4.4. 試験フェーズ¶
試験フェーズでは、要件定義書(4.1.4で策定)や設計書(4.3.5で策定)に基づき、実装した成果物であるアプリケーションが問題なく使用できることを確認します。
4.4.1. 試験項目を抽出する¶
総合テストでは、要件定義書に記述されている内容に沿って、アプリケーションが開発されているかを確認します。
まずは、試験の目的と試験で確認したいことは何かといったテスト観点を考えましょう。状況に応じて異なりますが、主なテスト観点は以下の通りです。
- 機能確認:要件定義書のとおりに機能が構築されているか
- 性能検証:ハードウェアや通信回線など、処理速度に問題はないか
- 運用評価:運用段階で現実性のあるシステムであるか
ここまで検討してきた試験の目的やテスト観点を基に、要件定義書と設計書を確認しながら、試験の必要がある項目を抽出してみましょう。
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4.4.2. 試験項目書を作成する¶
- 試験目的
- 試験項目(4.4.1で抽出)
- 試験工程(手順)
- 試験対象(機能、観点)
試験項目書を作成すると、試験方針を統一し、試験実施における効率化を図れます。特に複数人で共同開発を行う場合には有効です。
試験項目書の作成後、作成者以外の第三者にレビューを依頼し、試験項目に漏れがないかを確認してもらうことをおすすめします。
4.4.3. 試験用に認可設定の準備を行う¶
4.4.2で作成した試験項目書に沿って、試験用の認可設定をします。
intra-martでは、ロールと呼ばれる単位によって、権限の設定ができます。これにより、試験用のロールを新規で作成して、試験者のみが試験対象のアプリケーションを開くことができる状態にします。
試験は、IM-BloomMaker のプレビュー画面ではなく、開発したアプリケーションの画面で行います。リリース後の環境と同じ環境を準備することで、システム全体の動作を検証できます。
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