intra-mart Accel Platform 2023 Autumn(Hollyhock) リリースノート 第2版 2023-10-31

9.8.3. 移行

共通(全般)


9.8.3.1. 移行ガイドの内容の検証はResinのみで検証しています。

  • 移行ガイドの内容は、Resinのみで検証しています。

    その他のアプリケーションサーバでは検証は行っていません。

9.8.3.2. 移行ツールを利用する場合データソースを javax.sql.DataSource で定義してください。

  • 移行ツール(モジュールID:jp.co.intra_mart.module.pack.im_migration)は、Oracle のデータソースを javax.sql.XADataSource で定義した場合に動作しません。
    そのため、移行ツールを利用する際は、Oracle のデータソースを javax.sql.DataSource で定義する必要があります。

    バーチャルテナントを利用するには、データソースを javax.sql.XADataSource で定義する必要があります。
    Oracle を javax.sql.XADataSource で利用する場合、DDL はトランザクション外で発行する必要があります。(トランザクション内で DDL を発行した場合 ORA-02089 が発生します。)

    しかし、移行ツールはこれに対応していないため、Oracle を利用する場合、データソースを javax.sql.DataSource で定義していただく必要があります。
    そのため、Payara Server, Oracle の組み合わせにおいて移行ツールを利用する場合は、データソースを javax.sql.DataSourceで定義してください。

    なお、PostgreSQL, SQL Server を利用する場合、データソースをjavax.sql.XADataSource で定義した場合の検証を行っておりません。
    そのため、移行ツールを利用する場合、データソースは Oracle の場合と同様に、javax.sql.DataSource で定義してください。


共通(SQL Server)


9.8.3.3. SQL Serverの場合、文字列型はすべて NVARCHAR になります。



共通(モジュール構成)


9.8.3.4. intra-mart WebPlatform から intra-mart Accel Platform へのバージョンアップを行ったテナントに対しては、テナント環境セットアップ時に移行モジュールが必要です。

  • intra-mart WebPlatform から intra-mart Accel Platform へのバージョンアップを行ったテナントに対しては、テナント環境セットアップ時に移行モジュールが必要です。
    例えば、 intra-mart WebPlatform からバージョンアップを実施したテナントに対し、 intra-mart Accel Platform のアップグレードや、 IM-Juggling を利用した機能の追加等を行った場合、移行を行ったテナントに対するテナント環境セットアップには必ず移行モジュールが必要です。

    その為、intra-mart WebPlatform から移行モジュールを利用して intra-mart Accel Platform へのバージョンアップを行ったテナントと、 intra-mart Accel Platform から新規に追加されたテナントが混在している環境では、移行ツールを組み込んだテナント環境セットアップと、移行ツールを外したテナント環境セットアップをそれぞれ実施して頂く必要があります。


共通(日付)


9.8.3.5. システムの開始日/終了日による各種データ中の期間の修正を行いません。

  • 基盤で持っているシステムの最小日/最大日のデフォルト値が以下の様に変更されますが、移行ツールでは日付の修正は行いません。
    • intra-mart WebPlatform ※固定値

      • 最小日=”1582-10-15”
      • 最大日=”9999-12-30”
    • intra-mart Accel Platform ※設定ファイル

      • 最小日=”1900-01-01”
      • 最大日=”2999-12-31”
    上記にともない、移行後、画面からデータを更新する際に、入力チェックでアラートが出る場合があります。
    アラートが出た場合は、適切な範囲で再設定してください。
    影響箇所は、各種データ中の「有効開始日」「有効終了日」などです。
    変更せずとも動作可能ですが、更新が必要な場合は、intra-mart Accel Platformの範囲に収まるように設定してください。
    • 特にマスタのインポートなどで、日付の見直しを行ってください。


IM-ContentsSearch


9.8.3.6. IM-ContentsSearchの情報は移行されません。

  • データは移行されません。
    • インデックスは互換性がないため、すべて再作成する必要があります。
  • 設定ファイルもすべて再設定が必要です。
  • 作成したクローラは、IM-ContentsSearch 用互換モジュール をインストールすることで、互換バッチとして使用可能です。
    • ただし、ファセットを利用している場合など、一部仕様の変更があり、作りによっては意図した動作にならない可能性があります。

9.8.3.7. IM-ContentsSearchのテンプレートは修正が必要です。

  • 作成したテンプレートは、 intra-mart Accel Platform のプログラミングガイド に従い修正が必要です。


IM-Workflow


9.8.3.8. IM-Workflowのコンテンツ画面はUI対応が必要です。

  • コンテンツ画面は intra-mart Accel Platform のUI対応を行う必要があります。

9.8.3.9. 統合ワークフローはサポートしていません。

  • 統合ワークフローは非サポートです。


IM-共通マスタ


9.8.3.10. IM-共通マスタの法人の関連データは移行されません

  • 法人と、その関連データ(法人セットとの紐付け、法人分類所属、取引先との紐付け)は移行されません。

    intra-mart Accel Platform 上で再度設定を行ってください。
    • 法人セット、取引先は移行されます。

9.8.3.11. IM-共通マスタの通貨、通貨レートのデータは移行されません。

  • 通貨、通貨レートのデータは移行されません。
    intra-mart Accel Platform 上で再度設定を行ってください。


TableMaintenance


9.8.3.12. TableMaintenanceの設定データは移行されません。

  • intra-mart Accel Platform では、テーブルへの個別のアクセス権は認可機能に委譲します。
  • テーブルやフィールドの論理名については「テーブル・キャプション設定」機能を使用して手動で設定し直す必要があります。


ViewCreator


9.8.3.13. ViewCreatorで移行されないデータが存在します。

  • 以下のデータ項目は移行されません。移行処理完了後、手動で設定し直す必要があります。
    1. 権限情報
    2. リスト集計の日付フォーマットおよび数値フォーマット
    3. クロス集計の数値フォーマット
    4. クエリおよびデータ参照の更新日
    5. ポートレット
      • ポータル の移行モジュール によりポートレット設定は移行されていますが、動作しません。

9.8.3.14. ViewCreatorの権限情報について変更があります。

  • 権限情報に関して、以下の変更があります。
    • 役職はアクセス権として設定不可になりました。
    • データ参照のアクセス権が未設定の場合、intra-mart WebPlatformでは任意のユーザが参照できましたが、intra-mart Accel Platformでは権限なしとして参照できなくなります。

9.8.3.15. サマリ集計の設定データは移行の対象外です。

  • intra-mart WebPlatform、または、intra-mart AppFramework版のViewCreatorで作成されたサマリ集計の設定は、intra-mart Accel Seriesへ移行できません。


アクセスセキュリティ(Webサービスアクセス権)


9.8.3.16. Webサービスアクセス権は移行されません。

  • intra-mart Accel Platform の認可設定に従って、サービス/オペレーションに対し、アクセス権を設定してください。


アクセスセキュリティ(アカウント)


9.8.3.17. アカウント属性の情報が一部削除されます。

  • アカウント属性情報から、属性値が「null」または「空文字列」のデータが削除されます。


アクセスセキュリティ(カレンダー)


9.8.3.18. 一部移行されないカレンダーデータが存在します。

  • 以下のデータは移行されません。
    • 「公休日」
    • 「名称/休日/非休日」のうち、プラグインがセットされたもの
  • 上記の対応として、移行完了後、「カレンダーメンテナンス」画面より、移行したカレンダーに対し、以下の対応を行う必要があります。
    • 必要な国の日付情報セットを含めてください。
      • 標準では、日本/アメリカ/中国 の3ヶ国分を提供します。
    • 独自に「公休日」を設定していた場合は、 再登録してください。
    • プラグインで計算していたものは、日付指定でカレンダー情報を登録してください。

9.8.3.19. 移行した日付情報のソートキーは自動的に採番されます。

  • intra-mart Accel Platform より設定できるようになった「ソートキー」は、 intra-mart WebPlatform の日付情報検索時のソート内容に従って番号付けされます。

9.8.3.20. カレンダーデータのデータ名は移行されません。

  • 「データ名」は intra-mart Accel Platform では無くなるため、移行されません。

9.8.3.21. 日付情報の表示色による画面表示の仕様が異なります。

  • 「表示色」による画面表示に、以下の仕様変更があるため、カレンダー表示を確認の上、適宜再設定してください。

    • intra-mart WebPlatform …背景色に設定されます
      • 互換APIを使用した場合、こちらの表示になります。
    • intra-mart Accel Platform …文字色に設定されます

    カレンダー関連の設定方法は「テナント管理者操作ガイド」-「カレンダーをメンテナンスする」を参照してください。

9.8.3.22. 移行前にカレンダーIDの変更が必要な場合があります。

  • 移行前に カレンダーID、日付情報セットID、および、日付情報ID の変更が必要となる場合があります。

    intra-mart Accel Platform で標準インストールされるカレンダー関連のIDと同じになってしまう場合、カレンダーID、日付情報セットID、および、日付情報IDを変更する必要があります。

    • intra-mart WebPlatform 側で、エクスポート/インポートなどを使い、カレンダーIDを変更してください。

    • intra-mart Accel Platform 標準カレンダーで使用されるカレンダーID、日付情報セットID は以下の通りです。

      カレンダー
      カレンダーID
      日付情報セットID
      日本
      JPN_CAL
      JPN_DAY-SET
      アメリカ
      USA_CAL
      USA_DAY-SET
      中国
      PRC_CAL
      PRC_DAY-SET
    • intra-mart Accel Platform 標準カレンダーで使用される 日付情報ID の命名規則は以下の通りです。

      年月日指定の場合
      yyyyMMdd
      月日指定の場合
      MMdd
      月と週と曜日指定の場合
      MM週曜日
      曜日は、英語の頭文字
      例)海の日…7月第3月曜→073M
      その他
      夏時間開始日…DSTBegins
      夏時間終了日…DSTEnds

9.8.3.23. 移行後に日付情報データのメンテナンスが必要です。

  • 「日」を指定する場合の入力可能なパターンが変更されたため、日付情報データのメンテナンスが必要です。

    • 「日」+「曜日」のような組合せを行っていた場合は、該当の日付を直接指定するなどの対応が必要です。

      • intra-mart WebPlatform で入力できたパターン
        • 「日/曜日/第何週/第何曜日/曜日」 を自由に組み合わせ可能。
        • 上記項目すべて設定なしで「毎日」を設定可能。
        • 全組み合わせ32パターン
      • intra-mart Accel Platform で入力できるパターン
        • 毎日
        • 曜日(毎週)
        • 第何曜日
        • 第何週(第何週の何曜日)


アクセスセキュリティ(ショートカットURL)


9.8.3.24. ショートカットURLは移行されません。

  • ショートカットURLのデータは移行されません。


アクセスセキュリティ(バッチ)


9.8.3.25. バッチは移行されません。

  • 標準バッチは、同様のジョブネットが用意されていますので、手動で再設定してください。


アクセスセキュリティ(パスワード履歴)


9.8.3.26. パスワード履歴は移行されません。

  • パスワード履歴のデータは移行されません。


アクセスセキュリティ(メニュー)


9.8.3.27. メニューのエクスポートファイルを必ず配置する必要があります。

  • メニューのエクスポートファイルは必須です。また、最低でも1件のメニューを配置する必要があります。
    • もし移行するメニューが無い場合も、1件だけメニューを残してください。

9.8.3.28. メニューの移行で生成される認可のリソースIDは、メニューIDが設定されます。

  • 認可リソースIDにはメニューIDが設定されるため、他の機能(例えばWebサービス)の認可リソース設定と、同じ値にならないようにしてください。

9.8.3.29. 移行を行うメニューの中に同一URLのメニューが存在する場合は正しく移行を行えません。

  • 同一URLのメニューは、同一のルーティング設定(URI)になるため、正しく移行を行えません。
    • 異なるURLを設定し、移行後、メニュー設定/ルーティング設定/認可設定をメンテナンスしてください。

9.8.3.30. マイメニューは移行されません。

  • 移行後に intra-mart Accel Platform上で再度設定を行ってください。


アクセスセキュリティ(ロール)


9.8.3.31. intra-mart Accel Platform のロールと同じロールIDを持つロールが移行元に存在する場合、内容が上書きされます。

  • intra-mart Accel Platform でインストールされる標準のロールと同じロールIDのロールが移行元環境に存在する場合、ロールが移行元の内容で上書きされます。
    • 移行前と移行後のロールを比較し、メンテナンスしてください。


アクセスセキュリティ(情報更新管理)


9.8.3.32. 情報更新管理は移行されません。

  • 情報更新管理のデータは移行されません。


アクセスセキュリティ(グループ管理権限ユーザメニュー)


9.8.3.33. グループ管理権限ユーザメニューは移行されません。

  • intra-mart Accel Platform の認可設定に従って、該当ユーザに対して管理権限を設定してください。


アプリケーション共通マスタ


9.8.3.34. アプリケーション共通マスタ API に関しては、互換対応表を参照してください。

  • アプリケーション共通マスタ API に関しては、互換対応表を参照してください。

9.8.3.35. アプリケーション共通マスタ の互換機能のついては、互換ガイドを参照してください。

  • 互換機能については互換ガイドを参照してください。


ドキュメントワークフロー(BPW)


9.8.3.36. ドキュメントワークフローのコンテンツ画面に対してテーマ設定が必要です。

  • 各画面はIFRAME を利用して表示されるため、コンテンツ画面に対してtheme-no-theme-path-config 設定が必要です。

9.8.3.37. ドキュメントワークフローはスマートフォンで利用できません。

  • スマートフォンは非サポートです。

9.8.3.38. ドキュメントワークフローのロールは再設定されます。

  • ロール「bpwsuper」は、「BPW管理者」として再設定されます。
    • 名称が更新されます。
    • サブロール設定は維持されます。


ポータル


9.8.3.39. ポータルのアクセス権設定は移行されません。

  • intra-mart Accel Platform の認可設定に従って、ポータル/ポートレット/ポートレット編集モード に対し、アクセス権を設定してください。