intra-mart Accel Collaboration 権限設定ファーストガイド 第4版 2020-12-01

3.1. 権限設定の種類

スケジュールの権限設定に関しては、以下の2つの方法で制御が可能です。
  • スケジュールアクセス権
  • スケジュール認可
各権限設定方法の特徴に関しましては、以下の記述を参照してください。
また、スケジュール機能を利用する場合は、お客様の運用に適した権限設定を利用してください。

注意

intra-mart Accel Collaboration 2015 Winter 以降のアップデート版にて「スケジュール認可」の利用が可能です。

3.1.1. スケジュールアクセス権

スケジュールアクセス権はスケジュール共有グループアクセス権と施設カテゴリアクセス権に分けられます。
スケジュール共有グループアクセス権とは、任意の共有グループを作成しそのグループに所属するユーザ同士であればスケジュールの参照および登録を可能とする権限設定方法です。
異なる共有グループ間のスケジュール参照および登録は許可しません。
  • 特徴
    • 会社ごとに「共有グループ」を設定

    • 同一の共有グループであれば、互いの予定に対して「登録」および「参照」が可能

      (参照および登録を分けて設定することは不可)

    • 異なる共有グループであれば、互いの予定に対して「登録」および「参照」は不可

  • 用途
    共有グループ作成後、組織やグループを指定するだけで権限設定が完了するため設定が容易です。
    スケジュール運用上、権限に関して細かく設定する必要がない場合にこの権限設定方法を利用してください。
    (例)
    • A事業部配下(A1課、A2課、A3課)に所属するユーザはお互いに参照も登録も可能という設定を行いたい場合、共有グループAに「A1課」「A2課」「A3課」を指定すれば実現可能です。
      ただし、お互い参照も登録も可能という設定ではなく、ある組織が特定の組織に対して参照は可能だが登録は不可にしたい等の細かい条件で設定を行いたい場合はスケジュール共有グループアクセス権では権限設定できません。
      その場合は後述のスケジュール認可による権限設定を利用してください。
<スケジュール共有グループアクセス権の設定例>
グループ名 組織A 組織B 組織C
共有グループA x
共有グループB x
[凡例]
○・・・共有グループに所属
上記のように共有グループを設定した場合は、次のような動作が行えます。
  • 組織Aに所属するユーザ
    組織A、組織Bに所属するユーザのスケジュールを参照および登録できます。
  • 組織Bに所属するユーザ
    組織A、組織B、組織Cに所属するユーザのスケジュールを参照および登録できます。
  • 組織Cに所属するユーザ
    組織B、組織Cに所属するユーザのスケジュールを参照および登録できます。
施設カテゴリアクセス権も同様に、カテゴリに対して特定の組織やグループを指定することによって、参照および登録が行えます。

3.1.2. スケジュール認可

スケジュール認可とは、intra-mart Accel Platform の認可機構を利用し、誰が誰のスケジュールに対して、どのような操作を許可するのかについて設定および制御する権限設定方法です。
  • 特徴
    • intra-mart Accel Platform の認可機構を利用(リソースは intra-mart Accel Collaboration のマスタメンテナンス画面で操作可能)
    • 組織やグループ以外にもユーザ単位での指定可能
    • 権限の「登録」および「参照」を分けてそれぞれ設定可能
  • 用途
    組織やグループが特定の組織やグループに対して参照可とし別の組織やグループには登録可とする等、権限を細かく指定することが可能です。
    スケジュール共有グループでは行えなかった設定も可能です。(例.B事業部配下(B1課、B2課)のB1課は「B1課に所属するユーザのスケジュールは登録可、B2課に所属するユーザは登録不可」のような設定)
    スケジュール運用上、権限に関して細かく設定を行いたい場合にこの権限設定方法を利用してください。

注意

スケジュールアクセス権では、条件の指定として「ユーザ分類」の指定は可能です。
しかし、スケジュール認可での条件に値するサブジェクトでは、intra-mart Accel Platform の認可機構で「ユーザ分類」の指定が行えないため、スケジュール認可においてもサブジェクトとして「ユーザ分類」は利用できません。
<スケジュール認可の設定例>
組織 操作 組織A 組織B 組織C
組織A 参照 x x
登録 x x
組織B 参照 x
登録 x
組織C 参照
登録 x
[凡例]
○・・・指定の操作を許可する
上記のようにスケジュール認可を設定した場合は、次のような動作が可能です。
  • 組織Aに所属するユーザ
    組織A、組織B、組織Cに所属するユーザのスケジュールを参照および登録ができます。
  • 組織Bに所属するユーザ
    組織Aに所属するユーザのスケジュールに対しては参照および登録を行うことができません。
    組織Bに所属するユーザのスケジュールを参照および登録ができます。
    組織Cに所属するユーザのスケジュールを参照のみできます。(登録はできません)
  • 組織Cに所属するユーザ
    組織A、組織Bに所属するユーザのスケジュールに対しては参照および登録を行うことができません。
    組織Cに所属するユーザのスケジュールを参照および登録ができます。
施設カテゴリについてもユーザと同様の設定が行えます。

注意

キャッシュを有効に設定している場合、 IM-共通マスタ で所属組織の変更をしてもスケジュール認可のキャッシュの削除は自動では行われません。
対象のユーザが変更後の組織に所属後に、スケジュール認可設定画面の画面左上の「キャッシュクリア」から認可設定のキャッシュクリアを実行してください。

例:2017/8/1からユーザの所属組織が変更される際には、2017/8/1以降にキャッシュクリアを実行してください。

3.1.3. 権限設定方法の切り替え方

権限設定方法を切り替えるためには、スケジュールに関する設定値を変更する必要があります。
※デフォルトでは「スケジュールアクセス権」を利用する設定です。
設定値の変更に関しては、「 intra-mart Accel Collaboration 設定ファイルリファレンス 」 - 「 スケジュール認可利用設定 」を確認してください。

注意

スケジュールアクセス権からスケジュール認可へ権限設定方法を切り替えた場合、「施設カテゴリ・リソース同期」ジョブを実行後スケジュール認可画面において手動で権限設定を行ってください。
ジョブの詳細は「 intra-mart Accel Collaboration スケジュール 管理者操作ガイド 」 - 「 ジョブを設定する 」を確認してください。