intra-mart Accel Platform アカウント インポート・エクスポート仕様書 第5版 2016-04-01

インポート

アカウントのインポートはXML形式とCSV形式で行うことが可能です。
どちらの形式でも同様にマスタ情報の新規登録、更新できます。
この章では、それぞれの形式においてのインポートがどのように行われるかを説明します。
また 更新モード による更新方法の違いについて説明します。

注意

intra-mart Accel Platform を利用する際は、アカウントだけでなく、対応するIM-共通マスタのユーザのプロファイル情報が存在している必要があります。 例えば、新規アカウントをインポートしただけでは、「ユーザメンテナンス」画面を表示した際に「プロファイル:ユーザ情報取得に失敗しました。」というメッセージのエラーが発生します。
ユーザのプロファイル情報のインポートに関しては、「IM-共通マスタ インポート・エクスポート仕様書」を参照してください。

XML

<account-data> タグを1レコードとしてインポートします。
ファイルのフォーマットについては「XMLファイルフォーマット」を参照してください。
また、XML形式のインポート時の動作をオプションとして指定が可能です。
XML形式のインポート時に利用可能なオプションについては、「XMLインポートオプション」を参照してください。

CSV

連続して同じユーザコードが指定されている行を1レコードとしてインポートします。
ファイルのフォーマットについては「CSVファイルフォーマット」を参照してください。
また、CSV形式のインポート時の動作をオプションとして指定が可能です。
CSV形式のインポート時に利用可能なオプションについては、「CSVインポートオプション」を参照してください。

注意

CSV形式のインポートは intra-mart Accel Platform 2013 Summer 以降で利用可能です。

コラム

Excel を利用して、CSVを編集する場合について
オプションを指定せずにエクスポートした CSV形式のファイルをExcel で直接開いた場合、日付/時刻データが自動的に変換される場合があります。
また、日本語などの2バイト文字が含まれていた場合は、文字化けが発生します。
そのためファイルを直接開くのではなく、全てのデータを文字列として扱うようにしてください。
例えば、Excel 2013 では、以下の手順で文字列として扱うことが可能です。
  1. 新規に空のファイルを作成します。

  2. メニューから「データ」-「外部データの取込」-「テキストファイル」を選択します。

  3. テキスト ファイル ウィザード 1/3 で元のファイルで「65001 : Unicode (UTF-8)」を選択し、「次へ」をクリックします。
    (2バイト文字が含まれている場合)
    ../../_images/excel_text_file_wizard_1_3.png

  4. テキスト ファイル ウィザード 2/3 で区切り文字を「タブ」のチェックを外し、「カンマ」にチェックをして「次へ」をクリックします。

    ../../_images/excel_text_file_wizard_2_3.png

  5. テキスト ファイル ウィザード 3/3 でデータのプレビューの表の全ての列を選択し(Shiftキーを押しながら選択できます)、「文字列」を選択して「完了」をクリックします。

    ../../_images/excel_text_file_wizard_3_3.png

  6. データの取り込み ダイアログボックスで、「OK」をクリックします。

また、編集したファイルをCSV形式で保存した場合、文字エンコーディングが「Windows-31J」で保存されます。
そのため、インポートする場合は エンコーディング オプションに「Windows-31J」を指定して実行してください。

更新モード

更新モードを利用することで、インポートファイルのデータがデータベース上に存在する場合(更新を行う場合)の
データの更新方法を変更できます。
更新モードには mergereplace が提供されています。
XMLインポートの場合は、 <account-data> タグに update-mode 属性を指定することでモードを設定します。
CSVインポートの場合は、「CSVインポートオプション」の update-mode を指定することでモードを設定します。
特に指定していない場合は、merge モードで動作します。

merge

インポートファイルのデータとデータベース上のデータをマージして更新します。
インポートファイルに存在しない項目は既存のデータをそのまま設定されます。
../../_images/merge.png

replace

インポートファイルのデータに存在しない情報は未設定の値(デフォルト値)で更新します。
インポートファイルに存在しない項目は未設定です。
../../_images/replace.png

インポート時のデータ検証について

インポート実行時には登録・更新処理を実行する前にデータの検証を行います。データ検証にて条件に一致しない場合はインポートに失敗します。
データ検証の実行の有無は「オプション」にて変更可能です。
データ検証内容については以下の通りです。

アカウント情報の検証

  • ユーザコード

    ユーザコードは1文字以上の文字列を必ず指定する必要があります。
    ユーザコードは半角英字、数字、アンダースコア、ハイフン、アットマーク、ドット、プラス、または、エクスクラメーションに限定されます。
    ユーザコードは100文字以内である必要があります。
  • パスワード

    パスワードはパスワード履歴管理で設定されている制約で許容されている値である必要があります。

    コラム

    パスワード履歴管理の設定については「設定ファイルリファレンス - パスワード履歴管理設定」を参照してください。

  • 週の開始曜日

    -1(未設定)、1(日曜日)、2(月曜日)、3(火曜日)、4(水曜日)、5(木曜日)、6(金曜日)、または、7(土曜日)のみ指定可能です。
  • ロケールID

    ロケールマスタに定義されているロケールのロケールIDを指定する必要があります。

    コラム

    ロケールマスタの設定については「設定ファイルリファレンス - ロケールマスタ」を参照してください。

  • タイムゾーンID

    タイムゾーンマスタに定義されているタイムゾーンのタイムゾーンIDを指定する必要があります。

    コラム

    タイムゾーンマスタの設定については「設定ファイルリファレンス - タイムゾーン」を参照してください。

  • カレンダーID

    カレンダー情報として登録されているカレンダーのカレンダーIDを指定する必要があります。
  • アカウントロック日付

    規定のフォーマットを指定する必要があります。詳細は「インポート・エクスポートで扱う日付と時刻の情報」を参照してください。
    システム期間情報で設定されているの日付を指定する必要があります。

    コラム

    システム期間情報の設定については「設定ファイルリファレンス - システム期間情報の管理」を参照してください。

  • ログイン失敗回数

    ログイン失敗回数は0から99999の範囲で指定する必要があります。
  • 備考

    備考は63文字以内で指定する必要があります。
  • 有効開始日

    規定のフォーマットを指定する必要があります。詳細は「インポート・エクスポートで扱う日付と時刻の情報」を参照してください。
    システム期間情報で設定されている日付を指定する必要があります。

    コラム

    システム期間情報の設定については「設定ファイルリファレンス - システム期間情報の管理」を参照してください。

  • 有効終了日

    規定のフォーマットを指定する必要があります。詳細は「インポート・エクスポートで扱う日付と時刻の情報」を参照してください。
    システム期間情報で設定されている日付を指定する必要があります。

    コラム

    システム期間情報の設定については「設定ファイルリファレンス - システム期間情報の管理」を参照してください。

アカウントテーマ情報の検証

  • クライアントタイプID

    クライアントタイプマスタに定義されているクライアントタイプのクライアントタイプIDを指定する必要があります。

    コラム

    クライアントタイプマスタの設定については「設定ファイルリファレンス - クライアントタイプマスタ」を参照してください。

  • テーマID

    テーマ設定に定義されているテーマのテーマIDを指定する必要があります。
    指定したテーマがサポートするクライアントタイプにクライアントタイプIDが含まれている必要があります。

    コラム

    intra-mart Accel Platform が標準で提供するテーマについては「intra-mart が提供するテーマの一覧」を参照してください。

日付と時刻の形式情報の検証

  • フォーマットセットID

    日付と時刻の形式マスタに定義されているフォーマットセットIDを指定する必要があります。

    コラム

    日付と時刻の形式マスタの設定については「設定ファイルリファレンス - 日付と時刻の形式マスタ」を参照してください。

  • フォーマットID

    フォーマットIDは100文字以内である必要があります。
  • フォーマットパターン

    フォーマットパターンは100文字以内である必要があります。

アカウント属性情報の検証

  • 属性名

    属性名は255文字以内である必要があります。
  • 属性値

    属性値は255文字以内である必要があります。

アカウント付与ロール情報の検証

アプリケーションライセンス情報の検証

  • プロダクトID

    プロダクトIDは100文字以内である必要があります。

ライセンスのインポートについて

ライセンスの最大登録数の制限などにより、アカウントライセンスや、アプリケーションライセンス情報のインポートに失敗した場合は、インポートは失敗扱いとはならず、処理を続行します。
この場合、以下のようなログが出力されます。
[WARN] j.c.i.s.a.a.d.AbstractAccountInfoImporter - [W.IWP.IMPORTER.ACCOUNT.20001] ユーザ (sample) にアカウントライセンスが付与できませんでした。
jp.co.intra_mart.system.secure.license.exception.OverMaxLicenseException: [E.IWP.LICENSE.USER.00001] ライセンス数の上限を超えた為、登録できませんでした。

[WARN] j.c.i.s.a.a.d.AbstractAccountInfoImporter - [W.IWP.IMPORTER.ACCOUNT.20003] ユーザ (sample) にアプリケーションライセンス (*****) が付与できませんでした。
jp.co.intra_mart.system.secure.license.exception.OverMaxLicenseException: [E.IWP.LICENSE.USER.00001] ライセンス数の上限を超えた為、登録できませんでした。

インポートの依存関係

アカウントをインポートする際にあらかじめ登録が必要なデータは、以下の通りです。
  • テーマ(画面テーマ)
  • 日付と時刻の形式
  • カレンダー
  • ロール

コラム

「日付と時刻の形式」は日付と時刻の形式マスタに定義されているフォーマットセットIDを指定します。