3.3.1. フロー定義¶
「フロー定義」とはワークフローの処理内容と処理順序を定義したマスタ情報のことです。処理内容を「コンテンツ定義」、処理順序を「ルート定義」と呼びます。フロー定義はコンテンツ定義をルート定義のどこで実行するかを決めます。例として、ある組織内の物品購入をワークフローで実現する場合、処理内容は物品購入の申請画面などに該当し、処理順序は組織内の承認の順序に該当します。フロー定義
フロー定義の要素 構成要素 説明 コンテンツ定義 処理内容に関する情報(ユーザ画面、ユーザプログラム、メール定義、IMBox定義、ルール定義)を保持します。 ルート定義 処理の1単位であるノードが複数連結されたもので、ワークフローを処理する順序と処理を行う利用者を保持します。 フローが主に持つ機能は以下の通りです。
- コンテンツ定義とルート定義の関連付けを行い、コンテンツ定義の処理内容(ユーザプログラムなど)をルート上のどのノードで実行するかを、処理内容やノードの属性を用いて自動で決定します。
- ユーザプログラムやユーザ画面をフロー定義や配下のノード単位に個別に手動設定でき、自動での関連付けより優先させることができます。
- フロー定義が持つ機能設定でフロー定義から開始した案件を制御できます。
フロー定義の機能設定
機能設定 説明 カレンダー 処理期限自動処理ジョブ、催促メール送信ジョブ、催促IMBox送信ジョブで営業日を計算する際に使用するカレンダーです。 添付ファイルの使用可否 [1] 有効にすると案件処理時にファイルを添付できます。 一括処理機能の使用可否 有効にすると案件の一括処理ができます。 一括確認機能の使用可否 有効にすると案件の一括確認ができます。 完了済み案件の確認 有効にすると完了案件の確認ができます。 自動処理 有効にすると処理期限自動処理の対象に設定できます。 処理期限(日) 処理期限自動処理の期限日数です。 期限経過後の処理 処理期限を経過した場合に実行する処理です。 承認 処理期限を経過した場合に承認して次に進みます。 否認 処理期限を経過した場合に否認して案件を完了します。 自動催促 有効にすると自動催促の対象に設定できます。 催促期限(日) 自動催促の期限日数です。 非同期処理 有効にすると標準処理画面の処理が非同期で行われます。 案件操作権限者 利用者に案件操作の権限を付与する設定です。 標準組織 指定した組織配下で案件を処理する設定です。 対象者を展開する日 対象者を展開する基準日を設定します。
[1] 添付ファイルの最大サイズは、「リクエストクエリの長さ制限」に基づいて設定されます。設定方法については、「 設定ファイルリファレンス 」の「 Webモジュール-リクエスト制御設定 」を参照してください。