伝票 承認 API (PurchaseReleaseController)¶
伝票を承認するためには、PurchaseReleaseController クラスの持つ各メソッドを利用する必要があります。引数、戻り値についての詳細な情報は、API リストを参照してください。
各メソッドの説明¶
コンストラクタ / メソッド名 説明 PurchaseReleaseController コンストラクタ(第 1~3 引数あり)。第1引数に承認する伝票番号、第2引数に承認コード、第3引数に例外メッセージ出力区分を設定する。PurchaseReleaseController コンストラクタ(第 1~4引数あり)。第1引数に承認する伝票番号、第2引数に承認コード、第3引数に例外メッセージ出力区分、第4引数にコミットワーク(true/false)を設定する。executeBapi コンストラクタで設定した値を、接続先の SAP に更新する。更新に失敗した場合、更新処理はロールバックされる。getRelStatusNew 承認後の新承認状況を取得する。 getRelIndicatorNew 承認後の新承認区分を取得する。 getRetCode 承認後のリターン値を取得する。
サンプルプログラム¶
//承認状況 var strStatus; //承認区分 var strRelInd; //リターン値 var strRetCode; function init(request) { var objCon; var objResult; //インスタンス生成 objCon = new PurchaseReleaseController("4500000011", "AA","X");// 説明 1 //購買伝票の承認処理の実行 objResult = objCon.executeBapi(); // 説明 2 //要素[ERR_CODE]に何らかの値がセットされている場合 if (objResult["ERR_CODE"] != null) { //エラー情報を出力する。 Debug.browse(objResult); } //オブジェクトをグローバル領域に保存 strStatus = objCon.getRelStatusNew(); // 説明 3 strRelInd = objCon.getRelIndicatorNew(); // 説明 4 strRetCode = objCon.getRetCode(); // 説明 5 }
伝票承認 API のインスタンス生成(説明1)
PurchaseReleaseController クラスのインスタンスを生成します。インスタンスは、以下の2つのいずれかの方法で生成することができます。
- コミットワークを指定しない場合
インスタンス(第1~3引数あり)を生成します。第1引数に承認する伝票番号、第2引数に承認コード、第3引数に例外メッセージ区分を設定します。コミットワーク(はい/いいえ)はブランクが内部で設定されます。
- コミットワークを指定する場合
インスタンス(第1~4引数あり)を生成します。第1引数に承認する伝票番号、第2引数に承認コード、第3引数に例外メッセージ区分、第4引数にコミットワークを設定します。コミットワークに「X」を指定するとコミット処理が実行されません。ブランクを指定するとコミット処理が実行されます。
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購買伝票の承認処理の実行(説明2)
PurchaseReleaseController クラスの executeBapi メソッドを実行すると、コンストラクタでセットされた購買伝票の承認処理が実行されます。承認処理が成功した場合には、購買伝票承認 API の内部で自動的にcommit 処理が実行されます。承認処理に失敗した場合には、自動的にrollback 処理が実行されます。コンストラクタ生成時にコミットワークに「X」を設定すると、承認処理が成功しても BAPI内部で commit 処理が実行されません。コミットワークに「X」を設定し commit 処理を実行しない場合には、bapi_po_release.properties の commit プロパティを false に設定する必要があります。
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新承認状況を取得(説明3)
承認実行後の承認状況を取得します。
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新承認コードを取得(説明4)
承認実行後の承認状況を取得します。
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リターン値を取得(説明5)
承認実行処理のリターン値を取得します。