオフィスを展開しています。

OutSystemsは有料のツールですが、無償トライアルがあり、無償トライアルでも全機能を体験できます。最大100ユーザーが登録できるので、チームでの開発でも利用可能です。
無償トライアルは、フォームに必要項目を入力してサインアップするだけで1分でインストールでき、簡単なアプリなら5分以内に作成することもできるというスピーディさが特徴。

Webサイトは一部、日本語対応していますが、基本的に英語の説明を読んで利用する必要があります。

Microsoft PowerApps

Microsoft PowerAppsは、ビジネスアプリケーションを作成できるローコード開発ツールです。GUIと関数(Excelのような)を組み合わせてブラウザ上で開発を行います。
ExcelやPower BIといったMicrosoft製品のほか、CSVファイルや他社のデータベースと接続して、テンプレートも用意されており、スピーディな開発が可能です。

Microsoft のDynamics 365やOffice 365のエンタープライズプランなどを契約していると、PowerAppsを無料で利用できます。そうでない場合は、1ユーザー当たり月額料金760円から単体契約も可能です。30日間の無料トライアルもあります。

Kintone

Kintoneは日本製のローコード開発ツールで、サイボウズ株式会社が提供しています。導入実績は2万社以上。

リッチテキスト、日付、チェックボックス、計算といった28個のパーツが用意されており、ドラッグアンドドロップでこれらを組み合わせて、クラウド上にて業務アプリを開発できます。
特に、チームや部署単位などで利用するアプリケーションが想定されており、SNS機能が充実しています。

カスタマイズを行いたい場合は、Javascriptによる開発が可能です。

Oracle APEX

Oracle APEXは、データベース管理システムを中心とする企業向けソフトウェアの大手、オラクルが提供するローコード開発ツールです。Oracle Databaseのユーザーであれば、追加ライセンスを購入することなく利用できます。単体契約の場合も、月額360ドルからとなっており、低コストで利用できます(クラウド版の場合)。

低コストながらエンタープライズ向けのアプリ開発も可能。ウィザードが用意されており、学習なしですぐにアプリ開発を行うことができます。カスタマイズしたい場合は、データベース言語であるSQLをOracle Database用に独自に拡張したプログラミング言語「PL/SQL」で、これはSQLの知識があればすぐに使えるものだといいます。

ローコード分野ですでに20年以上の実績を持つオラクル社のツールとして、シンプルさと低コスト、スピーディさが追求されています。

intra-mart

私たち株式会社エヌ・ティ・ティ・データイントラマートが提供するintra-martは、導入実績は9,500社以上の日本製ローコード開発ツールです。16年連続、ワークフロー市場でシェアNo.1(シェア率25%)を誇ります。

エンタープライズ向けのアプリ開発も可能。グローバルに対応しており、日本語、英語、中国語など多言語対応しているだけでなく、各国のタイムゾーンも利用可能です。

APIコンポーネントが用意されており、AI、OCR、RPA、電子署名などのデジタル技術との組み合わせも可能で、ワークフローを高度に自動化することができます。

無料(オープンソース)のローコード開発ツール、ローコード開発プラットフォーム

無料で利用できるオープンソースのローコード開発ツールもあるので、以下でご紹介します。

iPLAss

iPLAssは、無料で利用できるJavaベースのローコード開発ツールです。提供企業は、電通グループのSIerである株式会社電通総研です。Webブラウザ上でデータ定義と設定を行うだけでアプリケーション開発が行え、データ定義を変更する際も、サービスを止めずに即座に反映できます。

無料ツールながら、エンタープライズ向けのアプリ開発も可能。クラウド上での開発のほか、オンプレミス環境での開発も可能です。
また、認証のセキュリティも2段階認証やシングルサインオンなど、高レベルに設定できます。

カスタマイズの際は、Javaのほか、Groovyも使用できます。

Open Lowcode

Open Lowcodeは、無料で利用できるローコード開発ツールで、クラウド版とオンプレミス版の両方が用意されています。
Open Lowcodeではワークフローアプリや財務アプリ、タスク管理アプリ、セキュリティ管理アプリなどを開発でき、簡単なアプリであれば数分間で作成可能です。

データベースに強みがあり、データ管理はもちろん、データ分析も自動で行えるアプリを開発できます。

プリザンター

プリザンターは、株式会社インプリムが提供している無料のローコード開発ツールです。クラウド版は有料で提供されており、ダウンロード版が無料で利用できます。クラウド版にも、3ユーザーまで利用可能な無料プランが用意されており、60日間ほぼ全機能を試せるデモ環境も用意されています。

作成したアプリの操作感がExcelと似ているため、既存のExcelファイルから移行するのに最適です。
カスタマイズは、APIを利用するかJavascriptで行います。

 

4. ローコード開発ツール、ローコード開発プラットフォームの選び方

上でご紹介した以外にもさまざまなローコード開発ツールがあります。それぞれに特徴があり、一概にこれがおすすめといえるツールはありません。一番、良いのは、自社の目的に合ったツールを選択することです。
ここでは、ローコード開発ツールを上手に選ぶためにチェックしたいポイントをご紹介いたします。

適用範囲

まず、ローコード開発ツールを導入する目的に合わせて、全社で利用するのか、それとも特定の部門のように一部のみで利用するのかを確認しておきましょう。

ローコード開発ツールには、エンタープライズ向けのものもあれば、小規模事業者向けのものもありますし、利用人数によってプランや利用料金が変わってくるツールもあります。
ローコード開発ツールの選定に当たり、想定される「開発に携わる人数」をある程度、把握しておく必要があります。

運用体制

前項でお伝えした「人数」とともに、開発者のプログラミングスキルについても把握しておく必要があります。利用できる言語の種類、またその習熟度によっても選ぶべきツールが変わってくるからです。

基本機能はツール側で用意されている機能単位の組み合わせだけで作成できますが、細かい部分を自社の業務フローに合わせてカスタマイズしたい場合は、プログラミングが必要になってきます。場合によっては、ローコード開発ツールではなく、まったくプログラミングを必要としないノーコード開発ツールを選ぶ必要があるかもしれません。

自社の開発者がスキルを持つ言語に対応したローコード開発ツールを選びましょう。

拡張性

併せて、ローコード開発ツールの拡張性についても確認しておきましょう。既存のシステムなどと連携できるか、連携の方法はAPIなのか、プログラミングが必要なのかといったところまで把握した上でローコード開発ツールを選定する必要があります。

もし、現在は連携すべきシステムがまだそれほどなかったとしても、将来的にツールなどをほかに導入する可能性も考え、基本的には拡張性の高いものを選ぶことをおすすめします。

 

05. まとめ

ローコード開発ツール(ローコード開発プラットフォーム)について、求められる背景や具体的な製品を紹介しました。

ローコード開発は、ノーコード開発ツールに比べて自由度も高く、フルスクラッチで開発するよりも短期間で効率的に開発が行えます。DXをはじめ、多くの企業が抱える人材不足や
業務効率化など、さまざまな課題を解決しながらデジタル化を促進できるため、ぜひ積極的に活用したいものです。

エヌ・ティ・ティ・データイントラマートでは、エンタープライズにも対応できるローコード開発ツール「intra-mart」を提供しております。ローコード開発について疑問や不安をお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。

 

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