IM-PDFTimeStamper for Accel Platform 2023 Autumn リリースノート 第2版 2023-10-31

7. 制限事項

7.1. 共通の制限事項

  • IM-PDFTimeStamper for Accel Platform の起動ユーザには管理者権限が必須です。 うまく処理できない場合は、まずユーザ権限をご確認ください。

7.2. 対象ファイルについて

7.2.1. 電子帳簿保存法(e文書法)対応の場合のPDF/Jpegファイル制限

処理対象のファイルはスキャナで出力されたPDF/Jpegファイルが前提です。

上記以外のPDF/Jpegファイルは、タイムスタンプの付与などを行うことはできますが、e文書法の対応外となる可能性があります。

富士フイルムビジネスイノベーション社製の複合機で出力されるPDFファイルを対象としておりますので、他の会社の複合機・スキャナで出力されるPDFファイルに関しては、必ず事前に処理に問題が無いかご確認ください。

単純にスキャンしただけでなく、加工やセキュリティ付与されたPDFファイルはサポート対象外です。

7.2.2. 電子帳簿保存法(e文書法)以外で使用する場合のPDFファイル制限

サポート対象は以下になります。

  • IM-PDFAutoConverter for Accel Platform で作成されたPDFファイル
  • IM-PDFDesigner for Accel Platform で作成されたPDFファイル
  • Acrobatで作成された特殊なオブジェクト等の無いファイル(詳細はサポートPDF別紙をご確認ください)

上記以外でも対応は可能ですが、詳細はワイ・エス・エス社までお問い合わせください。

7.2.3. 共通のPDFファイル制限

  • タイムスタンプライブラリによるPDFの情報取得時、画像が含まれていないPDFの場合、解像度の取得値は0になります。このため0になったファイルは電子帳簿保存法(e文書法)不適合と想定されますので注意してください。
  • タイムスタンプライブラリによるPDFの情報取得時に、PDFの色空間の情報が非対応の場合、色階調の色数、及び解像度の取得値は0になります。対応している色領域は DeviceRGB、 DeviceGray です。それ以外の色領域のファイルに関しては、事後対応となります。
  • タイムスタンプが付与されたPDFファイルに対し、intra-mart Accel Documents Secure Download Option によるセキュリティの付与を行った場合、原則エラーとなります。どうしても IM-PDFTimeStamper for Accel Platform と intra-mart Accel Documents Secure Download Option を同時に使用したい場合、ワイ・エス・エス社までお問い合わせください。
  • タイムスタンプが付与されたPDFファイルに対し、加工・結合・セキュリティ付与など、何等かの変更を加えた場合、付与されているタイムスタンプが改竄されたと判断して、タイムスタンプ処理の検証結果が無効となります。
  • タイムスタンプが付与されたPDFファイルの規格バージョンは1.7となります。但し、極力変更を加えないよう、PDFの内部構造の1.7相当への変換は行いません。

7.2.4. 【重要】PDFパスワード付与に関する注意事項

PDFファイルを開く際のパスワードを付与するお客様は、必ず以下を確認ください。

参照用パスワードのみの付与は止めてください。参照用パスワードを付与する場合にも、必ずセキュリティ設定用のパスワードを付与してください。

以下でその理由を説明いたします。

7.2.5. 【重要】デジカメやスマートフォンで撮影されたPDFファイルやJpegファイルに関する注意事項

スキャンする際には用紙サイズとdpiが必要となりますが、デジカメやスマートフォンでの撮影では用紙サイズとdpiが取得できないため、画素数で代替するようにしています。

代替する画素数として387万画素以上であることが必要です。

このためJPEGをPDFにする際の設定にはご注意ください。

また、PDFの画素数を取得した際のチェックにおいては、387万画素以上であることを上記で確認してください。

7.3. タイムスタンプライブラリで使用する情報の制限値

  • タイムスタンプ局のURL :制限なし(チェックなし)
  • タイムスタンプ局への接続ID :<文字数> 1~50文字、<文字種>英数字(大文字、小文字)、記号(! # $ % & ‘ * + - / = ? ^ _ ` { | } ~ @ .”“)が使用可能
  • タイムスタンプ局への接続パスワード :<文字数> 1文字~、<文字種>制限なし

7.4. intra-mart Accel Documents Timestamp OptionとIM-PDFTimeStamperを連携させるケースで、デジカメ/スマートフォン対応を行う場合

  • JPEGをPDF変換したい場合には個別開発でPDF変換したうえで、intra-mart Accel Documents Timestamp OptionにPDFを渡してください。

  • PDF登録前にTimeStamperの「画素数を返す関数」を使った個別開発を行ってください。

    上記で取得された画素数を、iADの文書の属性として保管するように開発してください。