2. 勤怠管理のワークフローを作成するための準備¶
勤怠管理のワークフローでは、一部の項目の入力補助として、データベースに登録しているマスタ情報を参照する設定を行います。シナリオに従って操作を行う前に、準備作業として、これら参照するマスタを IM-FormaDesigner の標準アプリケーションで作成し、データを登録しましょう。
2.1. 勤怠管理のワークフローでマスタを参照している項目¶
勤怠管理のワークフローでマスタを参照している項目は、次の2つです。この2つの項目で利用するマスタを作成します。
2.1.1. 勤怠種類マスタ¶
2.1.2. 人件費マスタ¶
2.2. 勤怠種類マスタを作成する¶
勤怠種類を管理するマスタを作成していきましょう。
2.2.1. アプリケーションの登録を始める¶
BIS管理者に設定したユーザでログインしましょう。(今回の例では、「浅野幸長」でログインします。) サイトマップ「Forma管理画面」の「Formaアプリ作成管理」配下にある「アプリ一覧」をクリックしてください。 アプリケーション一覧が表示されます。勤怠種類マスタのアプリケーションを新規に登録するために、「アプリケーション登録」をクリックしてください。 アプリケーションの基本情報では、以下の通りに入力してください。
項目 設定内容 a アプリケーションID m_work_type b アプリケーション種別 標準 c 有効日付(開始) アプリケーションの利用開始日 d 一覧表示タイプ 標準の一覧を利用する
- 「一覧表示タイプ」は IM-FormaDesigner 2015 Spring (8.0.9)以降で設定できる項目です。
e アプリケーション名 勤怠種類マスタ コラム
アプリケーションのロケールについて
アプリケーションのロケールは、マスタにデータを登録するユーザ(この例では、経理部や人事部)のロケールにあわせて設定します。intra-mart Accel Platform のロケールが複数(日英中など)となっている場合でも、登録するユーザが日本語ロケールのみであれば、日本語のみのままで問題ありません。 必要な情報を入力したら「登録」をクリックしましょう。確認メッセージは「決定」をクリックして、次の作業に進みます。
2.2.2. 画面のレイアウトを設定する¶
2.2.2.1. ヘッダーを設定する¶
2.2.2.2. 入力項目を配置する¶
データの入力項目を設定しましょう。ここでの設定箇所は、以下の図で枠に囲まれた部分が該当します。
「ツールキット」をクリックして、ツールキットを表示しましょう。 入力アイテムの「文字列」を2つドラッグ&ドロップで配置してください。 配置した「文字列」をダブルクリックしてプロパティ画面を表示してください。「基本設定」では以下の通りに入力してください。入力が終わったら、「詳細設定」タブをクリックしてください。 フィールド識別IDとフィールド識別名はそれぞれ以下の通りに入力してください。設定したら、プロパティの外側をクリックして、プロパティを閉じてください。 入力アイテムの「セレクトボックス」をドラッグ&ドロップで配置してください。 配置した「セレクトボックス」をダブルクリックしてプロパティ画面を表示し、以下の通りにラベルに入力してください。変更したら「データの定義」タブをクリックしましょう。 「 」アイコンを3回クリックして、項目の定義の入力欄を3行分用意しましょう。 追加した項目の定義に対して、以下の通りに入力しましょう。入力が終わったら、「詳細設定」をクリックしましょう。 詳細設定では、以下の通りに設定してください。入力が終わったら、プロパティの外側の任意の部分をクリックしてプロパティを閉じてください。
2.2.2.3. ボタンを配置する¶
2.2.3. アプリケーションのデータのテーブルを作成する¶
2.2.4. アプリケーションの一覧画面を設定する¶
データを一覧で管理できるように、一覧画面を作成していきましょう。一覧画面は設定内容に基づいて、以下のような画面を作成し、データを管理しやすくします。
2.2.5. データ登録の権限を設定する¶
マスタデータを一覧画面から登録・更新・削除を行うための権限を設定しましょう。今回は、人事部とBIS管理者のみが一覧画面からデータのメンテナンスを行えるように設定していきます。
「権限設定」をクリックしてください。 以下の手順で、ロールへの権限付与設定画面を表示してください。 以下の手順で、「ロール検索」画面から「BIS管理者」を選択してください。 ロールの欄に追加されたBIS管理者の権限を以下の通り変更してください。 続いて、以下の手順で人事部(組織)への権限付与設定画面を表示してください。 以下の手順で、「組織検索」画面から「人事部」を選択してください。 組織の欄に追加された人事部の権限を以下の通り変更してください。 これで権限設定が完了しましたので、続いてメニューへの登録を行います。
2.2.6. 一覧画面をメニューに登録する¶
最後に、設定した一覧画面をメニューに登録してデータを登録できるようにしましょう。
2.3. 勤怠種類マスタのデータを登録する¶
作成した勤怠種類マスタのデータを登録しましょう。
2.3.1. 勤怠種類マスタの一覧画面を表示する¶
勤怠種類マスタの権限を設定したユーザで一覧画面を表示しましょう。
先の手順で権限を付与したBIS管理者、または人事部の所属ユーザでログインしましょう。今回は例として、人事部の「細川忠興」さんでログインしましょう。 サイトマップ「Formaアプリ」の「勤怠種類マスタ一覧」をクリックしてください。 「登録」をクリックしてデータの登録画面を表示してください。 以下の通りに各項目に入力し、「登録」をクリックしてください。ロケールについては、必要に応じて変更してください。 これで1件データを登録できましたので、同様に他の勤怠種類を登録してください。 データの登録が終わった時点では、以下の図のようにデータが表示されています。続いてデータを取得するための作業に移ります。
2.4. 勤怠種類マスタのデータを参照するためのデータソース定義を登録する¶
勤怠種類マスタを、ワークフローの画面から入力補助として参照するためのデータソース定義を登録していきましょう。
2.4.1. データを取得するSQLを確認する¶
今回は、データソース定義を「テナントDBクエリ」として登録するにあたって、事前にSQLを確認しましょう。SQLを簡単に生成する方法として、ViewCreatorのクエリ機能を利用します。
BIS管理者に設定したユーザでログインしましょう。(今回の例では、「浅野幸長」でログインします。) サイトマップ「ViewCreator」の「クエリ一覧」をクリックしてください。 クエリ一覧で「新規」をクリックして「クエリ編集」画面を表示しましょう。 以下の手順で、先ほど作成したアプリケーションのテーブルを検索してください。 表示されたテーブルをダブルクリックで編集画面上に配置しましょう。 以下の手順で勤怠種類マスタから参照する項目(カラム)を「カラム一覧」に追加してください。 続いて、以下の手順で抽出条件を設定し、生成されるSQLを確認しましょう。 自動的に生成されたSQL文が表示されますので、コピーしてメモ帳などのテキストファイルに保存してください。このクエリは登録する必要はありませんので、SQLの保存後は何もせずに「サイトマップ」をクリックして、次の作業に移ります。
2.4.2. データソース定義の登録を始める¶
2.4.3. データソース定義のクエリを設定する¶
以下の手順でSQLを編集してください。
- 先の手順( データを取得するSQLを確認する )で取得したSQLで書き換えてください。
- WHERE以降の記載内容のうち、 '' を ? に変更してください。
以下の手順で「入力値」の入力欄の行数を調整してください。 次に、「出力値」の入力欄の行数を追加するために「追加」をクリックしてください。 カラム名、論理名を以下の通りに設定してください。ロケールによって、項目の表示名を変える場合には、言語に合わせた名称を入力してください。 最後に、設定内容に問題がないかを確認するために、以下の手順でテストを実行し、データソース定義を登録してください。
2.5. 人件費マスタを作成する¶
社員の基本時間人件費を管理するマスタを作成していきましょう。
2.5.1. アプリケーションの登録を始める¶
BIS管理者に設定したユーザでログインしましょう。(今回の例では、「浅野幸長」でログインします。) サイトマップ「Forma管理画面」の「Formaアプリ作成管理」配下にある「アプリ一覧」をクリックしてください。 アプリケーション一覧が表示されます。人件費マスタのアプリケーションを新規に登録するために、「登録」をクリックしてください。 アプリケーションの基本情報では、以下の通りに入力してください。
項目 設定内容 a アプリケーションID m_labor_cost b アプリケーション種別 標準 c 有効日付(開始) アプリケーションの利用開始日 d 一覧表示タイプ 標準の一覧を利用する
- 「一覧表示タイプ」は IM-FormaDesigner 2015 Spring (8.0.9)以降で設定できる項目です。
e アプリケーション名 人件費マスタ コラム
アプリケーションのロケールについて
アプリケーションのロケールは、マスタにデータを登録するユーザ(この例では、経理部や人事部)のロケールにあわせて設定します。intra-mart Accel Platform のロケールが複数(日英中など)となっている場合でも、登録するユーザが日本語ロケールのみであれば、日本語のみのままで問題ありません。 必要な情報を入力したら「登録」をクリックしましょう。確認メッセージでは「決定」をクリックして、次の作業に進みます。
2.5.2. 画面のレイアウトを設定する¶
2.5.2.1. ヘッダーを設定する¶
2.5.2.2. 入力項目を配置する¶
データの入力項目を設定しましょう。ここでの設定箇所は、以下の図で枠に囲まれた部分が該当します。
「ツールキット」をクリックして、ツールキットを表示しましょう。 入力アイテムの「文字列」を2つドラッグ&ドロップで配置してください。 配置した「文字列」をダブルクリックしてプロパティ画面を表示してください。「基本設定」では以下の通りに入力してください。入力が終わったら、「詳細設定」タブをクリックしてください。 フィールド識別IDとフィールド識別名はそれぞれ以下の通りに入力してください。設定したら、プロパティの外側をクリックして、プロパティを閉じてください。 入力アイテムの「セレクトボックス」をドラッグ&ドロップで配置してください。 配置した「セレクトボックス」をダブルクリックしてプロパティ画面を表示し、以下の通りにラベルに入力してください。変更したら「データの定義」タブをクリックしましょう。 「 」アイコンを3回クリックして、項目の定義の入力欄を3行分用意しましょう。 追加した項目の定義に対して、以下の通りに入力しましょう。入力が終わったら、「詳細設定」をクリックしましょう。 詳細設定では、以下の通りに設定してください。入力が終わったら、プロパティの外側の任意の部分をクリックしてプロパティを閉じてください。 入力アイテムの「数値」をドラッグ&ドロップで配置してください。 配置した「数値」をダブルクリックしてプロパティ画面を表示してください。「基本設定」では以下の通りに入力してください。入力が終わったら、「詳細設定」タブをクリックしてください。 フィールド識別IDとフィールド識別名はそれぞれ以下の通りに入力してください。設定したら、プロパティの外側をクリックして、プロパティを閉じてください。
2.5.2.3. ボタンを配置する¶
2.5.3. アプリケーションのデータのテーブルを作成する¶
データを管理するテーブルを作成しましょう。
もう一度「 」をクリックしてフォーム設定に戻ってください。「テーブル設定」をクリックしてください。 「登録」をクリックして、入力したデータを保存するためのテーブルを作成しましょう。 以下の手順でテーブルを作成してください。確認メッセージでは「決定」をクリックして次の作業に進みます。 これでマスタのデータを保存するテーブルが作成できました。
2.5.4. アプリケーションの一覧画面を設定する¶
2.5.5. データ登録の権限を設定する¶
マスタデータを一覧画面から登録・更新・削除・変更するための権限を設定しましょう。今回は、経理部とBIS管理者のみが一覧画面からデータのメンテナンスを行えるように設定していきます。
「権限設定」をクリックしてください。 以下の手順で、ロールへの権限付与設定画面を表示してください。 以下の手順で、「ロール検索」画面から「BIS管理者」を選択してください。 ロールの欄に追加されたBIS管理者の権限を以下の通り変更してください。 続いて、以下の手順で経理部(組織)への権限付与設定画面を表示してください。 以下の手順で、「組織検索」画面から「経理部」を選択してください。 組織の欄に追加された経理部の権限を以下の通り変更してください。 これで権限設定が完了しましたので、続いてメニューへの登録を行います。
2.5.6. 一覧画面をメニューに登録する¶
最後に、設定した一覧画面をメニューに登録してデータを登録できるようにしましょう。
2.6. 人件費マスタのデータを登録する¶
作成した人件費マスタのデータを登録しましょう。
2.6.1. 人件費マスタの一覧画面を表示する¶
人件費マスタの権限を設定したユーザで一覧画面を表示しましょう。
先の手順で権限を付与したBIS管理者、または経理部の所属ユーザでログインしましょう。今回は例として、経理部の「桑名吉成」さんでログインしましょう。 サイトマップ「Formaアプリ」の「人件費マスタ一覧」をクリックしてください。 「登録」をクリックしてデータの登録画面を表示してください。 以下の通りに各項目に入力し、「登録」をクリックしてください。(図では、サンプルデータを入力していますが、業務に合わせたデータを入力してください。) これで1件データを登録できましたので、同様にして他の人件費を登録してください。 データの登録が終わった時点では、以下の図のようにデータが表示されています。続いてデータを取得するための作業に移ります。
2.7. 人件費マスタのデータを参照するためのデータソース定義を登録する¶
人件費マスタをワークフローの画面から人件費単価として検索するためのデータソース定義を登録していきましょう。
2.7.1. データを取得するSQLを確認する¶
今回は、データソース定義を「テナントDBクエリ」として登録するにあたって、事前にSQLを確認しましょう。SQLを簡単に生成する方法として、ViewCreatorのクエリ機能を利用します。
BIS管理者に設定したユーザでログインしましょう。(今回の例では、「浅野幸長」でログインします。) サイトマップ「ViewCreator」の「クエリ一覧」をクリックしてください。 クエリ一覧で「新規」をクリックして「クエリ編集」画面を表示しましょう。 以下の手順で、先ほど作成したアプリケーションのテーブルを検索してください。 表示されたテーブルをダブルクリックで編集画面上に配置しましょう。 以下の手順で人件費マスタから参照する項目(カラム)を「カラム一覧」に追加してください。 続いて、以下の手順で抽出条件を設定し、生成されるSQLを確認しましょう。 自動的に生成されたSQL文が表示されますので、コピーしてメモ帳などのテキストファイルに保存しておきます。このクエリは登録する必要はありませんので、SQLの保存後は何もせずに「サイトマップ」をクリックして、次の作業に移ります。
2.7.2. データソース定義の登録を始める¶
2.7.3. データソース定義のクエリを設定する¶
以下の手順でSQLを編集してください。
- 先の手順( データを取得するSQLを確認する )で取得したSQLで書き換えてください。
- WHERE以降の記載内容のうち、 '' を ? に変更してください。
以下の手順で「入力値」の入力欄の行数を調整してください。 次に、「出力値」の入力欄の行数を追加するために「追加」を2回クリックしてください。 カラム名、論理名を以下の図の通りに設定しましょう。ロケールによって、項目の表示名を変える場合には、言語に合わせた名称を入力してください。
- 「入力値」の論理名に「ロケール」と入力してください。
- 「出力値」のカラムに「imfr_ud_labor_rank」、「imfr_ud_labor_rank_name」、「imfr_ud_labor_unit_price」と上から順に入力してください。
- 「出力値」のカラム名に「imfr_ud_labor_rank」と入力した行の論理名に「従業員ランク」と入力してください。
- 「出力値」のカラム名に「imfr_ud_labor_rank_name」と入力した行の論理名に「従業員ランク名」と入力してください。
- 「出力値」のカラム名に「imfr_ud_labor_unit_price」と入力した行の論理名に「時間単価」と入力してください。
最後に、設定内容に問題がないかを確認するために、以下の手順でテストを実行し、データソース定義を登録してください。これで、勤怠管理フローを作成するための事前準備は完了です。引き続き、フローの作成を進めていきましょう。
2.8. 関連情報¶
ここに記載した IM-FormaDesigner でのアプリケーションの作成やデータソース定義の設定方法の詳細は、以下のドキュメントで説明しております。