intra-mart Accel Platform OData for SAP HANA セットアップガイド 初版 2016-12-01

3. 概要

3.1. OData 連携 について

OData 連携は intra-mart Accel Platform と OData サービスのデータ連携を可能にする機能です。
IM-LogicDesigner の OData 連携機能を利用して、ノンプログラミングで OData クライアント処理を構築できます。
IM-LogicDesigner では OData 連携機能として以下のユーザ定義タスクを用意しています。
  1. OData(V2) 定義

    • バージョン2 の OData サービスに対してエンティティデータの「作成(Create)」、「読み出し(Read)」、「更新(Update)」、「削除(Delete)」を行うユーザ定義タスクです。
    • ブラウザ上で操作対象の OData サービス URL を指定し、操作を選択するだけで、 IM-LogicDesigner が入力値と返却値を自動で定義します。
  2. OData(V4) 定義

    • バージョン4 の OData サービスに対してエンティティデータの「作成(Create)」、「読み出し(Read)」、「更新(Update)」、「削除(Delete)」を行うユーザ定義タスクです。
    • ブラウザ上で操作対象の OData サービス URL を指定し、操作を選択するだけで、 IM-LogicDesigner が入力値と返却値を自動で定義します。

注意

OData サービスのバージョン2とバージョン4には互換性がありません。
そのため、利用対象の OData サービスのバージョンを事前に確認し、どちらの定義を利用すべきか調査してください。

コラム

IM-LogicDesigner についての詳細は、以下のドキュメントを参照してください。

3.2. OData について

OData (Open Data Protocol) とは RESTful API を構築、またはそれにアクセスしデータの取得/更新を行うためのプロトコルです。 クライアントは、OData サービスが提供するメタデータやエンティティなどの情報を読み取り、データの読み出し、更新を行います。

  • メタデータ
    URL「OData サービス URL/$metadata」(例:http://services.odata.org/V2/(S(readwrite))/OData/OData.svc/$metadata)として提供される、その OData サービスが提供するデータの型などを記述したドキュメントです。
  • エンティティ
    複数のデータ(数値や文字列等)をひとつにまとめた型、またはそのデータそのものの事を言います。

OData 連携では、OData サービスのメタデータにアクセスし、作業対象のエンティティセットとその入出力を自動で定義し、実行時に定義情報を基にエンティティデータの取得(GET)、更新(POST, PUT, PATCH, MERGE, DELETE)を行います。

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コラム

OData についての詳細は、以下のドキュメントを参照してください。

3.3. SAP HANA 連携について

SAP HANA にはデータベースを OData サービス化する機能が存在します。 この機能と OData 連携機能を組み合わせることで、SAP HANA との連携を行います。

コラム

SAP HANA についての詳細は、以下のドキュメントを参照してください。

コラム

SAP HANA の OData 機能についての詳細は、以下のドキュメントを参照してください。

3.4. アクター

本書では以下のように定義します。
  • intra-mart Accel Platform システム管理者

    intra-mart Accel Platform 環境の管理者

  • SAP HANA システム管理者

    SAP HANA 環境の管理者