今さら聞けないビジネスアナリティクス(BA)とは?

ビジネスアナリティクス(BA/Business Analytics)とは、データを活用して将来予測を行い、自社のビジネスを分析することです。
「21世紀はデータの時代」といわれるほど、あらゆる分野においてデータの価値と重要性が高まっています。データを制する企業が競争力を持つといえるでしょう。
本コラムでは、ビジネスアナリティクス(BA)の概要と、活用メリット、課題をご紹介いたします。

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1. ビジネスアナリティクス(BA)とは?
ビジネスアナリティクス(BA/Business Analytics)とは、データを活用して将来予測などを行い、自社のビジネスを分析することです。
そのためには、BIなどを活用して社内外に蓄積されたデータを分析する必要があります。
ビジネスアナリティクス(BA)とビジネスインテリジェンス(BI)の違い
ビジネスアナリティクス(BA)と似た概念に「ビジネスインテリジェンス(BI)」があります。ビジネスインテリジェンス(BI/Business Intelligence)とは、組織内に分散されているデータを集約して分析し、経営上の意思決定に活用すること、およびそのためのツールを指します。
ビジネスインテリジェンス(BI)がデータの可視化と分析に重点を置いているのに対して、ビジネスアナリティクス(BA)では未来を予測してデータに基づく経営判断を支援する役割を持っている点が異なります。
ただ、どちらもデータをビジネスや業務の課題解消に役立てようという点では共通しています。
2. ビジネスアナリティクス(BA)を活用するメリット
企業などの組織がビジネスアナリティクス(BA)を活用することで、次の7点のメリットが得られます。
リアルタイムに経営資源の把握ができる
ビジネスアナリティクス(BA)を活用することで、売上や仕入の金額、人件費、仕掛品や在庫の量など、経営資源に係るさまざまなデータをリアルタイムかつ一元的に把握できます。
経営層をはじめ、マーケティング担当や営業担当など、社内のさまざまな立場のメンバーが必要な時にアクセスして確認でき、データを裏付けとして、市場や顧客の行動など環境の変化に素早く対応できるようになります。
意思決定をスピードアップできる
上記のように、経営資源のリアルタイムな把握が可能になることに加え、分析・予測機能から将来に起こりそうな事象を掴むことができるようになるため、意思決定のスピードを向上できます。
意思決定の質を高められる
意思決定に関するメリットは、スピードの向上だけではありません。それまでは、経営層の経験則や勘といったあやふやで非理論的なものを頼りにしていたところから、データという客観性のある根拠を元に決定できるようになり、質も高まります。ステークスホルダーへの説明や説得の際も、データは役立つでしょう。
コストを削減できる
「リアルタイムに経営資源の把握ができる」でお伝えしたように、ビジネスアナリティクス(BA)を活用すれば、経営資源に関するあらゆる数値を把握できます。このため、コストに関するデータや予測にフォーカスすることで、現状で存在している余計なコストや、これから発生しそうな無駄なコストを見つけて削減できます。人的リソースなども最適化できるため、人件費の削減も可能です。
目標達成の進捗管理ができる
ビジネスアナリティクス(BA)には目標に対する達成度を測定できる機能があります。
期初に立てた予算の目標に対してどのくらい達成できているか、各部門で掲げたKPIに対しての達成率など、ビジネスアナリティクス(BA)に集約されたデータから現在の進捗をビジュアルで表示してくれるため、一目で進捗を把握できます。これと、予測機能を合わせることで、施策の予定を早めたり中止したりなど、目標達成の進捗管理が可能になります。
マーケティングへの活用ができる
経営判断など全社に関わる意思決定に活用するのがビジネスアナリティクス(BA)本来の目的ですが、部門ごとでの活用も可能です。たとえば、マーケティング部門では、BAから顧客のニーズや市場の変化を読み取り、プロモーションや新商品開発などに活かすことで、競争力を強化することが可能です。
利益の向上が見込める
「コストを削減できる」でお伝えしたように、コストを削減できるほか、余剰在庫を削減したり、販売機会の損失を回避したり、「マーケティングへの活用ができる」でお伝えしたようにマーケティング部門や営業部門などで活用して売上が向上したりと、さまざまな効果が期待できるため、利益の向上が見込めます。
3. ビジネスアナリティクス(BA)が抱える課題
このようにたくさんのメリットを持つビジネスアナリティクス(BA)ですが、活用においては課題もあります。
まず、経営判断などに必要な経営資源のすべてについてのデータを集約する必要があるため、組織内の一部の部門だけに導入してもあまり意味がなく、全社的に導入・活用する必要がある点が挙げられます。BAに限らず、新たなツールを導入する際に重要なことですが、現場の抵抗を和らげるために、導入の目的や得られるメリットの説明し、操作方法のレクチャーなどを丁寧に実施することが大切です。
また、BAを使いこなすためには、データや分析に関する専門知識も必要です。社内のデータサイエンティストや、外部のBAベンダー、アナリストなど、データ分析のスキルを持つ人材から社内の各部門へナレッジを落とし込み、社員のスキルを底上げしましょう。
4. まとめ
ビジネスアナリティクス(BA)は、ビジネスインテリジェンス(BI)で分析したデータを元に、さらに分析を加えたり将来予測が行えたりするITツールです。
上手に活用すれば、リアルタイムに経営資源の把握ができ、意思決定をスピードアップできたり、意思決定の質を高められたりでき、ビジネスや業務の課題解消に役立てられます。
ただ、全社的に導入・活用する必要があり、活用のために必要な知識やスキルが求められます。導入元のBAベンダーなどに頼り、社内外のデータを活用して競争力を高めましょう。
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