現場主導のDXのカギは「企業内市民開発」にあり！DX本質への変容を促すノーコード/ローコード開発

2021/10/25

新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに一段と急速に進む日本企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）。あらゆる規模の組織で業務のデジタル化が急がれるなか、NTTデータイントラマートでは、業務プロセスのデジタル化による業務改善をスモールスタートで、かつスピーディに実現するクラウド型ノーコード／ローコード開発ツール「Accel-Mart Quick」を提供している。

【解説者プロフィール】

株式会社NTT データイントラマート
開発本部プロダクトディベロップメントグループ
サービスイノベーションチーム
高松大輔

低額設定で小さく始めるデジタル化に最適

「Accel-Mart Quick」は、ITに関する専門知識を持たない現業部門が業務のデジタル化を自ら推進するためのノーコード／ローコード開発ツールだ。大手企業を中心に8,200社（2021年3月末時点）への導入実績を持つDigital Process AutomationPlatform「intra-mart」のクラウド版「Accel-Mart Plus」の豊富な機能をシンプルに使い易くした仕組みであり、「スピード」「シンプル」「エントリー向け」という3点を大きな特徴とする。（図）

Accel-Mart Plusはノーコード／ローコード開発のアプローチによって、複数部門をまたがるワークフローやBPMなどのシステムを高効率に開発することができる。

一方で、高機能であるがゆえに、それらを使いこなすには相応の知識とスキルが要求されてきた。加えて全社規模での業務改善を実現する豊富な機能を備えているため、使用料が「月額27万円台から」に設定されており、小規模の組織・チームにとっては敷居が高いサービスとも言えた。
その敷居を大幅に引き下げ、企業の部門利用に適した新プランがAccel-Mart Quickとなる。

「Accel-Mart Quickの場合、Excelが使える方ならば誰でも簡単に業務効率化に役立つアプリケーションやワークフローが作成できます。サービス料も『1ユーザー当たり月額770円※1』と廉価です。大企業の現業部門やITの専門家が不在の小規模な組織が、現場主導で業務プロセスのデジタル化に乗り出すうえで、まさに最適なツールと自負しています」と、高松は強調する。

※1　1ユーザ月額770円はキャンペーン価格。（20ユーザから利用可）

ユーザーの成長に合わせたツールの高度化が可能

Accel-Mart Plusの機能を簡素化したとはいえ、Accel-Mart QuickとAccel-Mart Plusのノーコード／ローコード開発の基本機能は共通している。まず、あらかじめ準備された部品（アイテム）を組み合わせるだけで、簡単に業務で使うアプリケーション（以下、アプリ）の画面や帳票が作成でき、作成した画面・帳票に基づいてデータベースも自動生成される。こうして作成したアプリはグループ内で共用でき、データごとのアクセス権限管理もAccel-Mart Quick上で簡単に行える。
しかも、Accel-Mart Plusと同様にAccel-Mart Quickには業務用アプリを作成するテンプレートが107種類も用意されており、それらを使えば工数をさらに大きく低減できる。また、作成した画面・帳票はワークフローの機能に連動できるほか、申請に使用している既存のExcelシートがすでにあれば、それを申請書などの帳票として使うワークフローを作成するのも容易である。

これらの機能によって、例えば、申請／承認の「脱ハンコ」を、Accel-Mart Quickの利用開始の即日に実現することも可能であると高松は説く。また、電子契約・電子サインサービスやRPAとの連携といったAccel-Mart Plusですでに実現されている高度な仕組みも、Accel-Mart Quick上へ提供していくという。
さらに、開発ツールをAccel-Mart QuickからAccel-Mart Plusへとステップアップしていくことで、Accel-Mart Quickで開発したアプリ資産を活かしながら、DXの範囲をチームレベルから全社レベルへとスムーズに押し広げていくこともできる。

業務のデジタル化に対するユーザーの要求

業務のデジタル化に対するユーザーの要求は段階的に必ず高度化していきます。その要求に合わせて、システムも柔軟に成長させることが可能なAccel-Mart Quickのようなツールを選ぶことによって、チーム単位の小さな組織でも、『素早く変革し続ける能力を身につける』というDX本来の目的の達成につながります。Accel-Mart Quickによって、より多くの企業や部門にDXに向けた一歩を踏み出していただきたいと願っています（高松）