ワークロードとは? ~ワークロードの管理の課題からその解決策までご紹介~

ワークロード(workload)とは、人や機械などが一定時間内に行う仕事量や作業量を表す英単語です。これが転じて、IT分野においては、コンピューターやシステムにかかる処理負荷の大きさを意味します。特に、コンピューターの全処理能力のうち、どのくらい命令の処理が可能な割合が残っているかを示す抽象的な指標のことです。
起業など組織においては、ワークロード管理を行うことで、ITリソースを最適化することができます。
本コラムでは、ワークロード管理とは何か、ワークロード管理における課題などについてご紹介いたします。
1. ワークロードとは
ワークロード(workload)とは、人や機械などが一定時間内に行う仕事量や作業量を表す英単語です。
これが転じて、IT分野においては、コンピューターやシステムにかかる処理負荷の大きさを意味します。特に、コンピューターの全処理能力のうち、どのくらい命令の処理が可能な割合が残っているかを示す抽象的な指標のことです。たとえば、CPUやメモリ、ネットワークなどの使用率を指します。
また、クラウド分野においては、仮想デスクトップで実行中のソフトウェアを指すケースもあります。
2. ワークロード管理とは
ワークロード管理とは、コンピューターのパフォーマンスを適正な状態に保つために行う管理のことです。
組織においては、ワークロード管理を行ってITリソースを最適化する必要があります。ワークロード管理を行うことでパフォーマンスの悪化を把握できれば、ハードウェアを冗長化したり不要なプログラムを削除したりなどの対応を取ることができます。
ワークロード管理は、システムを正常に稼働させるために重要なものなのです。
3. ワークロード管理における課題
現在、広くクラウドが浸透し、業務の多くの場面でクラウドが利用されています。このため、ワークロード管理においてもクラウド関連の課題が表出しています。
たとえば、複数のクラウドプラットフォームやプライベートクラウド、パブリッククラウド、さらにはオンプレミス環境と、さまざまな環境が混在したコンピューティング環境である「ハイブリッドクラウド」を利用している企業も少なくありません。
ハイブリッドクラウドを利用していると、IaaSとPaaSが混在していることがあります。クラウドの利用にかかるすべてのリソースをベンダー側で管理してもらえるSaaSとは異なり、IaaSやPaaSでは自社で管理しなければならない部分が出てきます。
しかし、ハイブリッドクラウドの構成は複雑であることが多く、情報システム部門など管理者側でIaaSやPaaSのすべての環境を管理する負担は大きいものになります。場合によっては、把握できていないIaaS/PaaS環境が存在するケースもあるでしょう。
その結果、ワークロード管理がうまくいかないばかりか、情報セキュリティ上のリスクが発生する恐れもあります。
4. ワークロード管理にはクラウドサービスがおすすめ
上記のようなワークロード管理における課題は、クラウドサービスでワークロード管理を行うことで解決できます。
ワークロード管理にクラウドサービスをおすすめする理由は、下記の3点です。
使用システムを一元管理できる
クラウドサービスのワークロード管理では、業務へのクラウド利用が想定して作られているため、クラウド環境を含む利用システムのワークロード管理をまとめて行えます。
特に、IaaS、PaaSそれぞれで複数のシステムを稼働させている場合は、一元管理できるようになり、管理の負担を軽減できます。
情報セキュリティの強化を図ることができる
複数の使用システムを一元管理できるようになることで、各システムの情報セキュリティに関する設定や確認も一括で行えるようになります。
また、ワークロード管理自体に備えられているセキュリティ対策機能を活用することも可能です。
このため、ワークロード管理をクラウドサービスで利用することで情報セキュリティの強化を図ることができます。
コストを抑えながら運用できる
「ワークロード管理における課題」でお伝えしたように、クラウド環境、特にハイブリッドクラウドを利用している組織では、ワークロード管理が煩雑になり、管理者の負担が大きいものです。クラウド環境を含む利用システムのワークロードを管理できるサービスを利用すれば、ワークロード管理にかかる人件費などを抑えることができます。
また、利用するワークロード管理サービスの提供形態がSaaSであれば、初期費用がかからないケースが多く、利用した分だけ料金を支払えば良いので低コストで済みます。
5. まとめ
企業などの組織において、コンピューター資源を最大限に活用するために、ワークロード管理は重要なものです。
ただ、近年は業務にクラウドサービスが利用されるようになり、IaaSやPaaS上でも複数のシステムが稼働する状況になったことから、ワークロード管理がしづらくなってきました。
これを解消してくれるのがクラウドのワークロード管理サービスです。
現状のワークロード管理に課題をお持ちの企業様は、クラウドサービスでのワークロード管理導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
Concept Book
ローコード開発・業務プロセスのデジタル化で豊富な実績を持つintra-martが、お客様のビジネスにどのような効果をもたらすのか、特長や導入効果など製品コンセプトを詳しくご紹介しています。

お困りごとがありましたら、お気軽にご相談頂ければと思います。