intra-mart Accel GroupMail 管理者操作ガイド 第9版 2022-12-01

4. ジョブネット操作編

ここでは、intra-mart Accel GroupMail で提供するジョブネットについて説明します。

4.1. 期限切れメール削除ジョブネット

保存期間(月数)を超過したメールを削除します。
実行するジョブは以下になります。
● 期限切れメール削除ジョブ:保存期間(月数)を超過したメールを削除状態にします。
● メール削除ジョブ    :送信(保存)者、宛先が全て削除状態のメールを削除します。
● ユーザ使用量更新ジョブ :最新の状態でユーザ使用量を更新します。

■ 実行パラメータ
パラメータキー 説明 デフォルト値
comit-count 数値
コミットを行う件数
0の場合は最後に1度だけコミットします。
データベースにOracleをご利用の場合は900以下、
SQL Server をご利用の場合は 2000以下を必ず指定してください。
0

注意

上記の通り、このジョブはご利用のDBにより commit-count の指定が必須になります。指定していない場合、大量の処理対象メールが発生していると、エラー終了する場合があります。

注意

このジョブは複数のテーブルの複数のレコードを更新する必要があるため、commit-count が大きい場合
ジョブと画面操作と同時に実行された場合にデータベースのデッドロックを引き起こす可能性があります。
(一方のトランザクションがエラーとなりロールバックされます)
ジョブと画面操作が並行して実行されることが想定される場合は commit-countを1に設定して運用してください。

4.2. 期限切れ添付ファイル削除ジョブネット

保存期間(月数)を超過した添付ファイルを削除します。
実行するジョブは以下になります。
● 期限切れ添付ファイル削除ジョブ:保存期間(月数)を超過した添付ファイルを削除します。
● データサイズ更新ジョブ    :最新の状態でデータサイズ(メール情報のデータ量合計)を更新します。
● ユーザ使用量更新ジョブ    :最新の状態でユーザ使用量を更新します。

■ 実行パラメータ
パラメータキー 説明 デフォルト値
commit-count 数値
ジョブのコミットを行う件数
0の場合は最後にコミットします。
0
check_absence 真偽値
添付ファイルの存在検証実行有無
true : 添付ファイルの存在検証を実行する
false : 添付ファイルの存在検証を実行しない
true

注意

このジョブは複数のテーブルの複数のレコードを更新する必要があるため、commit-count が大きい場合
ジョブと画面操作と同時に実行された場合にデータベースのデッドロックを引き起こす可能性があります。
(一方のトランザクションがエラーとなりロールバックされます)
ジョブと画面操作が並行して実行されることが想定される場合は commit-countを1に設定して運用してください。

4.3. 利用者環境設定情報インポートジョブネット

利用者環境設定情報のインポートを実行します。
実行するジョブは以下になります。
● 利用者環境設定情報インポートジョブ:利用者環境設定情報のインポートを行います。

■ 実行パラメータ
パラメータキー 説明 デフォルト値
file 文字列
インポートするCSVファイルのパス
パブリックストレージからの相対パス
(空文字列)
comit-count 数値
コミットを行う件数
0の場合は最後にコミットします。
0
validate-date 真偽値
インポートするデータの検証有無
true : データ検証する
false : データ検証しない
true
delimiter-code 文字列 CSVファイルの項目区切り文字 (半角カンマ)

注意

このジョブは複数のテーブルの複数のレコードを更新する必要があるため、commit-count が大きい場合
ジョブと画面操作と同時に実行された場合にデータベースのデッドロックを引き起こす可能性があります。
(一方のトランザクションがエラーとなりロールバックされます)
ジョブと画面操作が並行して実行されることが想定される場合は commit-countを1に設定して運用してください。

4.4. 利用者環境設定情報置換インポートジョブネット

利用者環境設定情報の置換インポートを実行します。
実行するジョブは以下になります。
● 利用者環境設定情報一括削除ジョブ :利用者環境設定情報の一括削除を行います。
● 利用者環境設定情報インポートジョブ:利用者環境設定情報のインポートを行います。

■ 実行パラメータ
パラメータキー 説明 デフォルト値
file 文字列
インポートするCSVファイルのパス
パブリックストレージからの相対パス
(空文字列)
comit-count 数値
コミットを行う件数
0の場合は最後にコミットします。
0
validate-date 真偽値
インポートするデータの検証有無
true : データ検証する
false : データ検証しない
true
delimiter-code 文字列 CSVファイルの項目区切り文字 (半角カンマ)

注意

このジョブは複数のテーブルの複数のレコードを更新する必要があるため、commit-count が大きい場合
ジョブと画面操作と同時に実行された場合にデータベースのデッドロックを引き起こす可能性があります。
(一方のトランザクションがエラーとなりロールバックされます)
ジョブと画面操作が並行して実行されることが想定される場合は commit-countを1に設定して運用してください。

4.5. 利用者環境設定情報エクスポートジョブネット

利用者環境設定情報のエクスポートを実行します。
実行するジョブは以下になります。
● 利用者環境設定情報エクスポートジョブ:利用者環境設定情報のエクスポートを行います。

■ 実行パラメータ
パラメータキー 説明 デフォルト値
file 文字列
エクスポートするCSVファイルのパス
パブリックストレージからの相対パス
(空文字列)
fetch-count 数値 データベースからデータを読み込む件数 5000
delimiter-code 文字列 CSVファイルの項目区切り文字 (半角カンマ)
newline-code 文字列 CSVファイルの改行文字列 \r\n(CRLF)

4.6. 添付ファイル保存位置是正ジョブネット

Accel Groupmail ver 8.0.0, 8.0.1, 8.0.2 で発生する添付ファイルの保存先に関する不具合によって発生してしまった
保存先の不正な添付ファイルの位置を是正するジョブネットです。
特に問題が発生していない場合、このジョブネットを実行する必要はありません。

このジョブを実行すると、ストレージサービス上で不正な位置にある添付ファイルを正しい位置に移動、または
データベース上削除されているもののストレージサービス上に残ったままになっている添付ファイルを削除します。
これらの移動や削除が発生した場合

STORAGE_SERVICE%/groupmail-backup-yyyyMMdd-HHmm

というバックアップフォルダを作り、元のファイルの位置と同等のパスに複製します。
実施後、問題がなければこのバックアップフォルダは手動で削除してください。

注意

このジョブネットを実行する前に、ストレージ領域のバックアップを取得しておくことを強く推奨します。

コラム

このジョブネットは ver 8.0.1-PATCH_001 以降、ver 8.0.2-PATCH_001 以降 で利用できます。


実行するジョブは以下になります。
● 添付ファイル保存位置是正ジョブ:不正な位置に保存されている添付ファイルを元の想定の場所に移動します。

■ 実行パラメータ

特にありません

4.7. EMLエクスポートタスク実行ジョブネット

Accel Groupmail ver 8.0.9 で追加された、EMLエクスポート機能に関するジョブネットです。

このジョブを実行すると、
ユーザが設定した依頼の出力条件に基づいて、
対象となるメール群をそれぞれEMLファイルに変換し、
Zip ファイルに圧縮するエクスポート処理を順次実行していきます

それぞれの依頼ごとに

アーカイブのZIPファイル

というバックアップフォルダを作り、設定されたストレージへ保存します。

保存されたファイルのダウンロードについては、各EMLエクスポート画面からダウンロードできます。

コラム

エクスポート対象のメールは削除されるわけではありません。

コラム

このジョブネットは ver 8.0.9 以降 で利用できます。


実行するジョブは以下になります。
● EMLエクスポートタスク実行ジョブ:EMLエクスポートをユーザが設定した依頼に基づいて実行します

■ 実行パラメータ
パラメータキー 説明 デフォルト値
max_tasks_per_trigger 数値

ジョブ一回の実行につき、処理するタスクの上限。未処理のタスクがこの値以上にある場合 ジョブはタスクを順に処理し、この値までタスクを処理したところでジョブを終了します。

パラメータ continuous_threshold_time と同時に指 定した場合はどちらかの上限に達した時点で処理を終了 します。

指定しない場合は制限がかかりません。

未設定
continuous_threshold_time 数値

ジョブ一回の実行につき、連続でタスクを処理する時間の閾値。ジョブは一度実行されると 未処理のタスクを連続して処理しますが、このパラメータで指定した時間(分)を超えた 場合、後続のタスクを処理せず終了します。

パラメータ max_tasks_per_trigger と同時に指定し た場合はどちらかの上限に達した 時点で処理を終了します。

指定しない場合は制限がかかりません。

未設定
verbose 真偽値

アーカイブファイル内に出力されるログファイルの内容を指定します。

false : 出力に失敗したメールの一覧と概要
true : 出力したすべてのメールの一覧と概要
false
export.address.user.type 文字列

宛先アドレスが個人に指定されているものについてemlでの出力内容を以下から選択して 指定します。

code

ユーザ名<ユーザコード> 形式で出力します。

例:青柳<aoyagi>

code_at_static_domain

ユーザ名<ユーザコード@固定ドメイン> 形式で出力します。 固定ドメインにはパラメータ export.address.user.static_domain に指定された 値を使用します。

例:青柳<aoyagi@example.com>

empty
ユーザ名<> 形式で出力します。
static_string
ユーザ名<固定文字列> 形式で出力します。 固定文字列にはパラメータ export.address.user.static_string に指定された 値を使用します。
profile_address_1
ユーザ名<メールアドレス> 形式で出力します。 メールアドレスにはIM共通マスタのメールアドレス1を使用します。
profile_address_2
ユーザ名<メールアドレス> 形式で出力します。 メールアドレスにはIM共通マスタのメールアドレス2を使用します。
profile_mobile_address
ユーザ名<携帯メールアドレス> 形式で出力します。 IM共通マスタの携帯メールアドレスに設定されている内容を使用します。
code
export.address.user.static_string 文字列 パラメータ export.address.user.typestatic_string を指定する場合に合わせて指定します。 未設定
export.address.user.static_domain 文字列 パラメータ export.address.user.typecode_at_static_domain を指定する場合に合わせて指定します。 未設定
export.address.dept.type 文字列

宛先アドレスが組織になっているものについてemlでの出力内容を以下から選択して指定し ます。

code

組織名<組織コード> 形式で出力します。

例:サンプル課11<dept_sample_11>

full_code

組織名<会社コード-組織セットコード-組織コード> 形式で出力します。

例:サンプル課11<comp_sample_01-comp_sample_01-dept_sample_11>

code_at_static_domain

組織名<組織コード@固定ドメイン> 形式で出力します。 固定ドメインにはパラメータ export.address.dept.static_domain に指定された 値を使用します。

例:サンプル課11<dept_sample_11@example.com>

full_code_at_static_domain

組織名<会社コード-組織セットコード-組織コード@固定ドメイン> 形式で出力しま す。固定ドメインにはパラメータ export.address.dept.static_domain に指定され た値を使用します。

例:サンプル課11<comp_sample_01-comp_sample_01-dept_sample_11@example.com>

empty
組織名<> 形式で出力します。
static_string
組織名<固定文字列> 形式で出力します。 固定文字列にはパラメータ export.address.dept.static_string に指定された値を使用します。
profile_address_1
組織名<メールアドレス> 形式で出力します。 メールアドレスにはIM共通マスタのメールアドレス1を使用します。
profile_address_2
組織名<メールアドレス> 形式で出力します。 メールアドレスにはIM共通マスタのメールアドレス2を使用します。
code
export.address.dept.static_string 文字列 パラメータ export.address.dept.typestatic_string を指定する場合に合わせて指定します。 未設定
export.address.dept.static_domain 文字列 パラメータ export.address.dept.typecode_at_static_domainfull_code_at_static_domain を指定する場合に合わせて指定します。 未設定
export.address.public.type 文字列

宛先アドレスがパブリックグループになっているものについてemlでの出力内容を以下から 選択して指定します。

code

グループ名<グループコード> 形式で出力します。

例:パブリックグループa<public_group_a>

full_code

グループ名<グループセットコード-グループコード> 形式で出力します。

例:パブリックグループa<sample_public-public_group_a>

code_at_static_domain

グループ名<グループコード@固定ドメイン> 形式で出力します。 固定ドメインにはパラメータ export.address.public.static_domain に指定された 値を使用します。

例:パブリックグループa<public_group_a@example.com>

full_code_at_static_domain

グループ名<グループセットコード-グループコード@固定ドメイン> 形式で出力しま す。固定ドメインにはパラメータ export.address.public.static_domain に指定さ れた値を使用します。

例:パブリックグループa<sample_public-public_group_a@example.com>

empty
グループ名<> 形式で出力します。
static_string
グループ名<固定文字列> 形式で出力します。 固定文字列にはパラメータ export.address.public.static_string に指定された値を使用します。
code
export.address.public.static_string 文字列 パラメータ export.address.public.typestatic_string を指定する場合に合わせて指定します。 未設定
export.address.public.static_domain 文字列 パラメータ export.address.public.type で``code_at_static_domain``、 full_code_at_static_domain を指定する場合に合わせて指定します。 未設定
export.address.private.type 文字列

宛先アドレスがプライベートグループになっているものについてemlでの出力内容を 以下から選択して指定します。

code

グループ名<グループコード> 形式で出力します。

例:プライベートグループa<private_group_a>

full_code

グループ名<ユーザコード-グループコード> 形式で出力します。

例:プライベートグループa<aoyagi-private_group_a>

code_at_static_domain

グループ名<グループコード@固定ドメイン> 形式で出力します。 固定ドメインにはパラメータ export.address.private.static_domain に 指定された値を使用します。

例:プライベートグループa<private_group_a@example.com>

full_code_at_static_domain

グループ名<ユーザコード-グループコード@固定ドメイン> 形式で出力します。 固定ドメインにはパラメータ export.address.private.static_domain に指定さ れた値を使用します。

例:プライベートグループa<aoyagi-private_group_a@example.com>

empty
グループ名<> 形式で出力します。
static_string
グループ名<固定文字列> 形式で出力します。 固定文字列にはパラメータ export.address.private.static_string に指定された値を使用します。
code
export.address.private.static_string 文字列 パラメータ export.address.private.typestatic_string を指定する場合に合わせて指定します。 未設定
export.address.private.static_domain 文字列 パラメータ export.address.private.typecode_at_static_domainfull_code_at_static_domain を指定する場合に合わせて指定します。 未設定

4.8. 無効メールの実データ削除ジョブネット

設定によりメールの実データ削除をユーザ操作から分離している場合、このジョブネットを設定して非同期的に実行することで無効になったメールの実データを削除します。

注意

無効メールの実データ削除を設定により分離している場合はこのジョブネットをは必ず実行するように設定してください。

ユーザが削除した後もメールの実データがDBとストレージに残ったままになり、ディスク容量圧迫の原因となります。

コラム

このジョブネットは ver 8.0.9 以降 で利用できます。
■ 実行パラメータ
パラメータキー 説明 デフォルト値
comit-count 数値
コミットを行う件数
0の場合は最後に1度だけコミットします。
データベースにOracleをご利用の場合は900以下、
SQL Server をご利用の場合は 2000以下を必ず指定してください。
0

注意

上記の通り、このジョブはご利用のDBにより commit-count の指定が必須になります。指定していない場合、大量の処理対象メールが発生していると、エラー終了する場合があります。

注意

このジョブは複数のテーブルの複数のレコードを更新する必要があるため、commit-count が大きい場合 ジョブと画面操作と同時に実行された場合にデータベースのデッドロックを引き起こす可能性があります。 (一方のトランザクションがエラーとなりロールバックされます)

ジョブと画面操作が並行して実行されることが想定される場合は commit-countを1に設定して運用してください。

実行するジョブは以下になります。
● メール削除ジョブ:関係者全員から削除され、誰にも参照されていないメールを削除します。