3.3.2.2.1. 登録者の代理¶
ここでは、スケジュール認可における登録者の代理についての権限の動作を学びます。例として以下のような操作を行いたいとします。[凡例]Dev.A・・・組織A(組織Aに所属しているユーザをユーザAとします)Dev.B・・・組織B(組織Bに所属しているユーザをユーザBとします)Dev.C・・・組織C(組織Cに所属しているユーザをユーザCとします)Register・・・登録を示します。Refer・・・参照を示します。[操作詳細]組織Aに所属するユーザは組織B、組織Cに所属するユーザのスケジュールに対して参照は行えますが、登録は行えません。組織Bに所属するユーザは組織Cに所属するユーザのスケジュールに対して参照および登録が行えます。上記操作を行うための認可設定は以下の通りです。コラム
スケジュール認可の設定方法に関しましては、「 intra-mart Accel Collaboration スケジュール 管理者操作ガイド 」-「 スケジュール認可を設定する 」を参照してください。上記の設定のもとユーザBはユーザCを参加者とするようなスケジュールを登録しようと考えています。上記スケジュールを以下のケースで「参照」、「登録」、「編集」ができるか、結果は以下の表の通りです。
ケースA1・・・ユーザBがスケジュールAに対して操作できるか ケースA2・・・ユーザAがスケジュールAに対して操作できるか ケースA3・・・ユーザBより代理設定されたユーザAがスケジュールAに対して操作できるか凡例○・・・処理可能×・・・処理不可
スケジュール 参照 登録 編集 ケースA1 ○ ○ ○ ケースA2 ○ × × ケースA3 ○ × ○ <ケースA1の場合>
参照ユーザBはスケジュールAの参照が可能です。スケジュールAの全参加者(ユーザC)はユーザBが参照および登録が行えるユーザです。そのため、以下の条件に当てはまりスケジュールの参照が可能です。「スケジュールに参照可能な参加者か施設が一つでも含まれている場合、スケジュールの参照が可能です。」 登録ユーザBはスケジュールAの登録が可能です。スケジュールAの全参加者(ユーザC)はユーザBが参照および登録が行えるユーザです。そのため、以下の条件に当てはまりスケジュールの登録が可能です。「スケジュールの全参加者および全施設が登録可能な場合、スケジュールの登録および編集が可能です。」 編集ユーザBはスケジュールAの編集が可能です。スケジュールAの全参加者(ユーザC)はユーザBが参照および登録が行えるユーザです。そのため、以下の条件に当てはまりスケジュールの編集が可能です。「スケジュールの全参加者および全施設が登録可能な場合、スケジュールの登録および編集が可能です。」<ケースA2の場合>
参照ユーザAはスケジュールAの参照が可能です。スケジュールAの参加者(ユーザC)はユーザAが参照が行えるユーザです。そのため、以下の条件に当てはまりスケジュールの参照が可能です。「スケジュールに参照可能な参加者か施設が一つでも含まれている場合、スケジュールの参照が可能です。」 登録ユーザAはスケジュールAの登録は行えません。スケジュールAの参加者(ユーザC)はユーザAが参照のみ行えるユーザです。そのため、以下の条件に当てはまらずスケジュールの登録が行えません。「スケジュールの全参加者および全施設が登録可能な場合、スケジュールの登録および編集が可能です。」 編集ユーザAはスケジュールAの編集は行えません。スケジュールAの参加者(ユーザC)はユーザAが参照のみ行えるユーザです。そのため、以下の条件に当てはまらずスケジュールの登録が行えません。「スケジュールの全参加者および全施設が登録可能な場合、スケジュールの登録および編集が可能です。」コラム
ユーザAがスケジュールAを登録した後で上記の権限設定を行った場合、ユーザAはスケジュールAを編集することができます。<ケースA3の場合>
参照ユーザAはスケジュールAの参照が可能です。スケジュールAの参加者(ユーザC)はユーザAが参照が行えるユーザです。そのため、以下の条件に当てはまりスケジュールの参照が可能です。「スケジュールに参照可能な参加者か施設が一つでも含まれている場合、スケジュールの参照が可能です。」 登録ユーザAはスケジュールAの登録は行えません。スケジュールAの参加者(ユーザC)はユーザAが参照のみ行えるユーザです。そのため、以下の条件に当てはまらずスケジュールの登録が行えません。「スケジュールの全参加者および全施設が登録可能な場合、スケジュールの登録および編集が可能です。」 編集ユーザAはユーザBの代理としてスケジュールAの編集が可能です。スケジュールAの参加者(ユーザC)はユーザAが参照のみ行えるユーザですがユーザBより代理権限を付与されているユーザAは、登録者であるユーザBに成り代わってスケジュールの操作が行えます。スケジュールの登録者であるユーザBは権限に関係なくスケジュールの操作が行えるため、ユーザBの代理先ユーザであるユーザAもスケジュールの編集が可能です。コラム
ケースA2とケースA3を比較すると、ユーザBからユーザAに代理権限を付与したかどうかの違いですが代理権限を付与しても登録に関しての操作は変わりません。代理権限を付与した場合はスケジュールの代理元ユーザ(ユーザB)が編集できるスケジュールは代理先ユーザ(ユーザA)が編集できます。また、ユーザBは権限の上ではユーザAが参照のみ行えるユーザですが、代理権限を付与することによってユーザBに成り代われるため編集可能です。