IM-BPM for Accel Platform IM-BPM チュートリアルガイド 第18版 2021-04-01

5.1.1. プロセス定義のデプロイをスケジューリングする

このチュートリアルでは、検証環境から本番環境へのプロセス定義のデプロイをスケジューリングする方法を解説します。

IM-LogicDesigner の IM-BPMタスク を利用してプロセスデザイナのプロジェクトのインポート、プロセス定義のデプロイを行います。
IM-BPMタスク についての詳細は「IM-LogicDesigner仕様書」-「IM-BPM」を参照してください。
プロセスデザイナのプロジェクトをインポートする際に、パブリックストレージに配置したプロジェクトを使用します。

また、ジョブを利用したロジックフローの実行によって、プロセス定義のデプロイをスケジューリングします。
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図:概要

注意

このチュートリアルのロジックフローは、IM-BPM for Accel Platform 2018 Summer(Tiffany) 以降のバージョンで動作します。

コラム

ストレージに対しての操作、およびジョブスケジューラの利用はテナント管理者が行えます。
詳細については、以下のリンク先を参照してください。

コラム

このチュートリアルで作成するロジックフローのサンプルを以下のリンクからダウンロードできます。

このサンプルはロジックフローの「インポート」機能でインポートできます。
ロジックフローのインポートについての詳細は「IM-LogicDesigner ユーザ操作ガイド」-「インポート/エクスポート」を参照してください。

5.1.1.1. プロセスデザイナのプロジェクトをエクスポートする

検証環境からリリース対象のプロセスデザイナのプロジェクトをエクスポートします。
プロセスデザイナのプロジェクトのエクスポートの詳細については「IM-BPM ユーザ操作ガイド」-「エクスポート」を参照してください。

コラム

このチュートリアルで使用するプロセスデザイナのプロジェクトのサンプルを、以下のリンクからダウンロードできます。

5.1.1.2. プロセスデザイナのプロジェクトをパブリックストレージに配置する

このチュートリアルでエクスポートしたプロセスデザイナのプロジェクトを、パブリックストレージに配置します。
  1. 「サイトマップ」→「テナント管理」→「ファイル操作」から、「ファイル操作」画面を表示します。

  2. 「ファイル操作」画面、左側のツリーからパブリックストレージの直下を選択します。

    ../../../../_images/process_auto_deploy0001.png
    図:「ファイル操作」
  3. 「詳細」 - 「ファイルアップロード」 - 「ファイル追加」をクリックします。

    このチュートリアルでエクスポートしたプロセスデザイナのプロジェクトを選択します。
    サンプルデータを使用する場合は、 process_auto_deploy.zip を選択します。
    ../../../../_images/process_auto_deploy0002.png
    図:「ファイル操作」 process_auto_deploy.zip

5.1.1.3. プロセスデザイナのプロジェクトのインポートとプロセス定義のデプロイを行うロジックフローを作成する

プロセスデザイナのプロジェクトをプロセスデザイナへインポートし、プロセスデザイナから IM-BPM Runtime へプロセス定義のデプロイを行うロジックフローを作成します。
../../../../_images/process_auto_deploy0003.png

図:完成イメージ(ロジックフロー)

  1. 「サイトマップ」→「LogicDesigner」→「フロー定義一覧」から、「ロジックフロー定義一覧」画面を表示します。

  2. 「フロー定義一覧」画面、ツールバー内の「ロジックフロー新規作成」をクリックし、「ロジックフロー定義編集」画面を表示します。

  3. 「ロジックフロー定義編集」画面上部、ヘッダ内の「入出力設定」をクリックします。

    入力値を以下のように設定します。
    キー名
    deploymentName <string>
    processResourceNameList <string>
    projectId <string>
    zipFilePath <string>
    ../../../../_images/process_auto_deploy0004.png
    図:「入出力設定」
  4. 「ロジックフロー定義編集」画面上部、ヘッダ内の「定数設定」をクリックします。

    定数値を以下のように設定します。
    定数ID 定数値
    separate ,
    ../../../../_images/process_auto_deploy0005.png
    図:「定数設定」
  5. 「パブリックストレージ取得」を配置します。

    パレット内の「ストレージ操作」の一覧から「パブリックストレージ取得」を選び、フロー編集画面上に追加します。
    ../../../../_images/process_auto_deploy0006.png
    図:「パブリックストレージ取得」
  6. 「パブリックストレージ取得」のマッピング設定をします。

    以下のように線を引きます。
    入力(始点) 出力(終点)
    入力<object> - zipFilePath<string> im_publicStorage1<string>
    ../../../../_images/process_auto_deploy0007.png
    図:「マッピング設定」 - 「パブリックストレージ取得」
  7. 「インポート」を配置します。

    パレット内の「IM-BPM」の一覧から「インポート」を選び、フロー編集画面上に追加します。
    ../../../../_images/process_auto_deploy0008.png
    図:「インポート」
  8. 「インポート」のマッピング設定をします。

    1. 「マッピング設定」画面上部、ヘッダ内の左側に位置するセレクトボックスから「im_publicStorage1」を選択し、「入力を追加」をクリックします。

      ../../../../_images/process_auto_deploy0009.png
      図:「マッピング設定」 - 「インポート」 - 「入力を追加」
    2. 以下のように線を引きます。

      入力(始点) 出力(終点)
      im_publicStorage1<storage> im_bpmImport1<object> - zipFile<storage>
      ../../../../_images/process_auto_deploy0010.png
      図:「マッピング設定」 - 「インポート」

    コラム

    「インポート」についての詳細は、「IM-LogicDesigner仕様書」-「インポート」を参照してください。
  9. 「プロセスデザイナからのデプロイ」を配置します。

    パレット内の「IM-BPM」の一覧から「プロセスデザイナからのデプロイ」を選び、フロー編集画面上に追加します。
    ../../../../_images/process_auto_deploy0011.png
    図:「プロセスデザイナからのデプロイ」
  10. 「プロセスデザイナからのデプロイ」のマッピング設定をします。

    1. 「マッピング設定」画面上部、ヘッダ内の右側に位置するセレクトボックスから「split」を選択し、「関数を追加」をクリックします。

      ../../../../_images/process_auto_deploy0012.png
      図:「マッピング設定」 - 「プロセスデザイナからのデプロイ」 - 「関数を追加」

      コラム

      マッピング関数については、「IM-LogicDesigner仕様書」-「マッピング関数一覧」を参照してください。
    2. 以下のように線を引きます。

      入力(始点) 出力(終点)
      入力<object> - deploymentName<string> im_bpmProcessDesignerDeploy1<object> - deploymentName<string>
      入力<object> - processResourceNameList<string> split : value
      入力<object> - projectId<string> im_bpmProcessDesignerDeploy1<object> - projectId<string>
      定数<object> - separate<string> split : sep
      split : out im_bpmProcessDesignerDeploy1<object> - processResourceNameList<string[]>
    ../../../../_images/process_auto_deploy0013.png
    図:「マッピング設定」 - 「プロセスデザイナからのデプロイ」

    コラム

    「プロセスデザイナからのデプロイ」についての詳細は、「IM-LogicDesigner仕様書」-「プロセスデザイナからのデプロイ」を参照してください。
  11. 「ロジックフロー定義編集」画面上部、ヘッダ内の「新規保存」をクリックします。

    以下のように設定し、ロジックフローを新規保存します。
    • フロー定義ID : process_auto_deploy

    • フロー定義名 : process_auto_deploy

    • フローカテゴリ :

      • ID : sample
      • 名称 : Sample
    ../../../../_images/process_auto_deploy0014.png
    図:「新規保存」

5.1.1.4. ロジックフローを実行するジョブネットを作成する

ロジックフローを実行するジョブネットを作成します。

コラム

このチュートリアルで作成するジョブネットのサンプルを、以下のリンクからダウンロードできます。

このサンプルはジョブネットの「ジョブインポート」でインポートできます。
サンプル「job-scheduler.xml」 をパブリックストレージの直下に配置し、「ジョブネット管理」画面から、「テナントマスタ」 - 「インポート」 - 「ジョブインポート」を選択し、ジョブネットの「即時実行」をクリックすることでインポートできます。
  1. 「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブ管理」→「ジョブネット設定」から、「ジョブネット管理」画面を表示します。

  2. 「ジョブネット管理」画面、ツールバー内の「ジョブネット新規作成」をクリックします。

  3. 「基本情報」を設定します。

    以下のように設定します。
    • ジョブネットID : process_deploy
    • ジョブネット名 : プロセス定義をデプロイするジョブ
    ../../../../_images/process_auto_deploy0015.png
    図:「ジョブネット作成」 - 「基本情報」
  4. 「実行時の情報」を設定します。

    1. 「実行ジョブ」 - 「ジョブを追加」をクリックし、「IM-LogicDesigner」 - 「フロー実行」を選択します。

      ../../../../_images/process_auto_deploy0016.png
      図:「ジョブネット作成」 - 「実行時の情報」 - 「実行ジョブ」

      コラム

      フロー実行ジョブについての詳細は「ジョブ・ジョブネットリファレンス」-「フロー実行」を参照してください。
    2. 「実行パラメータ」 - 「パラメータを追加」をクリックし、以下のように設定します。

      キー
      deploymentName process_auto_deploy
      flow_id process_auto_deploy
      processResourceNameList tutorial_process1,tutorial_process2,tutorial_process3
      projectId processAutoDeploy
      zipFilePath process_auto_deploy.zip
      ../../../../_images/process_auto_deploy0017.png
      図:「ジョブネット作成」 - 「実行時の情報」 - 「実行パラメータ」
  5. 「トリガ設定」を設定します。

    1. 「トリガ設定」のセレクトボックスから「日時指定」を選択し、「新規登録」を選択します。
    2. ジョブを実行する日時を指定します。

    3. 設定したトリガの「有効」のチェックボックスをオンにします。

5.1.1.5. 実行結果を確認する

このチュートリアルで作成したジョブネットを実行し、実行結果の確認を行います。
ここでは、実行結果を確認するためにジョブネットの即時実行を行います。
  1. 「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブ管理」→「ジョブネット設定」から、「ジョブネット管理」画面を表示します。

  2. 「ジョブネット管理」画面、左側のツリーから「プロセス定義をデプロイするジョブ」を選択します。

    ../../../../_images/process_auto_deploy0018.png
    図:「ジョブネット管理」 - 「プロセス定義をデプロイするジョブ」
  3. 「即時実行」をクリックします。

    ../../../../_images/process_auto_deploy0019.png
    図:「ジョブネット管理」 - 「プロセス定義をデプロイするジョブ」- 「即時実行」
  4. 「ジョブネット管理」画面、ツールバー内の「ジョブネットモニタ一覧」をクリックします。

    プロセス定義をデプロイするジョブ が正常に実行されたことを確認します。
    ../../../../_images/process_auto_deploy0020.png
    図:「ジョブネットモニタ一覧」 プロセス定義をデプロイするジョブ
  5. 「サイトマップ」→「BPM」→「プロセスデザイナ」から、「プロセスデザイナ」画面を表示します。

    サンプルデータを使用した場合は、プロセスデザイナのプロジェクト画面に以下のプロジェクトがインポートされていることを確認します。
    • プロジェクト名 : process_auto_deploy

    • プロセス定義名 :

      • tutorial_process1
      • tutorial_process2
      • tutorial_process3
    ../../../../_images/process_auto_deploy0021.png
    図:「プロセスデザイナ」 process_auto_deploy
  6. 「サイトマップ」→「BPM」→「デプロイ一覧」から、「デプロイ一覧」画面を表示します。

    1. 「デプロイ名」 process_auto_deploy がプロセス定義として、デプロイされていることを確認します。
      ../../../../_images/process_auto_deploy0022.png
      図:「デプロイ一覧」 process_auto_deploy
    2. 「デプロイ一覧」画面、一覧から「デプロイ名」 process_auto_deploy の「詳細」をクリックします。
      以下の「リソース」のファイルがデプロイ資材として展開されていることを確認します。
      • tutorial_process1.bpmn
      • tutorial_process2.bpmn
      • tutorial_process3.bpmn
      ../../../../_images/process_auto_deploy0023.png
      図:「デプロイリソース」