intra-mart Accel Platform 国際化支援機能仕様書 初版 2014-12-01

IM-共通マスタ/ロール国際化情報チェックジョブ

IM-共通マスタ/ロール国際化登録支援機能 には、 IM-共通マスタ/ロール国際化情報チェックジョブ というジョブが含まれています。
本項では、 IM-共通マスタ/ロール国際化情報チェックジョブ について説明します。

概要

intra-mart Accel Platform では、 IM-共通マスタ で登録可能な会社名やユーザ名、テナント管理機能で登録可能なロール表示名などが国際化情報として管理されています。
IM-共通マスタ/ロール国際化登録支援機能 の IM-共通マスタ/ロール国際化情報チェックジョブ は、これらの国際化情報に入力漏れがないかチェックするためのジョブです。
このジョブは、国際化情報の入力漏れを検知すると、パブリックストレージ上にCSV形式のログファイルを出力します。
IM-共通マスタ/ロール国際化情報チェックジョブ では、以下の機能の国際化情報をチェックすることができます。
  • 会社/組織
  • 会社役職
  • パブリックグループ
  • パブリックグループ役割
  • ユーザプロファイル
  • ロール

ジョブの種類

IM-共通マスタ/ロール国際化登録支援機能 では、 IM-共通マスタ/ロール国際化情報チェックジョブ としてテナント環境セットアップで以下のジョブが登録されます。
名前 説明
会社組織チェックジョブ 会社/組織の国際化情報に入力漏れがないかチェックするためのジョブです。
会社役職チェックジョブ 会社役職の国際化情報に入力漏れがないかチェックするためのジョブです。
パブリックグループチェックジョブ パブリックグループの国際化情報に入力漏れがないかチェックするためのジョブです。
パブリックグループ役割チェックジョブ パブリックグループ役割の国際化情報に入力漏れがないかチェックするためのジョブです。
ユーザプロファイルチェックジョブ ユーザプロファイルの国際化情報に入力漏れがないかチェックするためのジョブです。
ユーザメールアドレスチェックジョブ ユーザプロファイルのメールアドレス1に入力漏れがないかチェックするためのジョブです。
ロールチェックジョブ ロールの国際化情報に入力漏れがないかチェックするためのジョブです。

これらのジョブを用いて、新たなジョブネットを作成することで、チェックする範囲を柔軟に設定することができます。

コラム

ジョブネットの作成方法は、「 テナント管理者操作ガイド 」の「 ジョブを設定する 」を確認してください。

実行プログラム

上記のジョブには、以下の実行プログラムが設定されています。
実行プログラム 利用しているジョブ
jp.co.intra_mart.system.master.company.job_scheduler
.StandardCompanyLocalizedDataCheckJobScheduler
会社組織チェックジョブ
jp.co.intra_mart.system.master.company.job_scheduler
.StandardCompanyPostLozalizedDataCheckJobScheduler
会社役職チェックジョブ
jp.co.intra_mart.system.master.public_group.job_scheduler
.StandardPublicGroupLocalizedDataCheckJobScheduler
パブリックグループチェックジョブ
jp.co.intra_mart.system.master.public_group.job_scheduler
.StandardPublicGroupRoleLocalizedDataCheckJobScheduler
パブリックグループ役割チェックジョブ
jp.co.intra_mart.system.master.user.job_scheduler
.StandardUserLocalizedDataCheckJobScheduler
ユーザプロファイルチェックジョブ
ユーザメールアドレスチェックジョブ
jp.co.intra_mart.system.admin.role.job_scheduler
.StandardRoleLocalizedDataCheckJobScheduler
ロールチェックジョブ

これらの実行プログラムには、チェックしたい国際化情報をパラメータとして個別に指定することができます。
このため、 ユーザメールアドレスチェックジョブ のようにユーザプロファイルのメールアドレス1のみをチェックするといったことが、ジョブの設定のみで実現できます。

コラム

ジョブの設定方法は、「 テナント管理者操作ガイド 」の「 ジョブを設定する 」を確認してください。
実行パラメータについては、 IM-共通マスタ/ロール国際化情報チェックジョブ のパラメータ を確認してください。

国際化情報の状態

各言語の国際化情報の入力漏れは、以下の2つのタイプに分けることができます。
  • すべての国際化情報がない
    特定の言語の国際化情報が全く存在しなければ、このタイプです。
    例えば、 IM-共通マスタ で日本語のみを入力し、「他ロケール設定」から英語や中国語を入力せずに登録した場合が挙げられます。
    ../../_images/check_type_no_record.png

  • 一部の国際化情報が欠けている
    特定の言語の国際化情報が一部欠けている場合は、このタイプです。
    例えば、 IM-共通マスタ で英語の国際化情報として名称のみを入力した場合などが挙げられます。
    ../../_images/check_type_missing_item.png

ジョブの実行結果

ジョブネットモニタ詳細画面から、各ジョブの実行結果を確認することができます。
ジョブが入力漏れを検知した場合、下図のようにジョブのステータスが「警告」になります。入力漏れが1件もなければ、ステータスが「成功」になります。
../../_images/i18n_check_job_result.png

コラム

ジョブネットモニタ詳細画面は、 「サイトマップ」 → 「テナント管理 - ジョブ管理 - ジョブネットモニタ」 とクリックして、ジョブネットモニタ一覧画面で実行結果の行をクリックすると表示できます。

コラム

検知した入力漏れの詳細は、CSV形式でログファイルとしてパブリックストレージ上に出力されます。

ログファイルについて

IM-共通マスタ/ロール国際化情報チェックジョブ で入力漏れを検知すると、パブリックストレージ上にCSV形式で以下のような内容を書き込みます。
名前 説明
キー
どの国際化情報かを特定するためのキーです。
例えば、 ユーザプロファイルチェックジョブ ではユーザコード、開始日、終了日、ロケールIDが書き込まれます。
タイプ
国際化情報の状態を表します。
すべての国際化情報がないデータを検知した場合には、タイプとして「[ALL]」を書き込みます。
一部の国際化情報が欠けているデータを検知した場合には、何も書き込みません。
メッセージ
検知した内容の説明です。

コラム

チェックは、すべての言語が対象です。ユーザプロファイルや会社/組織などの期間化されている情報は、すべての期間、すべての言語が対象になります。 入力漏れを検知すると、期間・言語毎に書き込みます。
例えば、ユーザ01のプロファイルが「2000-04-01」で分割されていて、日本語の名前のみ登録されていた場合、以下のような内容が書き込まれます。
例).
user01,1900-01-01,2000-04-01,en,[ALL],ユーザ(ユーザ01)の(英語)のプロファイルが登録されていません。
user01,1900-01-01,2000-04-01,ja,,ユーザ(ユーザ01)の(日本語)のプロファイルにおいて、([フリガナ])が登録されていません。
user01,1900-01-01,2000-04-01,zh,[ALL],ユーザ(ユーザ01)の(中国語 (中華人民共和国))のプロファイルが登録されていません。
user01,2000-04-01,3000-01-01,en,[ALL],ユーザ(ユーザ01)の(英語)のプロファイルが登録されていません。
user01,2000-04-01,3000-01-01,ja,,ユーザ(ユーザ01)の(日本語)のプロファイルにおいて、([フリガナ])が登録されていません。
user01,2000-04-01,3000-01-01,zh,[ALL],ユーザ(ユーザ01)の(中国語 (中華人民共和国))のプロファイルが登録されていません。