プロセス図を表示するIM-BloomMakerエレメント¶
IM-BPM for Accel Platformの特定の画面では、プロセス定義やプロセスインスタンスの情報を、「プロセス図」として表示しています。
2020 Winter(Azalea)より、このプロセス図をIM-BloomMakerで利用するためのエレメントが提供されています。
プロセス図を表示するIM-BloomMakerエレメントの種類¶
プロセス図を表示するIM-BloomMakerエレメントには次の3種類が存在します。
いずれも、以下のドキュメントに記載されているプロセス図です。
プロセス図(プロセス定義全体の実行情報)¶
指定したプロセス定義の全体の実行情報が表示されるプロセス図です。
IM-BPM管理者のみがアクセス可能です。
このエレメントはIM-BloomMakerのデザイナ上では実際の図は表示されません。代わりにイメージ図が表示されます。
プロセス図(プロセスインスタンスの実行情報)¶
開始済みのプロセスインスタンス一つの実行情報が表示されるプロセス図です。
IM-BPM管理者、またはこのプロセスインスタンスの関係者であるIM-BPMプロセス参照ユーザがアクセス可能です。
このエレメントはIM-BloomMakerのデザイナ上では実際の図は表示されません。代わりにイメージ図が表示されます。
プロセス図(プロセス定義の情報)¶
指定したプロセス定義の図のみが表示されるプロセス図です。
IM-BPM管理者、またはIM-BPMプロセス参照ユーザがアクセス可能です。
このエレメントはIM-BloomMakerのデザイナ上では実際の図は表示されません。代わりにイメージ図が表示されます。
プロセス図のプロパティ値の説明¶
3種類のプロセス図を表示するエレメントについて、一部を除いて同様のプロパティが用意されています。
プロパティの種類と設定するべき値について説明します。
processDefinitionId¶
「プロセス図(プロセス定義全体の実行情報)」と「プロセス図(プロセス定義の情報)」にのみ存在するプロパティです。
表示するプロセス定義のプロセス定義IDを文字列で設定します。
固定値・変数値ともに設定可能です。変数値で設定した場合、変数の値が変更されると表示されるプロセス図も変更されます。
processInstanceId¶
「プロセス図(プロセスインスタンスの実行情報)」にのみ存在するプロパティです。
表示するプロセスインスタンスのプロセスインスタンスIDを文字列で設定します。
固定値・変数値ともに設定可能です。変数値で設定した場合、変数の値が変更されると表示されるプロセス図も変更されます。
triggeredEventDetail¶
プロセス図中で対象のアクティビティに対して特定のイベントが発行された際に、対象のアクティビティの情報を格納するための変数を設定するプロパティです。
このプロパティを利用することで、プロセス図中で発生したイベントの情報をIM-BloomMakerの中で使用できます。
対象となるイベントは以下の4つです。
- クリックイベント
- ダブルクリックイベント
- マウスオーバーイベント
- マウスアウトイベント
格納される情報の詳細は以下です。
プロパティ名 | 説明 | 型 |
---|---|---|
id | 対象のアクティビティのID | 文字列 |
name | 対象のアクティビティの名前 | 文字列 |
elementType | 対象のアクティビティのエレメント種別 | 文字列 |
processDefinitionId | このプロセスのプロセス定義ID | 文字列 |
processDefinitionKey | このプロセスのプロセス定義キー | 文字列 |
processDefinitionName | このプロセスのプロセス定義名 | 文字列 |
eventName | イベント名 | 文字列 |
IM-BloomMakerの変数タブのプルダウンで「変数」が選択されていることを確認し、JSONエディタに以下のJSONを貼り付けることで格納される情報の変数を作成できます。
{
"id": "",
"name": "",
"elementType": "",
"processDefinitionId": "",
"processDefinitionKey": "",
"processDefinitionName": "",
"eventName": ""
}
activityClickEvent¶
プロセス図中のアクティビティがクリックされた際に実行するアクションを指定します。
アクション内で、クリックされたアクティビティの情報をアクション内で使用したい場合は、triggeredEventDetail に格納された情報を使用してください。
設定されたアクションが非同期処理である場合は、処理が完了するまでインジケータが表示され画面の操作を行うことができなくなります。
activityDoubleClickEvent¶
プロセス図中のアクティビティがダブルクリックされた際に実行するアクションを指定します。
アクション内で、ダブルクリックされたアクティビティの情報をアクション内で使用したい場合は、triggeredEventDetail に格納された情報を使用してください。
設定されたアクションが非同期処理である場合は、処理が完了するまでインジケータが表示され画面の操作を行うことができなくなります。
activityMouseEnterEvent¶
プロセス図中のアクティビティにマウスカーソルが重なった際に実行するアクションを指定します。
アクション内で、マウスオーバーされたアクティビティの情報をアクション内で使用したい場合は、triggeredEventDetail に格納された情報を使用してください。
設定されたアクションが非同期処理である場合は、処理が完了するまでインジケータが表示され画面の操作を行うことができなくなります。
activityMouseLeaveEvent¶
プロセス図中のアクティビティからマウスカーソルが外れた際に実行するアクションを指定します。
アクション内で、マウスアウトされたアクティビティの情報をアクション内で使用したい場合は、triggeredEventDetail に格納された情報を使用してください。
設定されたアクションが非同期処理である場合は、処理が完了するまでインジケータが表示され画面の操作を行うことができなくなります。
scale¶
プロセス図の拡大率を指定します。
固定値・変数値ともに設定可能です。変数値で設定した場合、変数の値が変更されるとプロセス図の拡大率が変更されます。
ただし、変数で指定した場合でもプロセス図中で拡大率の変更が行われた場合は指定した変数に代入されるわけではありません。
したがって、このプロパティを使用して、現在の拡大率を取得することはできません。
positioningActivityId¶
指定されたアクティビティが表示される位置へプロセス図を移動します。
固定値・変数値ともに設定可能です。変数値で設定した場合、変数の値が変更されるとその位置にプロセス図が移動します。
ただし、変数で指定した場合でもプロセス図中で移動が行われた場合は、指定した変数に現在表示されているアクティビティIDは代入されません。
したがって、このプロパティを使用して、現在の表示位置を取得することはできません。
selectingActivityIdList¶
選択状態にしたいアクティビティのアクティビティIDを文字列の配列で指定します。
選択状態を解除する場合は空の配列を設定することで、選択を解除できます。
selectOnHover¶
プロセス図内のアクティビティにマウスカーソルを重ねた場合に、選択状態とするかを設定します。
チェックボックスにチェックを入れると、有効なアクティビティにマウスカーソルを重ねた場合に枠線で囲み選択状態とします。