5.1.7. 組織セットの表示について¶
会社・組織セット・組織について、まず概念としては以下のような構造になっています。ただし、実際に格納されているレコードは以下のような形式になっており、デフォルトのセット以外のセットはその構成上に会社が存在しません。検索時には前者に挙げた概念モデルに従って結果を表示する。
組織セット表示設定:非表示 (hide)
概念モデル上から組織セット名の階層を省略します。組織セット名が表示されることはありません。ユーザに対して組織セット名の代わりに会社名を提示します。このため、事前に使用する組織セットは決定されている必要があります。使用する組織セットは、以下の優先順位に従い決定します。
暗黙条件:組織 で指定した組織セット 組織セット表示設定のlistで指定した組織セット デフォルトのセット(会社コード=組織セットコード=組織コード)
組織セット表示設定が非表示(hide)の場合、パスが会社/組織/・・・となります。
暗黙条件で特定の組織セット以下という条件で表示させる場合、ツリーの先頭は組織セットですが、この場合も組織セット名は表示せず、会社名を表示します。また、ユーザが会社名を選択した場合、戻り値の type は imm_company です。
組織セット表示設定:表示 (display)
構造的には概念モデル同様の形で組織セット名を表示します。ただし組織セット名は表示するものの、実際に表示する組織セットは単一なので、表示する組織セットは非表示の場合と同様にデフォルト組織セットリストを使用して判断します。 組織セット表示設定が表示(display)の場合、パスが会社/組織/・・・となります。ユーザが組織セットを選択した場合、戻り値の type は imm_department です。
組織セット表示設定:全表示 (all)
概念モデルそのままの形で組織セットをすべて表示します。このためデフォルト組織セットリストは指定されていても無視します。表示するパスや選択時の type は組織セットを複数表示できる以外は表示(display)の場合と同様です。
5.1.7.1. 会社組織セットでの比較条件の適用について¶
会社・組織セットについて先述の「組織セットの表示について 」で説明のとおり、会社が概念上組織セットより上位にあるように見えても、論理モデルとしては組織構造の最上位にある組織がセットや会社の情報を兼ねています。この構造上一部比較条件の適用が特殊になる部分があります。組織の比較条件「以上・超」を組織セットに対してかけた場合の振る舞いについて以下に説明します。(組織セットの表示設定については「組織セットの表示について 」参考)
組織セットが表示されている場合(表示、全表示)
会社A、デフォルトのセットA、サブセットBが存在したとして、暗黙条件に「サブセットB超」を指定しても会社Aを表す情報は含まれません。 会社A、デフォルトのセットA、サブセットBが存在しており、デフォルトのセットAを表す組織情報に組織分類a、サブセットBを表す組織情報に組織分類bを付与したとします。暗黙条件に組織分類cを指定した場合デフォルトのセットA、サブセットBは該当しないものと判断されます。ただし会社Aについては判断できないため、検索結果には表示されます。
組織セットが表示されていない場合(非表示)
会社が表示され、組織セットが表示されません。ツリービューなどではまず会社の一覧が表示されますが、組織セットが表示されない場合の会社はセットを表す組織と同等の扱いです。 会社A、デフォルトのセットA、サブセットBが存在し、暗黙条件のセット表示設定によりサブセットBを使用するとしたとして、暗黙条件に「サブセットB超」と指定すると対象なしになります。 会社A、デフォルトのセットA、サブセットBが存在しており、デフォルトのセットAを表す組織情報に組織分類a、サブセットBを表す組織情報に組織分類bを付与したとします。暗黙条件に組織分類cを指定した場合会社A自体が表示されません。