9.4.2. IM-Workflow¶
9.4.2.1. システムロケールの変更を行った場合に制約があります。¶
システムロケールを変更した後、そのまま運用を再開すると、マスタデータ・トランザクションデータともに不整合が発生します。これにより、案件を承認しようとしても正常に処理が行われず、データが壊れる可能性があります。ロケールを追加した場合に限り、次の対応でリカバリする事ができます(ロケールの削除は対象外です)。
マスタデータ
追加したロケール分のデータを補完設定する必要があります。
IM-Workflow のマスタについては「言語追加ガイド」を参照してください。 IM-共通マスタ とロールについては「国際化支援機能仕様書」を参照してください。「IM-共通マスタ/ロール国際化情報チェックジョブ」で、補完設定が必要な国際化情報をチェックできます。「IM-共通マスタ/ロール国際化情報補完ジョブ」で、補完設定が必要な国際化情報をテナントロケールのデータで補完できます。トランザクションデータ
追加前に申請した案件については、追加前のユーザロケールに切り替えて操作を行ってください。ロケール追加後に申請した案件についてはどのユーザロケールでも操作は可能です。
9.4.2.2. システムロケール毎にマスタデータが必要です。¶
IM-Workflow では、システムロケール毎にマスタデータが必要です。システムで3言語(日本語・英語・中国語(簡体字))が利用可能な状態に対して、マスタデータが日本語のみとして運用する事はできません。以下に対してロケール毎にマスタデータの登録が必要です。
- ロール情報
- IM-共通マスタ情報
- ユーザ
- 組織
- 会社+役職
- パブリックグループ
- パブリックグループ+役割
- IM-Workflow マスタ情報
- 案件プロパティ定義
- ルール定義
- メール定義
- IMBox定義
- 一覧表示パターン定義
- フローグループ定義
- コンテンツ定義
- ルート定義
- フロー定義
9.4.2.3. データ保存の設定に応じてデータベースおよびストレージ領域のサイジングが必要です。¶
IM-Workflow では、データベースおよびストレージ領域にトランザクションデータや添付ファイルを保存します。IM-Workflow の案件には未完了案件、完了案件、過去案件の3つの状態があります。データ保存の設定により、案件状態ごとにトランザクションデータと案件の添付ファイルを、データベースとストレージ領域のどちらに保存するかが設定されています。このため、案件状態ごとのデータ数増加に伴いデータベースおよびストレージ領域のサーバリソースを適切にサイジングする必要があります。保存されるトランザクションデータは “ノード数” および “処理済みノード数” に依存して増加します。また、差戻しや引戻しを実施した回数や言語の追加によりトランザクションデータのサイズは増加します。トランザクションデータについては、お客様がご利用する環境に合わせて下記の例を参考にサイジングを行ってください。
ノード数 5 のフローの場合
[開始]→[申請]→[承認1]→[承認2]→[承認3]→[承認4]→[終了]
案件状態 処理待ちノードの位置 データベースでのサイズ ストレージでのサイズ 未完了案件 [承認1]で処理待ち時 261 KB 653 KB [承認4]で処理待ち時 527 KB 1.29 MB 完了案件 91.2 KB 228 KB ノード数 10 のフローの場合
[開始]→[申請]→[承認1]→[承認2]→・・・・・→[承認8]→[承認9]→[終了]
案件状態 処理待ちノードの位置 データベースでのサイズ ストレージでのサイズ 未完了案件 [承認1]で処理待ち時 442 KB 1.08 MB [承認9]で処理待ち時 1.61 MB 4.06 MB 完了案件 156 KB 390 KB 上記のトランザクションデータは、以下のような設定の下で作成されたものです。
日本語、英語、中国語の3言語を含む環境でフローを作成しています。 フローの設定は、入力必須項目以外の変更はしていません。 製品にサンプルとして含まれている「スクリプト開発モデル」のコンテンツ定義を利用しています。 フローを前に進める処理(申請と承認)のみを行っています。また、ワークフローパラメータを以下の設定としています。
ファイルトランザクションレベル (transaction-file-level): 1 案件終了時のタスクアーカイブファイル作成省略設定 (not-make-task-zip-file): trueなお、案件の添付ファイルについては、データベースおよびストレージ領域どちらに保存されていてもサイズに相違はありません。コラム
トランザクションデータと添付ファイルの保存先については、ワークフローパラメータの設定で変更可能です。詳しくは、「IM-Workflow 仕様書」-「データ保存の設定」に記載されている「トランザクションファイルおよび添付ファイル保存先設定(transaction-file-save-location)」を参照してください。新規作成されるトランザクションXMLファイルに対しては、次の設定を行うことで ZIP 形式で圧縮された状態で出力・保存することが可能です。新規作成される未完了案件のトランザクションファイルに対しては、次の設定を行うことで指定した個数だけ残すことが可能です。
9.4.2.4. ワークフローのマスタ設定に応じてサーバの設定等を調整する必要があります。¶
[フロー参照]画面の「画像出力」機能およびAPI「WorkflowImageManager」は、フロー図(ルート図)のノード数に比例してメモリを消費します。そのため、ノードを多数配置した場合に“Out of memory”が発生する場合があります。この場合、サーバの設定等を見直し、適切な設定を行ってください。
9.4.2.5. ルート定義において設定するノード数に比例して処理時間が増加します。¶
申請/承認処理において、下記のようなノードを設定する場合に、設定するノードの数に比例して処理時間が増加します。
- [縦配置]
- [横配置]
- [動的承認]
9.4.2.6. ルート設定において設定する内容により対象者が解除されます。¶
「ルート設定 - バージョン -編集」画面において、下記のような場合に対象者が解除されます。このような場合は、ノードを接続後に、対象者を設定してください。
[承認ノード]を配置し、対象者を設定した後に、申請/承認ノードをこのノードに接続した場合に、対象者が解除されます。
[申請/承認ノード]-[承認ノード]のようなルート(接続)があった場合に、[申請/承認ノード以外]-[承認ノード]のようにルート(接続)を変更した場合に、[承認ノード]の対象者が解除されます。 [申請/承認ノード以外]-[承認ノード]のようなルート(接続)があった場合に、[申請/承認ノード]-[承認ノード]のようにルート(接続)を変更した場合に、[承認ノード]の対象者が解除されます。
9.4.2.7. 同期ノードを含むルート定義において案件操作を行う場合の注意点があります。¶
同期ノードを含むルート定義において同期外から同期内へ案件操作で移動を行った場合に、同期内の全てのルートが同期結合ノードへ到達しても同期結合ノードで停止します。(この場合、同期結合ノードの次のノードには進みません)。
9.4.2.8. フロー参照の表示に注意があります。¶
[フロー参照]画面において、フロー図(ルートの図)が全て表示される前に「画像出力」ボタンを押下すると、フロー図(ルート図)が表示されません。上記の場合、下記の回避策があります。「最新情報」ボタンをクリックすることで、フロー図を再表示できます。
9.4.2.9. 代理先ユーザに処理依頼メールが2通送信される場合があります。¶
- 代理設定において、代理先に設定されているユーザに処理権限がある場合に、処理依頼メールが2通送信されます。
9.4.2.10. 利用するメールサーバによって正常に送信されない場合があります。¶
- メール定義において件名、本文を省略した場合、メールが送信されないことがあります。 この挙動はメールサーバに依存します。
9.4.2.11. ユーザプロファイルに設定されているメールアドレスをメール送信先として利用します。¶
メール定義のメール送信機能において使用されるメールアドレスは、ユーザプロファイルに設定される「メールアドレス1」のみを使用します。メッセージ定義の場合に使用されるメールアドレスは、 IM-MessageHub の動作に準じます。
9.4.2.12. 申請後の案件操作-ノード編集画面で保存済ノード設定の反映が正しく動作しない場合があります。¶
申請ノード、または承認ノードの直後にテンプレート置換ノード(テンプレート内の先頭ノード=承認ノード)を配置した場合、案件申請後の案件操作-ノード編集画面で保存済ノード設定の反映が正しく動作しません。
9.4.2.13. 到達処理に再処理者自動承認が設定されたノードで自動承認が行われません。¶
既に展開され処理された横・縦配置ノードが再展開されると、ノードIDが変更されるため、到達処理に再処理者自動承認が設定されたノードで自動承認が行われません。
9.4.2.14. ノード設定画面の前処理者系の処理対象プラグインの状況確認アイコンを押下するとHTTP500エラーとなる場合があります。¶
展開された縦配置ノード・横配置ノードの「ノード設定」画面において、「前処理者のXXX」といった前処理者に依存する処理対象が設定されている状態で、状況確認アイコンを押下した場合に、以下のエラーが画面に表示されます。「HTTP 500 : サーバ内部でエラーが発生しました。」以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
縦配置ノード・横配置ノードがすでに展開されている 縦配置ノード・横配置ノードのノード設定画面で「処理を設定する」で追加設定したノードであるか、または、「処理設定を解除する」で解除した後で再度追加設定したノードである 処理対象者に「前処理者のXXX」といった前処理者に依存する処理対象が設定されている 処理対象者に「ロジックフロー(ユーザ)」が設定されており、前処理者に依存する情報が利用されている
9.4.2.15. 印影対象案件で処理期限自動処理バッチを実行した場合に自動処理に失敗します。¶
印影機能を利用する際に、押印が必要な処理を処理期限自動処理バッチで行うと、システムユーザ(imw^system)というユーザで処理を実行する結果になるため、常用印が取得できず、アクション処理がエラーとなり、自動処理に失敗します。※システムユーザ(imw^system)は、ユーザコードに IM-共通マスタの登録できない禁止文字(^)を使用しています。
9.4.2.16. コピーされたフロー定義にノード設定情報が残っているため、インポートを行うと『設定を解除しました。』というメッセージが表示されます。¶
- コピー作成したフロー定義・ルート定義・コンテンツ定義の編集を行った後、当該マスタ定義のエクスポート・インポートを行うと、『設定を解除しました。』というメッセージが表示されることがあります。
- この事象の発生理由は以下の通りです。
- マスタ定義編集時に古いノード設定情報が残る場合がある(ルート定義やコンテンツ定義の付け替え時に旧設定を復元することがねらい)
- 古いノード設定情報がマスタ定義インポート時の整合性チェック対象として該当する場合に事象が発生する
コラム
マスタ定義インポート時の整合性チェックの内容、および発生時の挙動については「IM-Workflow 仕様書」 - 「マスタ定義インポート時の整合性チェック」を参照してください。また、古いノード設定情報は以下のジョブを実行することで削除できます。「IM-Workflow 仕様書」 - 「旧ノード連携情報削除」この事象は以下のようなオペレーションを行った場合に発生する可能性があります。
- 「ルール定義_A」を作成する
- *「ルール定義_A」には分岐開始ノードを含む
- 「コンテンツ定義_A」を作成し、ルール定義として「ルール定義_A」を設定する
- 「ルート定義_A」を作成する
- 「フロー定義_A」を作成し、以下の設定をする
- コンテンツ定義として「コンテンツ定義_A」を設定する
- ルート定義として「ルート定義_A」を設定する
- 「フロー定義_A」のルート詳細において、分岐開始ノードの分岐方法を「ルール定義_A」に設定する
- ここまでの手順で作成したコンテンツ定義、ルート定義、フロー定義をコピーし、以下の定義を作成する
- 「コンテンツ定義_B」
- 「ルート定義_B」
- 「フロー定義_B」
- 「ルール定義_B」を作成する
- 「コンテンツ定義_B」に設定されているルール定義を削除する
- 「コンテンツ定義_B」のルール定義として「ルール定義_B」を設定する
- 「フロー定義_B」に対して以下の通り設定する
- コンテンツ定義として「コンテンツ定義_B」を設定する
- ルート定義として「ルート定義_B」を設定する
- ルート詳細において、分岐開始ノードの分岐方法を「ルール定義_B」に設定する
- 以下のマスタ定義をエクスポートする
- 「コンテンツ定義_B」
- 「ルート定義_B」
- 「フロー定義_B」
- 「ルール定義_B」
- エクスポートしたマスタ定義を新規インポート、または、更新インポートする
9.4.2.17. 標準画面の処理の非同期に関する注意点があります。¶
標準画面の処理の同期/非同期設定を非同期に設定した場合で、非同期処理中にサーバが停止した場合など、 IM-Workflow の処理が正しく行われない可能性があります。中断された IM-Workflow の処理が存在する場合、「非同期処理ステータス」画面に「非同期処理中」の情報が表示されます。この状態は案件をロックしている状態ですので、案件を処理(承認など)できません。「非同期処理ステータス」画面に「非同期処理中」の情報を削除することで案件のロックは解除されます。サーバの再起動等を行う場合は IM-Workflow の処理が完全に終了した状態で実施してください。運用上、ワークフロー処理中での再起動が避けられない場合は、ワークフローパラメータ [標準画面の処理の同期/非同期設定]と[案件終了処理、到達処理、メール送信処理、 IMBox 送信処理の同期/非同期制御]の設定を同期に設定してください。
9.4.2.18. 標準画面の処理の非同期のアクション処理/到達処理でのHTTP系オブジェクトの参照について注意点があります。¶
標準画面の処理の非同期のアクション処理/到達処理でのHTTP系オブジェクトの参照について注意点があります。
- 標準画面の処理の非同期は、 IM-Workflow の処理およびアクション処理/到達処理は別スレッドで実行されます。
- Clientオブジェクトが使用できません。
- ユーザコンテンツでHTTPContextやHTTPSessionなどのHTTP系オブジェクトに格納した情報は、別スレッドで実行されます。
- IM-Workflow の処理およびアクション処理/到達処理で利用(参照)することはできません。
- アクション処理/到達処理はワークフローパラメータで値を引き渡す実装を推奨しています。
- アプリケーションの実装がHTTP系オブジェクトを利用されていることを考慮し、HTTP系オブジェクトをアクション処理/到達処理で参照できるような仕組みも提供されています。
9.4.2.19. 確認処理後、未確認状態で同じ案件が一覧に表示されます。¶
標準画面の処理の非同期設定を行って確認を行うと確認処理後直ぐに画面が切り替わって一覧が表示されますが、確認処理が非同期で実行されるため、一覧表示の段階で確認処理が終了していない場合があります。この場合、未確認状態で同じ案件が一覧に表示されます。さらに再び確認処理を行うことができるため、結果的に2度確認処理を行うおそれがあります。【回避方法】確認を行った後は、非同期処理の処理状況を「処理済み」 - 「処理状況タブ」で確認処理の状況を参照して確認処理を複数回行わないようにしてください。
9.4.2.20. 画面種別が「申請」のユーザコンテンツをマイメニューに登録する際の注意点があります。¶
マイメニューに登録できるメニューアイテムは、原則としてサイトマップにあるメニューアイテムが対象です。例外として画面種別が「申請」のユーザコンテンツ画面はマイメニューへの登録が可能です。この場合、マイメニューが利用できるのは、標準の処理画面( IM-Workflow タグリブ「workflowOpenPage」を記述した画面)のみが対象です。なお、画面種別が「申請」以外のユーザコンテンツ画面をマイメニューに登録した場合は、マイメニューからのアクセスは正常に動作しません。
9.4.2.21. 標準処理画面の担当組織が初期表示されない場合があります。¶
ユーティリティメニューのカレント組織(一般ユーザ画面右上の所属組織)を変更した場合、標準処理画面の担当組織に初期表示する仕様が追加されました。上記の仕様において、標準処理画面の担当組織が初期表示されない場合があります。
ユーティリティメニューのカレント組織と一致する組織が担当組織に存在しない場合は初期表示されません。ユーティリティメニューのカレント組織はデフォルト組織セットのみ、 IM-Workflow のフロー定義の標準組織にはデフォルト組織セット以外を設定することが可能なためです。 ユーティリティメニューのカレント組織で選択した組織の名称と異なった名称の組織を担当組織に初期表示する場合があります。ユーティリティメニューのカレント組織はシステム日時点の名称、 IM-Workflow は申請基準日の名称を表示します。組織を期間化している場合はシステム日時点の名称と申請基準日時点の名称が異なる可能性があるためです。
9.4.2.22. 差戻し後引戻しにより復元されるノードでは、振替された処理対象者は振替前に戻ります。¶
差戻し後引戻しにより復元されるノードの処理対象者について注意点があります。分岐内に複数のルートが存在する場合、あるルート上に存在するノードから分岐外への差戻しを実行後、差戻し後引戻しを行うと、他ルート上にあるノードの復元処理が実行されます。復元される処理待ちノードの処理対象者が振替されていた場合、処理対象者の復元は下記の通りに行われます。
復元される前の処理が「(振替先のユーザによる)保留」の場合、復元されたノードの処理対象者は保留したユーザのみが設定されます。保留解除後も保留したユーザのみが処理対象者に設定されます。復元される前の処理が「引戻し」「差戻し後引戻し」以外の場合、復元されたノードの処理対象者は振替前の状態に戻ります。
9.4.2.23. 動的処理対象者設定機能によって設定されたノードでは、ノード編集画面における「保存済み設定」機能を利用することはできません。¶
動的処理対象者設定機能によって設定されたノードでは、ノード編集画面における「保存済み設定」機能を利用することはできません。これは、システムが決定した処理対象者や絞込み条件に対し、利用者が任意で設定した処理対象者で上書きしてしまうことを防ぐための制御です。
9.4.2.24. 標準画面(GreyBox)で動的処理対象者設定機能によって横配置ノード・縦配置ノードの設定を行う場合は、割当可能ノード数の最小・最大値を大きめに設定してください。¶
標準画面(GreyBox)で動的処理対象者設定機能を横配置ノード・縦配置ノードに対して利用した場合、対象ノードの展開結果として、フロー定義で設定した割当可能ノード数の最小・最大値の範囲を超えたノード展開が行えます。この状態で展開された横配置ノード・縦配置ノードに対し、当機能を利用せずに標準処理画面からフロー設定を行う場合や、案件操作機能によるノード編集を行う場合は、フロー定義の設定で制御されるため、すでに展開済みのノード数を維持したまま再展開を行うことはできません。展開ノード数がフロー設定の制限を超えないよう、割当可能ノード数の最小・最大値を大きめに設定されることを推奨します。
9.4.2.25. 動的処理対象者設定機能で、criteria(暗黙条件)として「分類」を指定した場合、絞込み条件画面には何も表示されません。¶
動的処理対象者設定機能で、criteria(暗黙条件)としてパラメータを指定した場合、通常は絞込み条件画面には「組織」や「役職」などのようにどのような条件で絞り込みが行われているかが表示されますが、以下の「分類」を指定した場合は、絞込み条件画面には何も表示されません。
- 組織分類
- パブリックグループ分類
- ユーザ分類
9.4.2.26. 申請一覧ポートレット、および、未処理一覧ポートレットの縦幅を変更した場合、ポートレット内にある一覧の縦幅がリサイズされません。¶
申請一覧ポートレット、および、未処理一覧ポートレットの縦幅を、ドラッグでサイズ変更した場合、ポートレット内にある一覧の縦幅はリサイズされません。一覧の縦幅は常に固定になり、変更することはできません。
9.4.2.27. 一括処理対象者変更は変更対象のレコード数、変更先の処理対象者数に比例して処理時間がかかります。¶
一括処理対象者変更は対象のレコード数、変更先の処理対象者数に比例して処理時間がかかります。また、「変更通知を送信」にチェックした場合は、メールサーバの性能も影響します。ユーザへの機能開放を行う場合、性能検証を実施してください。弊社で実施した処理時間の参考値は以下の通りです。コラム
条件環境 - 同一筐体で実施Web Application Server : Resin スタンドアロンデータベース : PostgreSQL単性能での検証変更先の処理対象者のユーザ数は100件 結果ノード数 : 100件変更通知を送信しない : 20秒変更通知を送信する : 25秒ノード数 : 300件変更通知を送信しない : 60秒変更通知を送信する : 70秒ノード数 : 500件変更通知を送信しない : 105秒変更通知を送信する : 120秒JVMのヒープ使用量は40Mから80Mで推移
9.4.2.28. IM-Workflow のキャッシュ設定にて、設定変更が可能なキャッシュは無効にしないでください。¶
IM-Workflow のキャッシュ設定(※)にて、設定変更が可能な以下の3つのキャッシュは、 IM-Workflow が動作する上で必要なキャッシュです。いずれかのキャッシュを無効化した場合には、 IM-Workflow は正常に動作しないため動作保証の対象外です。コラム
ファイルパスキャッシュ設定(IM_WORKFLOW-FILE_PATH) プラグインオブジェクトキャッシュ設定(IM_WORKFLOW-PLUGIN_OBJECT) プラグインディスクリプタキャッシュ設定(IM_WORKFLOW-PLUGIN_DESCRIPTOR)※ IM-Workflow のキャッシュ設定は、 intra-mart Accel Platform 2016 Spring(Maxima) にて追加されました。
9.4.2.29. 申請ノードに対する権限代理が正常に動作しない場合があります。¶
申請(ApplyManager#apply)実行後に動作する非同期スレッドタスク処理において、「未完了案件完了タスク処理対象者種別」情報の登録に失敗すると、権限代理が正常に動作しません。当該案件の申請権限者から権限代理を設定されたユーザは、本来は当該案件を処理済一覧などで参照できますが、上述の場合は参照できません。
9.4.2.30. パラメータのプレフィックス「imw」は IM-Workflow で予約されています。¶
「workflowOpenPage」タグ、および「spWorkflowOpenPage」タグではワークフロー処理時の制御用に、imwプレフィックスのhiddenタグを複数出力します。パラメータ名が重複すると、正常に処理されない可能性があります。以下のうち、明示的に記載を許可されたもの以外をimwプレフィックス名称のパラメータとして記述しないでください。
9.4.2.31. IM-WorkflowのIMBox通知のショートカットURLをクリックした場合、別タブにて開かれます。¶
IM-WorkflowのIMBox通知のショートカットURLをクリックした場合、別タブにて開かれます。参照画面以外にて、同一ユーザが複数ブラウザ・複数タブで操作することは制限事項に該当します。そのため、以下の対応をしてください。
- 元の画面を閉じる
- 開かれた別タブで処理が完了後、そのタブを閉じてください。
9.4.2.32. SQLServer, PostgreSQLでは案件終了処理でエラーが発生する場合があります。¶
SQLServerではインデックスキー列の合計サイズに制限が存在します。そのため、案件プロパティに制限サイズを超える値を設定した場合には、案件終了処理でエラーが発生します。インデックスキー列の合計サイズの制限は、SQLServerのバージョンにより異なります。PostgreSQLでは案件プロパティにサイズが大きい値を格納した場合に、下記のエラーが発生する場合があります。「ERROR: index row size XXXX exceeds btree version 4 maximum XXXX for index “idx_imw_t_cpl_matter_u_d”」案件プロパティに制限サイズを超える値を登録しない、または、超える値を登録する場合は以下のインデックスを削除することで、エラーを回避できます。
idx_imw_t_cpl_matter_u_d
9.4.2.33. 組織フィルタリング機能を利用する場合の動作として制限があります。¶
所属組織に関して制限があります。
処理するユーザは必ず組織に所属させてください。処理したユーザの所属をなしにしないでください。 IM-Workflowの仕様として、保留、保留解除、引戻し(差戻しからの引戻しも含む)は、担当組織を履歴情報として保持しません。これらの処理に関して制限があります。
組織フィルタリングされず、処理済一覧・過去案件一覧に案件が表示される場合があります。操作の例は以下の通りです。
所属している組織で申請したが、所属なしとなった後、申請後の引戻しを行った場合(履歴情報として所属なしで引戻しを行ったという情報と現在所属なしが一致してしまうため) 保留(保留解除)だけした時は組織に所属していたが、そのノードが他のユーザで処理された後、保留・保留解除だけしたユーザが所属なしとなった場合(履歴情報として所属なしで保留・保留解除を行ったという情報と現在所属なしが一致してしまうため) 組織フィルタリングされ、処理済一覧・過去案件一覧に案件が表示されない場合があります。操作の例は以下の通りです。
処理した時と現在、同じ組織に所属しているが、保留、保留解除だけを行った場合(履歴情報として所属なしで保留・保留解除を行ったという情報と現在所属している組織と一致しないため) 通知に関して制限があります。
処理結果通知は組織フィルタリングの有効・無効に関係なく、送信されます。処理結果通知の本文中のURLから画面遷移する処理済一覧に表示される案件は組織フィルタリングの対象です。
9.4.2.34. [一時保存] 画面から申請後、申請済みの一時保存情報が [一時保存一覧] 画面に表示される場合があります。¶
【現象】[一時保存] 画面から申請後、申請済みの一時保存情報が [一時保存一覧] 画面に表示されます。この場合、再度申請が行えてしまうため、同一の一時保存情報から複数の案件が申請されてしまう恐れがあります。【条件】[標準画面の処理の非同期] 設定を有効にしている場合です。当該機能を有効にしている場合、一時保存情報の削除を含む申請処理は非同期で実行されます。一時保存情報が削除されていない状態で [一時保存一覧] 画面に遷移するため、上記の現象が発生します。【回避策】[一時保存] 画面から申請処理を行った後は、申請した案件が [Workflow] - [処理済] に表示されていることを確認してください。上記の確認後、次の案件を申請してください。
9.4.2.35. 組織フィルタリング機能で指定できるフローの数とログインユーザ(処理権限者)の所属組織の数について制限があります。¶
フローIDの数×ログインユーザ(処理権限者)の所属組織数が1800以下程度での運用を推奨します。例としてフローIDが900であればログインユーザ(処理権限者)の所属組織数は2所属です。制限については以下の内容に準拠します。
9.4.2.36. Payara Server、Oracleの組み合わせでバーチャルテナント機能を利用する場合は、アーカイブ機能の実行前にアーカイブ用のテーブルを作成してください。¶
次の機能の実行前に、アーカイブ用のテーブルを作成してください。 作成対象は、テーブル物理名が「imw_ayyyymm」で始まるテーブルです。
「yyyymm」はアーカイブ対象案件の申請基準日の年月を設定してください。 テーブルの詳細は以下を参照してください。 アーカイブ用のテーブルを作成せずに機能を実行するとエラーが発生します。
アーカイブ用のテーブルを作成後に再実行することで、リカバリする事ができます。
9.4.2.37. 通信が切断されている状況で、通信を発生させるとインジケータが表示されたままになる場合があります。¶
「申請一覧」「案件一覧」画面では、通信が切断されている状況で、サーバに対してリクエストを要求するとインジケータが表示されたままになる場合があります。通信が切断されている状況では、サーバからレスポンスを受信できず、ブラウザ側でリクエストを処理できません。この場合、画面を再表示してください。
9.4.2.38. 「案件一覧」画面で、リストヘッダのソートアイコンが未選択状態となる場合があります。¶
以下の場合、「案件一覧」に表示されるリストはソートされた状態ですが、リストヘッダのソートアイコンは未選択状態です。
- 「案件一覧」画面の初期表示時
- 「案件一覧」画面での「タスク状態」変更時
9.4.2.39. 「案件一覧」画面で、iPadでの操作時に各種ダイアログの一部が画面外にはみ出す場合があります。¶
「案件一覧」画面で、iPadでの操作時に各種ダイアログが画面外にはみ出す場合があります。対象は以下のダイアログです。
- My検索登録編集
- My検索条件編集
- 振替
- 引戻し
- 参照範囲
ダイアログをドラッグすることは可能なため、事象が発生した場合は操作可能なエリアまでドラッグして移動してください。また、画面の向きを縦/横切り替えることでダイアログが中央(正常な位置)に移動することを確認しています。
9.4.2.40. 制御文字の含まれた案件のトランザクションデータはデータベースとxmlファイルで差異があります。¶
XMLファイルには特定の制御文字を出力できないため、除去された値でXMLファイルが生成されます。除去対象文字タブ(0x09)、改行(0x0a)、復帰(0x0d)以外のUnicodeのC0制御文字(0x00-0x1F)、削除文字(0x7F)、および、C1制御文字(0x80-0x9F)
9.4.2.41. IM-Workflowの案件プロパティ定義のキーには禁則文字があります。¶
以下のような文字を案件プロパティ定義のキーに使用した場合、各種一覧画面でエラーが発生します。
- IM-Workflowのテーブル・カラムの物理名(スネークケース、キャメルケースについて大文字・小文字の区別なし)
- 以下の文字列(スネークケース、キャメルケースについて大文字・小文字の区別なし)
- MATTER_END_STATUS
- ARCHIVE_DATE
- PULLBACK_ABLE_FLAG
- PROCESS_TYPE
- PROCESS_AUTH
- FLOW_NOTE
- FLOW_GROUP_ID
案件プロパティ定義のキーに指定する文字列は、上記の文字列と重複しない対策(キーの先頭に数値を使用する、など)をしてください。
9.4.2.42. 「フロー情報」画面のフロー図のサイズが大きい場合にダウンロードができない場合があります。¶
「フロー情報」画面のフロー図のサイズが大きい場合にダウンロードができない場合があります。ブラウザ等によってダウンロードできるサイズは異なりますが、ノードを移動する事でフロー図のサイズを小さくするとダウンロードできる場合があります。
9.4.2.43. iPadでワークフロー処理モーダル表示時、スクロールが適切に動作しない場合があります。¶
iPadでワークフロー処理モーダル表示時、モーダルの裏に表示されているコンテンツ画面をスクロールできます。またコンテンツ画面をスクロールした場合、モーダル内をスクロールする為にモーダル内にフォーカスしなおす必要があります。
9.4.2.44. IM-Workflow のアクション処理では、当該案件のフロー情報を変更するAPIは実行できません。¶
IM-Workflow のアクション処理では、当該案件のフロー情報を変更するタスクを含むロジックフローは実行できません。
- 承認・再申請・起票案件の申請・取止め・承認終了・否認・保留・保有解除・引戻し・差戻しAPI
- トランザクションデータ削除関連API
- 振替API
- 案件操作関連API
9.4.2.45. メッセージ定義の配信メディア「LogicDesigner」で利用するロジックフローでは、当該案件のフロー情報を変更するAPIは実行できません。¶
メッセージ定義の配信メディア「LogicDesigner」で利用するロジックフローでは、当該案件のフロー情報を変更するAPIは実行できません。IM-Workflow の到達処理を利用してください。
- 処理対象者追加・削除関連API
- 参照者追加・削除API
- 確認者追加・削除API
- 承認・再申請・起票案件の申請・取止め・承認終了・否認・保留・保有解除・引戻し・差戻しAPI
- トランザクションデータ削除関連API
- 振替API
- 案件操作関連API
9.4.2.46. 根回しは、宛先になるユーザのプロファイルにメールアドレスが登録されていない場合、通知されません。¶
根回しは、メール単体、またはメールと他メッセージの両方で利用することを前提としています。そのため、宛先になるユーザのプロファイルにメールアドレスが登録されていない場合、IMBoxなどほかの配信先へも通知されません。
9.4.2.47. 全文検索では、組織フィルタリング対象の案件が検索結果として表示されます。¶
全文検索では、組織フィルタリング対象の案件が検索結果として表示されます。ただし、検索結果を選択しても、案件の詳細画面は参照不可です。
9.4.2.48. サーバの停止待機時間を短くしている場合は、案件のログ情報出力が正常に動作しない可能性があります。¶
サーバの停止待機時間(shutdown-wait-maxなど)を短くしている、または、即時終了するように設定している場合は、案件のログ情報出力が正常に動作しない可能性があります。案件のログ情報については、「 案件ログ情報参照 」を参照してください。
9.4.2.49. アクション処理内で該当案件のflow.xmlを更新する処理をする場合、未完了案件のトランザクションデータの保存先はデータベースとしてください。¶
未完了案件のトランザクションデータの保存先がストレージである場合は、アクション処理内でflow.xmlが更新された後エラーが発生するとにflow.xmlの情報がロールバックされずに、案件の状態が不正となってしまいます。そのため、アクション処理内で該当案件のflow.xmlを更新する処理をする場合、未完了案件のトランザクションデータの保存先はデータベースとしてください。トランザクションデータの保存先の変更については「 トランザクションデータ、添付ファイルの保存先を変更する 」を参照してください