4.1. OpenRules の定義ファイルを構成する基本要素¶
OpenRules の定義は、Excelファイルに集約されます。OpenRules を扱うために必要な基本要素について説明します。
OpenRules の構成要素(テーブルタイプ)¶
A. データソース定義¶
OpenRules で実行する条件はすべてExcelファイルで定義し、 IM-BIS のデータソース定義に登録します。
B. ルールを実行するための要素¶
ルールを実行するための要素には、以下の3つがあります。ルールの実行時には、 Decision の内容に従って、入出力内容の受け渡しや DecisionTable を順番に実行します。
処理内容、順序の設定ルールの中心。コントローラの役割を持っています。
- 実行するファイルに含まれるDecisionTable、Methodなどの実行条件や順番を設定
- 実行結果を出力(返却)項目のグループ(オブジェクト)に設定
ルールの表ルールの実体。条件と処理内容が書いてあります。1つのルールのExcelファイルには、複数のDecisionTableを記述できます。実行する方法によって、DecisionTable / DecisionTable1 / DecisionTable2の3つのタイプがあります。
- 実行する条件と条件に合致したときの処理を設定
- 処理の順序は、Decisionの定義で決定
Javaプログラムルールの拡張項目。Javaプログラムで自由に処理を記述することができます。記述したMethodは、DecisionTable等から呼び出して実行します。
C. ルールで参照する項目の定義や初期化を設定するための要素¶
ルールを実行する際の条件や処理結果の格納に利用する項目を定義するための要素には、以下の3つがあります。ルールの実行時には、 Decision の内容に従って、入出力内容の受け渡しや DecisionTable を順番に実行します。
オブジェクトのインスタンスの設定ルールで利用する項目を、一定のグループ(オブジェクト)単位にBIS(データマッパー)と受け渡しを行います。
- 入出力の項目群(オブジェクト)の受け渡し方法を設定
項目の論理名/物理名のマッピングルールで利用する項目の論理名と物理名の管理、項目のグループ(オブジェクト)を管理します。
- ルールで利用する項目の論理名(業務担当者向けの名前)と物理名(プログラム向けの名前)のマッピングを設定
項目のデータ型設定ルールで利用する項目のデータ型を管理します。
- Glossaryでマッピングした項目の物理名に基づいたデータ型を設定
項目の初期値設定ルールで利用する項目の初期値を管理します。ここで設定した初期値は実行前処理で利用されます。
- ルールで利用する項目の初期値を設定
D. ルールを構成するファイルに関する情報¶
環境設定ルールを構成するファイルの情報を管理します。
- IM-BIS との連携情報(IntramartTemplate.xls)を設定
- ルールが複数のファイルに分かれている場合の関連するファイル名を設定