intra-mart Accel Collaboration 移行ツール ユーザ利用ガイド 第6版 2015-08-01

3. データ移行

3.1. データのバックアップ

移行元で使用していた環境のバックアップを取得します。
バックアップ対象は以下の通りです。
・ データベース
データベースのデータのバックアップについては、各データベースのマニュアルを参照してください。
・ Storage Serviceをインストールしたフォルダ/storageフォルダ以下をバックアップします。

3.2. 移行実施

ここでは、移行ツールの実行手順について記述します。

  • 設定ファイルの編集
  • 移行データ抽出
  • 移行データ取込

3.2.1. 設定ファイルの編集

ご利用の環境に合わせて、以下の移行ツール設定ファイル(<% IM_HOME %>/conf/migration.properties)を編集します。

  • 設定ファイル定義
設定項目 設定内容
IspVersion
移行元ISP のバージョンを指定します。
例) IspVersion = 6.0
IspDBDriver
移行元DBのJDBCドライバを指定します。
Oracleの場合:oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource
SQLServerの場合:com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
PostgreSQLの場合:org.postgresql.Driver
※ご利用のDBに合わせて1つのみ有効にしてください。
IspConnStr
移行元DBの接続先URLを指定します。
例) IspConnStr = jdbc:oracle:thin:@xxx.xxx.x.xxx:1521:orcl
IspUserID
移行元DBのユーザIDを指定します。
例) IspUserID = isp_iko01
IspPassWord
移行元DBのパスワードを指定します。
例) IspPassWord = isp_iko01
IspDBCharacterStringCode
移行元DBの文字コードを指定します。
例) IspDBCharacterStringCode = UTF-8
IspStorageServiceRootPath
移行元のStorageServiceルートパスを設定します。
例) IspStorageServiceRootPath = X:/storage
※パスの指定に「¥」を使用できません。「/」を使用してください。
IacDBDriver
移行先DBのJDBCドライバを指定します。
Oracleの場合:oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource
SQLServerの場合:com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver
PostgreSQLの場合:org.postgresql.Driver
※ご利用のDBに合わせて1つのみ有効にしてください。
IacConnStr
移行先DBの接続先URLを指定します。
例) IacConnStr = jdbc:oracle:thin:@xxx.xxx.x.xxx:1521:orcl
IacUserID
移行先DBのユーザIDを指定します。
例) IacUserID = isp_iko02
IacPassWord
移行先DBのパスワードを指定します。
例) IacPassWord = isp_iko02
IacDBCharacterStringCode
移行先DBの文字コードを指定します。
例) IacDBCharacterStringCode = UTF-8
IacStorageServiceRootPath
移行先のStorageServiceルートパスを設定します。
※パスの指定に「¥」を使用できません。「/」を使用してください。
※移行実行時には、必ずパスの設定を行ってください。
  • 移行先iACのバージョンが8.0.5以前である場合
    IacStorageServiceRootPath = {PATH}/public
    {PATH}にはストレージ設定ファイルに設定したパスを指定します。
    詳しくは「 ストレージ設定ファイル 」を参照してください。
    例) IacStorageServiceRootPath = C:/tmp/storage/public
  • 移行先iACのバージョンが8.0.6以降である場合
    IacStorageServiceRootPath = {PATH}
    {PATH}にはテナントのストレージパスを指定します。
    例) IacStorageServiceRootPath = C:/tmp/storage
IacInformationReadManagementYMD
掲示板既読移行テーブルの管理開始日を指定します。
例) IacInformationReadManagementYMD = 2000/01/01
IacTenantID
移行先のテナントIDを指定します。
例) IacTenantID = sampletenant1
IacLoginGroupID
移行元のログイングループIDを指定します。
例) IacLoginGroupID = default
IacCompanyCode
移行先の会社コードを指定します。
例) IacCompanyCode = samplecompany1
IacTimeZoneID
タイムゾーンIDを指定します。
例) IacTimeZoneID = Asia/Tokyo
IacLocaleID
ロケールIDを指定します。
例) IacLocaleID = ja
IacSystemStartDate
移行先システム開始日時(yyyy/MM/dd|HH:mm:ss形式)
例) IacSystemStartDate = 2000/01/01|00:00:00
IacSystemEndDate
移行先システム終了日時(yyyy/MM/dd|HH:mm:ss形式)
例) IacSystemEndDate = 3000/01/01|00:00:00
IacInformationMaxRecord
インフォメーション中間ファイル抽出機能における最大レコード出力数(ファイル分割単位)を指定します。
例) IacInformationMaxRecord = 10000
IacInformationMaxCategory
インフォメーション中間ファイル抽出機能における最大インフォメーションカテゴリ単位ディレクトリ数(ディレクトリ分割単位)を指定します。
例) IacInformationMaxCategory = 10000
IacInformationMaxArticle
インフォメーション中間ファイル抽出機能における最大インフォメーションカテゴリ単位別記事ディレクトリ数(ディレクトリ分割単位)を指定します。
例) IacInformationMaxArticle = 10000
IacFilelibraryMaxRecord
ファイルライブラリ中間ファイル抽出機能における最大レコード出力数(ファイル分割単位)を指定します。
例) IacFilelibraryMaxRecord = 10000
IacFilelibraryMaxFolder
ファイルライブラリ中間ファイル抽出機能における最大ファイルライブラリフォルダ単位ディレクトリ数(ディレクトリ分割単位)を指定します。
例) IacFilelibraryMaxFolder = 10000
IacScheduleMaxRecord
スケジュール中間ファイル抽出機能における最大レコード出力数(ファイル分割単位)を指定します。
例) IacScheduleMaxRecord = 10000

3.2.2. 移行データ抽出

以下の手順に従って、中間ファイル抽出を実行します。

注意

以下、ロックファイルが <% IM_HOME %> に存在する場合は、中間ファイル抽出を実行できません。
他の利用者が既に実行しているため、完了後に実行してください。
  • インフォメーション

    lock_information.txt

  • スケジュール

    lock_schedule.txt

  • ファイルライブラリ

    lock_filelibrary.txt

  • 中間ファイル削除

    以下、中間ファイル抽出によって出力された中間ファイルを削除します。

    • インフォメーション

      <% IM_HOME %>/data/information フォルダ

    • スケジュール
      <% IM_HOME %> /data/schedule フォルダ
    • ファイルライブラリ
      <% IM_HOME %> /data/filelibrary フォルダ
  • 中間ファイル抽出

    1. <% IM_HOME %>/lib フォルダに、環境に合うドライバを配置します。

      • Oracleの場合

        弊社ではOracle JDBC Driver 11.1.0.6.0 で動作試験をしております。

      • PostgreSQLの場合

        弊社ではPostgreSQL JDBC Driver 9.1-902 で動作試験をしております。

      • SQLServerの場合

        弊社ではsqljdbc4 で動作試験をしております。

    2. 中間ファイル抽出を実行

      • 移行元がWindows

        以下のコマンドを実行します。

        • ディレクトリを移動

          # cd <% IM_HOME %>/Windows
          
        • 中間ファイル抽出を実行

          例)
          # iac_information_output.bat 第一パラメータ
          移行元の文字コードをbatファイルの第一パラメータとして指定します。
          第一パラメータ 実行内容
          CP932
          CP932(SJIS)で中間ファイルを作成します。
          MS932
          MS932(Windows-31j)で中間ファイルを作成します。
          UTF-8
          UTF-8で中間ファイルを作成します。
          EUC_JP
          EUC_JPで中間ファイルを作成します。
          CP936
          CP936(GB2312)で中間ファイルを作成します。
          (上記の第一パラメータ以外の入力値)
          第一パラメータの説明を表示します。

        コラム

        インフォメーション:iac_information_output.bat
        スケジュール:iac_schedule_output.bat
        ドキュメント:iac_filelibrary_output.bat
      • 移行元がLinux

        以下のコマンドを実行します。

        • ディレクトリを移動

          # cd <% IM_HOME %>/Linux
          
        • 実行権限を付与

          例)
          # chmod +x iac_information_output.sh
        • 中間ファイル抽出を実行

          例)
          # ./iac_information_output.sh 第一パラメータ
          移行元の文字コードをshファイルの第一パラメータとして指定します。
          第一パラメータ 実行内容
          CP932
          CP932(SJIS)で中間ファイルを作成します。
          MS932
          MS932(Windows-31j)で中間ファイルを作成します。
          UTF-8
          UTF-8で中間ファイルを作成します。
          EUC_JP
          EUC_JPで中間ファイルを作成します。
          CP936
          CP936(GB2312)で中間ファイルを作成します。
          (上記の第一パラメータ以外の入力値)
          第一パラメータの説明を表示します。

        コラム

        インフォメーション:iac_information_output.sh
        スケジュール:iac_schedule_output.sh
        ドキュメント:iac_filelibrary_output.sh
    3. <% IM_HOME %>/data/information フォルダに、中間ファイルが出力されます。

以上で中間ファイルの作成は完了です。

3.2.3. 移行データ取込

以下の手順に従って、中間ファイル取込を実行します。

注意

以下、ロックファイルが <% IM_HOME %> に存在する場合は、中間ファイル取込を実行できません。
他の利用者が既に実行しているため、完了後に実行してください。
  • インフォメーション

    lock_information.txt

  • スケジュール

    lock_schedule.txt

  • ドキュメント

    lock_filelibrary.txt

  • 中間ファイル取込

    1. 中間ファイル取込を実行

      • 移行先がWindows

        以下のコマンドを実行します。

        • ディレクトリを移動

          # cd <% IM_HOME %>/Windows
          
        • 中間ファイル取込を実行

          例)
          # iac_information_input.bat 第一パラメータ
          移行元の文字コードをbatファイルの第一パラメータとして指定します。
          第一パラメータ 実行内容
          CP932
          CP932(SJIS)で中間ファイルを取り込みます。
          MS932
          MS932(Windows-31j)で中間ファイルを取り込みます。
          UTF-8
          UTF-8で中間ファイルを取り込みます。
          EUC_JP
          EUC_JPで中間ファイルを取り込みます。
          CP936
          CP936(GB2312)で中間ファイルを取り込みます。
          (上記の第一パラメータ以外の入力値)
          第一パラメータの説明を表示します。

        コラム

        インフォメーション:iac_information_input.bat
        スケジュール:iac_schedule_input.bat
        ドキュメント:iac_filelibrary_input.bat
      • 移行先がLinux

        以下のコマンドを実行します。

        • ディレクトリを移動

          # cd <% IM_HOME %>/Linux
          
        • 実行権限を付与

          例)
          # chmod +x iac_information_input.sh
        • 中間ファイル取込を実行

          例)
          # ./iac_information_input.sh 第一パラメータ
          移行元の文字コードをshファイルの第一パラメータとして指定します。
          第一パラメータ 実行内容
          CP932
          CP932(SJIS)で中間ファイルを取り込みます。
          MS932
          MS932(Windows-31j)で中間ファイルを取り込みます。
          UTF-8
          UTF-8で中間ファイルを取り込みます。
          EUC_JP
          EUC_JPで中間ファイルを取り込みます。
          CP936
          CP936(GB2312)で中間ファイルを取り込みます。
          (上記の第一パラメータ以外の入力値)
          第一パラメータの説明を表示します。

        コラム

        インフォメーション:iac_information_input.sh
        スケジュール:iac_schedule_input.sh
        ドキュメント:iac_filelibrary_input.sh
    2. iAC 環境に中間ファイルの情報が取り込まれます。

以上で中間ファイルの取り込みは完了です。