IM-BPM for Accel Platform IM-BPM チュートリアルガイド 第18版 2021-04-01

4.3.7.1. プールとレーンを利用して作業の関係者を明確にする

このチュートリアルでは、「プール」と「レーン」の基本的な使用方法について解説します。
  • 「プール」とは、プロセス定義における関係者の境界線を表現したフローエレメントです。
  • 「レーン」は、プールの中でさらに役割を区分したい場合に使用します。
「プール」と「レーン」の詳細については、「IM-BPM プロセスデザイナ 操作ガイド」 - 「プール・レーン」もあわせて参照してください。

コラム

このチュートリアルで作成するプロセス定義のサンプルを以下のリンクからダウンロードできます。

このサンプルは「プロセス定義アップロード」機能でプロジェクトにアップロードできます。
アップロード手順は「IM-BPM プロセスデザイナ 操作ガイド」-「プロセス定義のアップロード」を参照してください。

4.3.7.1.1. 完成イメージ

このチュートリアルでは、以下のようなプロセスを作成します。
../../../../_images/pool_and_lane_0001.png
図:完成イメージ

4.3.7.1.2. プールを配置し、プロパティを設定する

../../../../_images/pool_and_lane_0002.png
図:パレット - コンテナ - プール
  1. パレットの icon_category_container にカーソルを合わせ、パレット右側に現れるコンテナの一覧から icon_pool をドラッグ&ドロップして配置します。

  2. レーンは、プールが配置された時点で一つだけプールの中に自動的に配置されます。

  3. 配置されたプールは選択された状態になっているため、プロパティエリアで「基本情報」タブの「名前」に 設備修理プロセス を入力します。
    プールの選択を解除してしまった場合は、下図の赤枠内をクリックすることで選択できます。
    ../../../../_images/pool_and_lane_0003.png
    図:プールの選択

4.3.7.1.3. レーンを追加し、プロパティを設定する

  1. プール、または、レーン選択時に表示される add_lane をクリックし、レーンを二つ追加します。

    • プールの上部にあるアイコンをクリックした場合、追加されるレーンはプール内の最上部に挿入されます。
    • プールの下部にあるアイコンをクリックした場合、追加されるレーンはプール内の最下部に挿入されます。
    • レーンの上部にあるアイコンをクリックした場合、追加されるレーンは直上に挿入されます。
    • レーンの下部にあるアイコンをクリックした場合、追加されるレーンは直下に挿入されます。
  2. レーンのプロパティにて、「基本情報」タブの「名前」を上から順に以下のように設定します。

    • 修理依頼者
    • 修理受付窓口担当
    • 修理担当者

4.3.7.1.4. エレメントを配置する

  1. 完成イメージを参考に、下表のとおり各レーンにエレメントを配置し、シーケンスフローで接続します。

    ../../../../_images/pool_and_lane_0004.png
    図:完成イメージ
    項番 レーン エレメントタイプ ラベル 接続元 接続先
    1 修理依頼者 開始イベント - - 「修理判定」タスク
    2 修理受付窓口担当 ユーザタスク 修理判定 開始イベント 排他ゲートウェイ
    3 修理受付窓口担当 排他ゲートウェイ - 「修理判定」タスク 「修理指示」タスク、終了イベント
    4 修理受付窓口担当 マニュアルタスク 修理指示 排他ゲートウェイ 「修理実施」タスク
    5 修理担当者 マニュアルタスク 修理実施 「修理指示」タスク 「修理完了報告」タスク
    6 修理担当者 ユーザタスク 修理完了報告 「修理実施」タスク 「修理完了連絡」タスク
    7 修理受付担当窓口 マニュアルタスク 修理完了連絡 「修理完了報告」タスク 終了イベント
    8 修理依頼者 終了イベント - 「修理完了報告」タスク、排他ゲートウェイ -

4.3.7.1.5. 補足

  • 一つのファイル内に複数のプールを配置することもできます。
    デプロイ時には、一つのプールが一つのプロセス定義としてデプロイされます。
  • レーンには実行権限を制御する機能はありません。
    レーンは業務の流れを視覚的に整理するエレメントです。