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AWSに移行するメリットと注意点を解説

働き方改革やDXの推進を機に、オンプレからAWSへ移行する企業が増えています。特に、企業向けのクラウドサービスではシェアの高いAWSへ移行する企業も多いようです。AWSは世界トップシェアのクラウドサービスです。それには、ハードウェアのリプレース不要、コストの削減、場所を選ばず使用できる、最新技術を試したいなど多くの企業のニーズにAWSは応えることができます。しかし、オンプレミス環境とクラウド(AWS)では、環境がまったく異なるため、移行前にはポイントや注意点をおさえておかなくてはなりません。この記事では、オンプレミス環境からAWSへの移行をスムーズに進めるために必要な準備やポイントを紹介します。

 

1. AWSへの移行を実施する理由

企業がオンプレミス環境からAWS(クラウド)に移行するのには、さまざまな理由があります。特にオンプレミス環境と比較した場合に AWS が優位になる点をいくつか挙げていきます。

利用量やスペックの無駄をなくしたい

オンプレミス環境では一度導入したハードウェアのスペックを都度変更することができません。一方、AWSであれば利用中でも用途やアクセス数に応じて柔軟にスペックや利用量を変更することで、ハードウェアを最適化することができます。

ハードウェアのリプレースが面倒

オンプレミス環境ではハードウェアのリプレースが3年~5年おきに必要ですがAWS(クラウド)へ移行すれば、ハードウェアのメンテナンスはAWSが行うので、自社での作業は不要となります。

場所・時間を選ばずに作業を可能にして、業務効率化を実現したい

オンプレミス環境では、ほとんどの場合作業をするには出勤しなくてはなりません。ハードウェアが固定の場所に存在しているからです。ですが、クラウドサービスならインターネットに接続している端末があるだけで、いつでもどこでも作業が可能です。働き方改革にも対応しやすくなります。

新しい技術に遅れないようにしたい

AWSのサービスは年々新しいものがリリースされており、既存のサービスにも機能の改善・追加が行われています。例えば 2017 年に行った機能改善は 1,430 回にも及びます。また、そのうち 90%以上は利用者からのフィードバックに基づく実装ということです。今まで自社にあったサービスだったものよりも新しい技術を使用したさらに合うサービスへのアップデートなども容易です。

 

2. AWSに移行するメリット

AWSに移行することには、上で紹介した理由を満たすほかにも、次のようなメリットがあります。

初期費用が比較的かからない

AWSは利用した分だけ支払う従量課金制なので、オンプレミスだとかかっていた初期費用はかかりません。OSのライセンス料もほとんどの場合含まれているため、必要なのは、最初に用意するアプリケーションの費用くらいです。

利用料に応じたコスト削減

AWSでは、利用目的やアクセス数に応じて利用量を変更することが可能です。利用量を最適化することで、無駄な費用の捻出を避けることができ、結果的にコストダウンが可能です。また、AWSはサービス開始以来、80回以上の値下げを行ってきました。

サーバー内のハードウェア・OSのメンテナンスが不要

AWSを利用すれば、サーバーやネットワークなどのインフラの運用管理・ハードウェアや回線の災害対策はAWSが行ってくれるため、自社スタッフが対応する必要が基本的になくなります。

構築速度が速い

新しくシステムを構築しようとする場合、要件定義からの長い時間が必要なオンプレミス環境と違って、AWSであればすでに用意されているリソースを組み合わせるだけなので、構築に時間がかかりません。

強いセキュリティ

AWSではネットワークのインフラストラクチャ、アプリケーションなど様々な段階でセキュリティ対策を行い、データは暗号化して保護しています。

海外展開にも容易に対応可能

AWSのリージョンは日本国内でも、東京と大阪の2箇所から選択でき、世界各地にも展開されています。自社の拠点に近いリージョンを選択することができるため、グローバル企業やこれから海外進出を考えている企業でも海外展開が容易です。

 

3. AWSに移行する際の注意点

何かとメリットが大きいAWS移行ですが、オンプレミス環境からAWSへ移行を行うときには、次のような点に注意が必要です。

オンプレミス環境と異なる特徴がある

業務システムでは、オンプレミス環境に向いた仕様や運用になっているものも数多くあります。クラウド環境のAWSで動かすには要件上向いていないものや、クラウド化するとデータ連携ができなくなるものもあるため、まずは現在運用しているシステム自体がAWSに移行可能か、クラウド環境での運用が可能かを検討しましょう。

運用コスト増加の可能性がある

AWSでは、先に記載した通り初期費用がかからないのがほとんどなので、初期コストを抑えることができますが、利用するサービスの組み合わせによっては毎月のランニングコストが高額になってしまいます。また、AWSは従量課金制なので、利用後にならないと料金が確定しません。常に稼働状況を把握し、必要な利用量を予測してコスト管理を行いましょう。

セキュリティへの注意・対策

AWSに限らずですが、クラウドサービスはインターネット回線を経由して利用するため、不正アクセスなどのリスクをゼロにすることはできません。可能な限りVPN(Virtual Private Network)を利用するなど、セキュリティを強化する対策を取りましょう。

カスタマイズにも限界がある

AWSでは、シンプルな機能で提供されているサービスをいくつか組み合わせて欲しい機能を実現してシステムを構築します。規制の部品を組み合わせることになるため、カスタマイズ性には限界があり、自社に100%合った仕様にできないかもしれません。また、利用できるアプリケーションにも制限がある場合もあります。

 

4. まとめ

既存のオンプレミス環境のシステムをAWSなどのクラウドサービスに移行するには、多くの準備が必要です。また、AWSでは、オンプレミス環境とは異なる部分もたくさんあります。一度にすべてをAWSに移行するのは難しいでしょう。AWSへの移行をスムーズに進めるに、クラウド上での運用に向いたもの、オンプレミスでは運用が大変なものなどから段階的に移行していくのがおすすめです。


 

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