製品保守ポリシーとアップデート・パッチの考え方

3. アップデート・パッチの考え方

3.1. 用語定義

  • アップデート
機能追加、不具合修正を目的としてリリースします。リリース頻度は年に2、3回程度です。
リリースの内容には「Resinの更新」、「検証済み環境、またはサポート環境の改変」も含まれます。
具体的なリリース時期については、定期的にアナウンスを実施させていただく予定です。
  • パッチ
アップデートとアップデートの間に緊急度が高い修正の必要などが発生した場合、モジュール単位でリリースします。
Version 7.x までのパッチとほぼ同じ位置づけです。IM-Juggling内の構築されたいプロジェクト単位で取得可能です。パッチでリリースした内容は、次期アップデートに含まれます。
../../_images/juggling.png

(※1) モジュールはこの単位

注意

一部製品(OEM製品等)については、例外としてリリース時期が変則的となる場合があります。予めご了承ください。

注意

例外的に一部分のモジュールのみを選択してアップデートすることも可能です。ただし、モジュール間の依存関係によって、完全に一部分のみの適用ができない場合があります。このため、弊社では全てのモジュールをアップデートすることを推奨します。
パッチは、原則、最新アップデート版に対してのみにリリース致します。(例外条件を次ページにて紹介しています。)

3.2. リリース済アップデートへのパッチ提供基準

  • 次に示す条件に満たされる不具合の場合に限り、過去のアップデートに対してもパッチ提供が行われます。

3.2.1. 条件

  • Accelシリーズにおいて、リリース済のアップデート版へのパッチ提供については、モジュール間の依存関係上、過去にさかのぼって適用が出来ないため、以下の条件を満たすものとします。
1. 最新のアップデート版でも解消されていない不具合
2. 上記1を満たし、弊社が、一般ユーザの業務運用に著しく影響を与える不具合と認めたもの

コラム

過去対応例:
要件 [25281] GoogleChromeブラウザで画面のポップアップの表示に失敗し、正しく画面が表示されない場合があります。(ポータル機能)
要件 [25824] フォローしているユーザのCompanyBoxへの投稿内容がMyBoxに表示されない場合があります
要件 [26012] クロス集計の縦列の集計結果が間違っている
3. 上記1を満たし、弊社が、運用上、回避できない不具合と認めたもの

コラム

過去対応例:
要件 [24540] ロック情報が残ったままiAPを停止してしまうと再起動できなくなります。
要件 [25110] Commons-FileuploadにDDos攻撃の原因となる不具合が存在します。
要件 [26249] IMBoxのユーザ情報において異なるユーザの情報が取得される場合があります
4. 上記1を満たし、弊社が、性能に著しく影響を与える不具合と認めたもの

コラム

過去対応例:
要件 [24657] 分散環境において、メモリリークが発生します。
要件 [25211] CompanyAuthzManagerの認可判断処理の改善を行います
5. 上記2〜4のいずれかで、次期アップデート版で対応が予定されているが、次期アップデート版のリリースが6ヶ月以上先の不具合
6. 脆弱性に関わる不具合

3.2.2. リリースの範囲

  • パッチは、1年の間にリリースされたアップデートに対して提供されます。

    コラム

    例として、2023 Spring(Gerbera)の場合、パッチ対象は、2022 Winter(Freesia)、2022 Spring(Eustoma)まで。

    ただし、アップデートがあってもモジュールのバージョンが固定されている(変更がない)ものに対するパッチは、過去のアップデートバージョンにも適用できることがあります。
    例:
    要件 [23462] 「Apache Commons FileUpload におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性」に対応します。
    対応は、2016 Summer(Nirvana)に実施しているが、1年以上前のアップデートバージョンでも利用されているため2014 Winter(Iceberg)にも適用可能。

3.3. Version 7.x以前とAccelシリーズのバージョンアップ・アップデートの違い

  • 次の考え方に違いがあります。
    弊社では今後、Accelシリーズにおけるアップデートの運用を継続致します。
      Version 7.x 以前 Accelシリーズ
    構築方法
    製品個々のインストーラによるバージョンアップ

    IM-Jugglingによるモジュール毎のアップデート
    移行作業
    バージョンアップ時の作業コストが発生

    適切なカスタマイズ であれば改修作業は未発生
    対象範囲
    製品内の全ての機能に対してバージョンアップが必要

    必要なものだけをアップデート
    ※モジュールの依存関係により、一部例外があります。