intra-mart Accel Platform IM-共通マスタ 仕様書 第7版 2019-04-01

3.3. 会社と組織

IM-共通マスタでは会社やその組織についての情報を扱うことができます。
取り扱える情報には以下のようなものがあります。
  • 会社や組織そのものの情報
  • 組織構成の情報
  • 業務観点毎に異なる組織構成情報の使用
  • 組織構成の履歴管理
  • 会社ごとで扱う役職
  • 会社または組織に所属するユーザ
  • 任意のユーザのある時点における主所属
  • 会社ごとで扱う組織構成の分類
  • 会社ごとにアクセス可能な情報の管理

3.3.1. データ構造

3.3.1.1. 会社と組織の構成

会社および組織の構成に関連するER図を【図:会社・組織の構成に関連するER図】に示します。
../../_images/company_department_er.png

【図:会社・組織の構成に関連するER図】

【図:会社・組織の構成に関連するER図】において各エンティティは次のような役割・制約があります。
  • 会社
    • 会社の概念を管理します。会社自身の詳細情報は組織エンティティで管理します。
    • 内包構造のエンティティの一部です。
  • 会社組織セット
    • 業務観点毎に異なる組織構成が必要な場合に、単一の会社において複数の組織セットの定義を可能にします。
      会社を作成した際に自動的にデフォルトの組織セットが作成されます。
      特に複数の組織構成を必要としなければ、単純にこのデフォルトのセットが使用されます。
    • 業務観点によって通常の組織構成とは異なる構成を定義したい場合、組織セットを増やして同一の会社に複数の組織構成を定義することが出来ます。
      異なる組織セット配下に作成される組織はそれぞれ異なる組織になります。
      期間や保持している情報もすべてそれぞれ独自に保持しています。
    • 会社が物理削除されると関連する組織セットも削除されます。
    • 内包構造のエンティティの一部です。
  • 組織
    • 会社や会社内に存在する組織の詳細情報を管理します。
    • 組織の属する組織セットや会社が削除されると組織もあわせて削除されます。
  • 会社組織内包
    • 会社内の組織構成の詳細情報と、組織構成の履歴を管理します。組織セットを先頭としたツリー構成の情報を格納しています。
  • 役職
    • 会社内で定義されている組織セット毎に役職の情報を管理するエンティティです。
    • 期間国際化の基本構造です。
    • 定義されている会社組織セットや会社を物理削除すると、役職もあわせて物理削除されます。
    • ランクを設定することが出来、その役職の地位の高さを表します。
      • 値が小さいほど地位が高いものとして扱います。
      • ランクは期間化も国際化もされません。

3.3.1.2. 会社と組織への所属

ユーザが所属する会社および組織に関連するER図を【図:会社・組織とユーザの所属に関連するER図】に示します。
../../_images/company_department_user_er.png

【図:会社・組織とユーザの所属に関連するER図】

【図:会社・組織とユーザの所属に関連するER図】において各エンティティは次のような役割・制約があります。
  • ユーザ
    • ユーザを管理します。詳細は「ユーザ 」を参照してください。
  • 会社
  • 組織
  • 役職
  • 組織所属
    • ユーザがどの期間、どの組織に所属するかを管理します。
      主所属がどの組織であるかも管理します。
    • 所属構造のエンティティです。
    • 主所属は何れの会社であるかに関わらずデフォルトのセット中では重複する期間で設定することはできません。
      同一会社内の異なる組織セットの間等では重複して設定することができます。
    • ユーザが物理削除された際に、あわせて組織所属役職の関連レコードも削除されます。
    • 役職が物理削除された際に、あわせて組織所属役職の関連レコードも削除されます。
  • 組織所属役職
    • ユーザが組織に所属する期間について、どの役職に就いているかを管理します。複数の役職を兼任することが出来ます。
    • 期間属性構造です。組織所属を参照します。
    • 期間コード、開始日、終了日、削除フラグが組織所属と連動します。組織所属が無効化されると、関連する組織所属役職も無効化されます。有効化した場合も同様です。組織所属の期間が変更されると開始日、終了日が連動して更新されます。
    • ユーザが物理削除された際に、あわせて組織所属役職の関連レコードも削除されます。
    • 役職が物理削除された際に、あわせて組織所属役職の関連レコードも削除されます。

3.3.1.3. 会社と組織の分類

会社および組織の分類に関連するER図を【図:会社・組織の分類に関連するER図】に示します。
../../_images/company_department_class_er.png

【図:会社・組織の分類に関連するER図】において各エンティティは次のような役割・制約があります。

  • 組織分類
    • 組織分類の種類を会社ごとに管理します。
    • 無効化すると、配下の分類項目も連動して無効化します。
      また分類項目が無効化されると、該当のユーザ分類所属エンティティが物理削除されます。
  • 組織分類項目
    • 分類の種類ごとに定義されている詳細を会社ごとに管理します。
    • 組織分類エンティティが無効化された場合、連動してこのエンティティの関連するレコードも無効化状態になります。
  • 組織分類所属
    • 組織が分類項目に分類されていることを表します。
    • 組織が期間化されている場合はその期間単位に分類します。
    • 期間は分類する組織の期間と一致します。
      組織分類所属の期間コードは対象の組織の期間コードと同一です。
    • 関連付けられている組織の期間と無効化状態が連動します。
      関連づいている組織の期間が無効化された場合、該当の組織分類所属も無効化されます。
      組織の期間が有効化された場合も連動して有効化します。
    • 組織分類項目が無効化される際、このエンティティの関連するレコードは物理削除されます。
    • 組織が物理削除される際、このエンティティの関連するレコードも物理削除されます。
    • 組織分類項目が物理削除される際、このエンティティの関連するレコードも物理削除されます。