intra-mart Accel Platform IM-Review ユーザガイド 第1版 2024-1-23

3. IM-Reviewを始めましょう

画面設計に基づく画面の試作品を作って、システムユーザとレビューを始めましょう。

3.1. レビューストーリー

林さんをリーダーとする開発チームは、ユーザとの打ち合わせを経て作成した設計図に基づいて タスク管理アプリ の試作版を開発しました。そして正式版の実装に進む前にユーザから意見を収集することにしました。

これまでのように会議室に集まってデモを交えながら意見を聞きたかったのですが、ユーザのスケジュールがまちまちで、開催日時を決めることができません。

そこで、ユーザがアクセス可能なサーバにアプリの試用版を載せて、それぞれの空き時間にユーザ自身に直接画面を見てもらって、 IM-Reviewで意見を集めることにしました。

レビュー対象画面上で直接意見を書き込んで投稿できるので、忙しいユーザにかかる負荷を減らすことができます。

開発チームはIM-Reviewからすぐに回答を返すことができるので、意見収集がユーザからの一方通行になることもありません。

林さんはユーザに連絡して了解を得た後、レビューの準備を始めました。

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3.2. レビュー対象画面について

IM-Reviewは下記のツールで開発されたローコード開発画面のレビューが可能です。

  • IM-BloomMaker
  • Accel Studio

レビュー対象の画面はLogic DesignerやWeb APIのサーバロジックが実装されたもの、または画面だけ実装されたもの、いわゆるモック画面でも問題ありません。

いずれの画面も、レビューメンバーが画面にアクセスできるように、ルーティング定義で正しく認可設定がされている必要があります。

コラム

ローコード開発ツールの画面はレビュー対象外です。例えば、以下の画面のレビューは行うことができません。

  • IM-BloomMakerのデザイン編集画面上で開発中の画面をレビューする
  • Accel Studioのアプリケーション管理の各編集画面で開発中の画面をレビューする
  • LogicDesignerの編集画面で開発中のロジックをレビューする

3.3. レビューの登場人物

レビューには以下の役割を持った登場人物がいます。

  • テナント管理者

    IM-Reviewを使用するために必要なロールをレビュー関係者に付与します。

    付与できるのは以下の2つのロールです。

    • IM-Review管理者ロール
    • IM-Reviewユーザロール

    IM-Reviewでレビュー開始するためには、メンバーへこれらのロールを付与するように、テナント管理者に依頼してください。

  • IM-Review管理者

    「IM-Review管理者」ロールを付与された人が担当します。 IM-Review管理者は、レビューを行うために必要なレビューグループの登録・更新・削除を行います。

  • IM-Reviewユーザ

    「IM-Reviewユーザ」ロールを付与された人で、レビューグループメンバーになることができます。 IM-Reviewユーザは、レビューグループメンバーになることで、IM-Reviewの機能を使うことができます。

  • IM-Reviewグループ管理者

    自身が所属するレビューグループの管理を行うことができます。

    グループの中で「IM-Reviewグループ管理者」権限を付与された人が担当します。

    「IM-Reviewグループ管理者」権限付与は、IM-Review管理者または同じグループのIM-Reviewグループ管理者がグループ管理画面から行います。

    グループ管理として、以下の作業を行うことができます。

    • グループメンバーの追加、削除
    • グループメンバーをIM-Reviewグループ管理者に指名する、またはIM-Reviewグループ管理者から外す
    • グループ設定の変更
    • グループのレビュー統計情報をエクスポートして参照する
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以下、上図の事前準備のIM-Review管理者ロール/IM-Reviewユーザロールの付与は終わっているものとして、レビューグループを作るところからレビュー実施の流れを見ていきましょう。

3.4. レビューグループを作る

最初にタスク管理アプリのレビューをテーマとしたレビューグループを定義して、メンバーを登録します。

IM-Review管理者の原田さんは、林さんからの依頼を受けて、IM-Reviewのグループ管理画面から、下図の通りグループを登録しました。

また今後のレビューを円滑に進めるために、林さんに「IM-Reviewグループ管理者」権限を設定して、林さんをIM-Reviewグループ管理者にしました。 林さんの判断でレビューグループのメンバー管理や通知設定を行うことができます。

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コラム

通知設定を行うことで、レビュー登録・コメント追加・クロージングなどのレビューイベント発生時にメンバーに通知を送ることができます。

IMBoxが組み込まれている場合、IMBoxから通知が届きます。

メール送信設定が行われている場合は、メールによる通知が届きます。

3.5. レビューを開始する

レビューグループメンバーのユーザは、早速タスク管理アプリ試用版の画面を開いて動作確認をします。

ユーザの青柳さんは担当者を必須入力としてほしいと考えました。

IM-Reviewのレビュー操作パネルのレビュー開始ボタンをクリックしてIM-Reviewを有効にします。

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マウスカーソルを担当者項目に持っていくとハイライト表示されるので、そのタイミングでクリックします。

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レビュー編集画面が開きますので、意見・要望を入力して送信ボタンをクリックします。

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これで青柳さんの意見がIM-Reviewに登録されました。

レビュー編集画面を閉じてアプリ画面に戻ると、レビューを追加した担当者項目にアノテーションが表示されます。

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登録された青柳さんのレビューは、レビューグループのメンバーにIMBoxやメールで通知されます。

この後、青柳さんは同じ手順で数件のレビューを登録しました。

コラム

レビューの参加者は、通常レビューを行うレビュアーとレビューを受けるレビュイーに分かれます。

今回のレビューストーリーも、システムユーザがレビュアー、システム開発者がレビュイーです。

ただし、IM-Reviewはレビューグループのメンバーをレビュアー、レビュイーに分けてはいません。

システム開発チームのメンバーもたとえばシステムユーザに確認をとりたいことがある場合には、レビュー登録をしてシステムユーザに問い合わせることもできます。

3.6. レビューに返信する

  • システムユーザ上田さんの場合

    ユーザの上田さんは青柳さんのレビュー登録の通知をメールとIMBoxで受け取って、自分も画面で確認することにしました。

    青柳さんの通知にあるリンクをクリックすると画面が開きます。

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    すぐにレビュー箇所の担当者項目がハイライト表示されて、アノテーションマークが表示されます。

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    アノテーションマークをクリックするとレビュー編集画面が開きます。

    上田さんは、青柳さんに賛成する意見を書き込んで送信しました。

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  • システム開発チームの林さんの場合

    青柳さんのレビュー登録通知から画面を開きます。

    レビュー編集画面から青柳さんと上田さんの意見を確認した青柳さんは、システム要件として組み込むことを 書き込んで送信しました。

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3.7. レビューを対応済みにする

青柳さんは開発者チームの林さんの返信があることを知って、画面を開いて返信内容を確認します。

林さんの返信内容に満足した青柳さんは、担当者項目についてのレビューを終わりにすることにしました。

クロージングボタンをクリックして、クロージングコメントを記入後、送信します。

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レビューを終わりにできるのはレビューを最初に登録した人です。

3.8. これまでのレビュー履歴を確認する

林さんは、今回のレビューでシステムユーザから様々な意見や要望を集め、そして開発者からも意見を言い、 互いにコミュニケーションを通じて今回の開発システムに自信を深めることができました。

これまでのレビューはレビュー一覧画面から検索して内容を確認できます。

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コラム

これまでのレビュー一覧データは、CSVファイルにエクスポート出力できます。

他のツールに取り込んで、別途レビューデータを管理できます。