7.1. 案件処理系APIの実行について¶
案件処理系APIを実行することで、ユーザによる画面操作を経由することなく、プログラム上から案件の処理を行うことが可能です。
ジョブプログラム、ユーザプログラム「到達処理」などからシステム的に案件の処理を行うことが可能です。
標準申請・処理画面を経由して申請・承認を行う場合でも、内部の動作としてはHTTPリクエストを受け取った同期的な処理内で画面から送信されたパラメータを基に案件処理系APIが実行されています。
- そのため、案件処理系APIを実行する処理を作成することで、ユーザコンテンツ画面から標準申請・処理画面を経由せず、直接申請・承認を行うことも可能です。
7.1.1. 案件処理系API¶
ユーザコンテンツ画面から標準申請・処理画面を呼び出す際と同様に、ワークフローデータ・ユーザアプリケーションデータをパラメータとしてAPIを呼び出します。
- 案件処理系APIの詳細については、各APIのAPIドキュメントを参照してください。
案件処理系API 一覧 API 説明 ApplyManager 申請マネージャ。申請・起票処理を扱います。ProcessManager 処理マネージャ。承認・承認終了・再申請・否認・取止め・差戻し・保留・保留削除処理を扱います。PullBackManager 引戻しマネージャ。引戻し処理を扱います。TempSaveManager 一時保存マネージャ。一時保存案件の新規作成・更新・削除処理を扱います。
7.1.2. トランザクション制御¶
案件処理系APIでは内部で独自にトランザクションを管理しているため、案件処理系APIの呼び出し側の処理にて親のトランザクションを張ることはできません。
- @Transactionalアノテーション を付与したメソッド内では案件処理系APIを実行しないでください。
7.1.3. 非同期処理¶
標準申請・処理画面から申請・承認を行った際は、HTTPリクエストと同期的にユーザプログラム「アクション処理」が実行されるため、アクション処理内でHTTPリクエスト・セッションを取得できます。
案件処理系APIを直接実行して申請・処理を行う場合は、アクション処理内でHTTPリクエスト・セッションを取得できるかどうかは実行時の環境に依存します。
- 標準申請・処理画面と同様に、画面操作から同期的に呼び出された処理内で案件処理系APIを実行した場合は、アクション処理内でHTTPリクエスト・セッションを取得可能です。
- ジョブプログラムや到達処理など非同期処理内で案件処理系APIを実行した場合は、アクション処理内でHTTPリクエスト・セッションを取得できません。