2. はじめに¶
2.1. 本書の目的¶
本書ではアクセスコンテキストを利用した開発手順について説明します。説明範囲は以下の通りです。
- 新しいアクセスコンテキストの定義方法
- 既存のアクセスコンテキストの利用方法
アクセスコンテキストの概要と仕組みについては、「 アクセスコンテキスト仕様書 」を参照してください。
2.2. 対象読者¶
本書では次の開発者を対象としています。
- アクセスコンテキストを独自に定義して提供したい。
- 提供されているアクセスコンテキストを利用したい。
次の内容を理解していることが必須となります。
- JavaEE を利用したWebアプリケーションの基礎
2.3. 対象開発モデル¶
本書では以下の開発モデルを対象としています。
JavaEE開発モデル
アクセスコンテキストを提供する、または、利用する場合。スクリプト開発モデル
アクセスコンテキストを利用する場合。
2.4. サンプルコードについて¶
本書に掲載されているサンプルコードは可読性を重視しており、性能面や保守性といった観点において必ずしも適切な実装ではありません。開発においてサンプルコードを参考にされる場合には、上記について十分に注意してください。
2.5. 本書の構成¶
アクセスコンテキストを提供する場合の実装方法を、サンプルを利用して、以下の順に説明します。
- 新しいアクセスコンテキストを追加する方法
- アクセスコンテキストにキャッシュを適用する方法
- アクセスコンテキストに切替機能を追加する方法
新しいアプリケーションで利用する共有情報をアクセスコンテキストとして定義し、アプリケーション内で共通的に利用する場合に参照してください。 提供されているアクセスコンテキストをプログラムから利用する方法を、以下の順に説明します。
- アクセスコンテキストへのアクセス
- ライフサイクルの利用
intra-mart Accel Platform 、または、他のアプリケーションで提供されたアクセスコンテキストを利用して、アプリケーションを開発する場合に参照してください。