intra-mart Accel Collaboration 権限設定ファーストガイド 第4版 2020-12-01

3.2.2. 代理動作

3.2.2.1. 概要

スケジュールアクセス権において、代理先ユーザは代理元ユーザが参加するスケジュールを代理元ユーザに成り代わって操作可能です。

代理の特徴は以下の通りです。

  • 代理先ユーザの指定は同一の共有グループ内であれば指定可能です。
  • 代理先ユーザは代理元ユーザのスケジュールを編集する時に代理効果が発揮されます。
  • 代理先ユーザは代理元ユーザへの権限がないと代理編集も機能しません。
  • 代理先ユーザに対して、スケジュール参照のみ可能とする代理参照機能もあります。

コラム

代理の設定方法に関しましては、「 intra-mart Accel Collaboration スケジュール ユーザ操作ガイド 」-「 スケジュール代理編集を設定する 」を参照してください。

3.2.2.2. 代理動作の例

スケジュール共有グループアクセス権利用時の基本的な代理の動作を学びます。

3.2.2.2.1. 代理の指定・操作

ここでは、スケジュール共有グループアクセス権における代理設定と権限の動作を学びます。
以下のような共有グループを作成します。
../../../../_images/access_agency_1_1.png
[凡例]
Dev.A・・・組織A(組織Aに所属しているユーザをユーザAとします)
Dev.B・・・組織B(組織Bに所属しているユーザをユーザBとします)
Dev.C・・・組織C(組織Cに所属しているユーザをユーザCとします)
Dev.D・・・組織D(組織Dに所属しているユーザをユーザDとします)
Dev.E・・・組織E(組織Eに所属しているユーザをユーザEとします)
Group.A・・・組織A、組織B、組織Cを範囲とする共有グループを示します。
(組織A、B、Cに所属するメンバー同士ならば、お互いにスケジュールを参照および登録が行えます。)
Group.B・・・組織D、組織Eを範囲とする共有グループを示します。
(組織D、Eに所属するメンバー同士ならば、お互いにスケジュールを参照および登録が行えます。)
共有グループアクセス権の設定を行うと以下の通りです。
../../../../_images/access_agency_1_2.png

コラム

共有グループアクセス権の操作方法に関しましては、「 intra-mart Accel Collaboration スケジュール 管理者操作ガイド 」-「 スケジュールアクセス権を設定する 」を参照してください。
ユーザAはユーザBを参加者とするスケジュールを登録します。
../../../../_images/access_agency_1_3.png
[凡例]
Register・・・スケジュールの登録を示します。
ユーザAが上記の設定状態で下記のユーザに代理を付与し、代理を付与されたユーザでスケジュールAを編集しようとします。
  • ケースA1・・・ユーザAはユーザCに対して代理権限を付与し、ユーザCでスケジュールAを編集
  • ケースA2・・・ユーザAはユーザDに対して代理権限を付与し、ユーザDでスケジュールAを編集
上記のケースでそれぞれ代理権限を付与およびスケジュールAの編集が可能であるのか、結果は以下の通りです。
[凡例]
○・・・処理可能
×・・・処理不可
スケジュール 代理設定 スケジュール編集
ケースA1
ケースA2 × ×
<ケースA1の場合>
../../../../_images/access_agency_1_4.png
[凡例]
Edit・・・スケジュールの編集を示します。
Agent・・・代理指定を示します。矢印の方向に向かって代理を指定します。
  • 代理先指定
    ユーザCはユーザAの代理人として指定可能です。
    ユーザAとユーザCは同一の共有グループに所属しているため代理人として指定可能です。

  • スケジュールの編集
    ユーザCはユーザAの代理としてスケジュールの編集が可能です。
    ユーザCは登録者であるユーザAの代理人となるため、ユーザAに成り代わってスケジュールAを編集することが可能です。

コラム

代理先ユーザが代理元ユーザに成り代わって操作する際に、編集画面で追加できるユーザは代理先ユーザが選択できる範囲でユーザを指定することが可能です。

コラム

代理指定時に同一の共有グループに所属しているユーザを指定し、その後、組織変更等で異なる共有グループとなってしまった場合、代理元ユーザへの権限がなくなってしまうため、代理で可能な操作権限(スケジュール編集権限)が失われてしまうことに注意してください。
<ケースA2の場合>
../../../../_images/access_agency_1_5.png
[凡例]
Edit・・・スケジュールの編集を示します。
Agent・・・代理指定を示します。矢印の方向に向かって代理を指定します。
  • 代理先指定
    ユーザDはユーザAの代理人として指定は行えません。
    ユーザAとユーザDは同一の共有グループに所属していないため代理人として指定は行えません。

  • スケジュールの編集
    ユーザDはユーザAの代理人として指定が行えないためスケジュールの編集は行えません。

コラム

代理を指定したとしても、代理元ユーザに付与されている代理権限は代理先ユーザへ継承されません。
上記前提の場合、もし下記のようなグループが存在したとすると下記設定が可能です。
共有グループ3・・・組織A、組織D
ユーザAの代理としてユーザDを指定、ユーザDの代理としてユーザEを指定。
その場合、ユーザAの代理者がユーザEにはなりえないので注意してください。