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デジタルトランスフォーメーションが企業にもたらすものとは?
デジタルトランスフォーメーションが企業にもたらすものとは?
デジタルトランスフォーメーションの進展によって企業における仕事内容が劇的に変容していくということが言われていますが、具体的にデジタルトランスフォーメーションとは何なのか、またそれによって我々の仕事にどのような影響が生じるのかを理解している人はそれほど多くないのではないでしょうか。そこで、以下では、この用語の持つ意味を説明した上で、それによりどういった事態が生じるのかについて見ていくことにしましょう。


目次


1. デジタルトランスフォーメーションとは?


デジタルトランスフォーメーションとは、スウェーデン人のエリック・ストルターマン教授が最初に提唱したと言われる概念であり、元々の意味するところは情報通信が人々の生活に浸透することによって、それらがより良い方向に変化していくということです。しかし、現在では、より企業活動に特化した用語として用いられることが多くなっており、ビジネスにおいてアナログとビジネスとの境界を取り除いていき、ソフトウェアをはじめとする情報通信技術によって企業組織を変革していくという意味で用いられるようになっています。

ITの世界は日進月歩であり、特にデジタルネイティブと呼ばれる若者世代の中には高度のデジタルリテラシーを有し、これまで人手に依存していた企業活動を瞬く間に自動化できるようなプログラムを構築できる者も増えてきています。また、かつてはITエンジニアといえばIT企業に務めるということが当然でしたが、現在ではあらゆる業態の企業がそういったエンジニアを競って採用しており、またフリーランスとしての活躍の場も増えてきています。これによって、今後ますますビジネスのデジタルトランスフォーメーションは進むであろうと言われているのです。


2. デジタルトランスフォーメーションで企業はどう変わる?


デジタルトランスフォーメーションが企業に与える影響は様々ですが、大きく3つの段階に分けることが可能です。まず一つ目の段階としては、新たな技術によって既存の業務プロセスが強化されていくということです。例えば、企業の財務部門であれば、かつては手作業で仕分けを切って伝票を作成し、貸借対照表や損益計算書などの計算書類を作り上げていたわけですが、会計ソフトの登場とともに必要なデータをシステムに入力すればあとは自動的に帳簿作成が完了するようになりました。

同様に、営業であれば顧客管理や販売管理といった業務がシステムの登場によってデジタル化されており、人手が介在する余地がますます限られるようになってきています。これによって、担当者が作業に取られる時間が飛躍的に少なくなり、それによって余った時間を使ってより頭脳労働を行うことで労働生産性を向上させることが可能になったのです。また、最近ではIoTと呼ばれるあらゆるものをインターネットに接続させる技術の進歩によって、あらゆる情報を短時間で社内に共有することが可能となり、それによりタイムラグを省くこともできるようになっています。このように、デジタル化による労働生産性の向上が、この段階の特徴といえるでしょう。

次に、二つ目の段階では、これまで人手が必要であった業務が完全にデジタル技術によって置き換わるようになります。ロボット・プロセス・オートメーション(RPA)と呼ばれる技術がこれに該当し、例えばすべての調理工程を自動化することによって無人のレストランが実現できるようになったり、マーケティング支援システムを取り入れることによって営業部門の事務職が不要になるといったことが考えられます。また、単純作業に留まらず、人工知能(AI)の進化によって、これまで人の頭脳に頼らざるを得なかったような業務についても、デジタル化が進められていくことが予想されています。さらに、AI-OCRといわれる光学文字読み取り技術によって、紙に書かれた文字をシステムが即座にデータ化して処理するといったこともこの段階においては可能となります。

以上の二つの段階は既にある程度実現しているものですが、さらに三つ目の段階では、現実世界の情報が瞬く間にデータ化されて、それを踏まえたビジネスが次々に作り出されるという世界が到来すると言われています。例えば、定期券の利用状況をデータ化して混雑する時間帯や場所を自動的に分析して、それに応じて電車を運行するといったことが可能になるのがこの段階で、人が介在することなく新たなビジネスや業務が次々に生み出されていくという状況が生じるのではないかと考えられているのです。


3. 日本企業の取り組み状況


では次に、日本企業はこのデジタルトランスフォーメーションに対してどのように取り組んでいるのかを見てみることにしましょう。これについては、IDC Japanが調査結果を公表しており、それによると取り組みを進めている企業は企業戦略と連携させて、データの収益化を目指す傾向が強く出ているとされています。もっとも、デジタルトランスフォーメーションをどの程度企業戦略に結び付けているかについては、部分的や短期的な連携に留まっているというのが過半を占めており、まだまだ取り組みは道半ばであることが示される結果にもなっています。

また、企業が優先的に取り組んでいるテーマとしては、データの資本化や収益化が最も多くを占めており、データを活用してビジネスを行うことがデジタルトランスフォーメーションであると考える傾向が強いことも見て取れます。ただし、この傾向は、海外企業がデジタルフォーメーションに対して持っているイメージとは若干かい離しており、これをどのように埋めていくかが今後の日本企業の課題であるともいえるでしょう。

さらに、日本企業の場合には、特定の領域に特化してデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいるケースが多いのに対し、海外企業では社内のあらゆる領域をデジタル化させようと取り組んでいるという点にも差異が見られます。領域が限定されると、一過性の取り組み終わることが懸念されるほか、技術革新の速度も緩やかとなりがちですので、グローバルな競争に勝ち抜いていくためには、より幅広い領域でデジタル化に取り組んでいくことが求められると言えるでしょう。


4. デジタルトランスフォーメーション成功の鍵


では、企業においてデジタルトランスフォーメーションを成功させるための鍵となるのは何でしょうか。これについては、多くの専門家が様々な意見を述べていますが、もっとも重要となるのは経営者が柔軟な思考を持って取り組みを進めるということに尽きるといえます。例えば、購買部門における部品の取引交渉は人でなければできないと考えがちですが、蓄積された取引データとAIを組み合わせることによって相手が受け入れ可能な最適な条件を提示することは不可能ではないはずです。そのため、購買担当者がいなくても条件を用意することは可能であろうという柔軟な発想に立って、そのために必要な技術の開発や導入を目指そうとする経営者が存在して初めてこの分野でのデジタルトランスフォーメーションが可能になるというわけです

一方で、デジタルトランスフォーメーションの成功のためには、専門的なエンジニアと良好な関係を築くことも不可欠です。これらのエンジニアは社外の委託先にいることもあれば、社内のIT部門にいることもありますが、いずれの場合にも重要となるのは、いかに彼らに自社のビジネスや業務について深く理解してもらえるかという点です。このため、前者の場合には日ごろからのコミュニケーションを密にとること、後者の場合には常に最新の技術を有するIT部門を維持するために必要な投資を惜しまないということが肝要となるでしょう。


5. まとめ


現時点では、デジタルトランスフォーメーションはまだ始まったばかりですが、将来的にはこれまで人が行っていた仕事のかなりの部分がデジタル技術によって置き換えられることになるでしょう。それにより、長時間労働は是正され、人々が行う仕事はこれまでよりもより生産性の高いものへとシフトしていくことが想定されます。


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