intra-mart Accel Platform IMBox 仕様書 第19版 2023-04-01

トラブルシューティング

IMBox利用時のトラブルシューティングについては、下記を参考にしてください。

「IM共通マスタに会社情報が存在しません。」と表示される

会社情報を削除した際にIM共通マスタとCassandraの会社情報が同期されていない可能性があります。
以下の手順で、会社情報の同期を行ってください。
  1. 削除した会社と同じ会社コードの会社を作成
  2. Cassandraが起動していることを確認し再作成した会社を削除
  3. エラーが表示されたユーザでIMBox表示、正常にIMBoxが表示される

コラム

IM共通マスタとCassandraのユーザ・会社情報が同期できないパターンとして以下が考えられます。
  1. Cassandraが停止している状態で、IM共通マスタのメンテナンス(インポート含む)を行った場合

    IMBoxではIM共通マスタのリスナ機能を利用してユーザ・会社情報の同期を行っていますが、Cassandraが停止してリスナ処理に失敗した場合でもマスタ情報は正常に更新されるために発生します。
  2. Cassandraのサービス停止時に、フラッシュ処理が動作しなかった場合

    Cassandraではデータの登録や更新の直後、データをメモリに保持することで高速化を図っています。そのため、メモリ上のデータをディスクに保存するフラッシュ処理が用意されており、 通常はサービスの停止時にフラッシュ処理が呼ばれます。しかし、サービスの強制終了や異常終了時にはフラッシュ処理が実行されないことがあり、ディスクへ保存されていなかったデータが消滅する可能性があります。
  3. テナント環境セットアップ前にユーザ情報が無効であったユーザをテナント環境セットアップ後に有効にした場合

  4. 組織所属の所属期間が終了した場合

  5. ユーザの有効期間が終了した場合

IM共通マスタのユーザ名とIMBoxの表示ユーザ名が同期されない

IMBoxで表示するユーザ名は、作成時のみ同期され、更新時には同期を行っていません。
IM共通マスタのユーザ名変更に伴い、IMBoxの表示ユーザ名を変更したい場合は変更されたユーザ自身で変更する必要があります。
IMBoxの表示ユーザ名変更に関する詳細は、「 一般ユーザ操作ガイド 」-「 IMBoxの設定を行う 」を参照してください。

注意

2015 Summer(Karen)からは、IMBoxで表示するユーザの名前は、「IMBox表示名のユーザによる変更」の可否により同期される場合とされない場合があります。
ユーザ名の同期に関しての詳細は、「 IMBox 管理者操作ガイド 」-「 IMBox設定情報編集 」を参照してください。

ユーザ所属情報洗い替えジョブでシステムエラーが発生する

Disk I/Oの速度にもよりますが、Cassandraでタイムアウトが発生している可能性があります。
タイムアウトに関しての詳細は、「 Cassandra管理者ガイド 」-「 Cassandraの運用 」のタイムアウトを参照してください。

画面表示時にエラーが発生する

画面表示時にエラーが発生した場合、バージョン別の表示・ログ出力されたメッセージの原因に該当する「詳細と対応方法 」を実施してください。
バージョン別エラーメッセージ
バージョン / 原因 カレント組織が選択されていない 認可(参照権)が所属組織に付与されていない 組織情報がCassandraに存在しない ユーザ情報がCassandraに存在しない 有効期間が無効化されている Cassandraへの接続に失敗している
2012 Autumn(Alba) 会社情報を特定できないため、この機能は利用できません。 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報が存在していないか、論理削除されています。 ユーザ情報が存在しません。   Cassandraにアクセスできません。システム管理者にお問い合わせください。
2012 Winter(Bourbon) ~ 2013 Summer(Damask) 会社情報を特定できないため、この機能は利用できません。 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報が存在していないか、論理削除されています。 ユーザ情報が存在しません。   ColumnFamily:USERkey{ログインしたユーザのユーザコード}」
2013 Autumn(Eden) 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報が存在していないか、論理削除されています。 ユーザ情報が存在しません。 ユーザ情報が存在していないか、論理削除されています。 ColumnFamily:USERkey{ログインしたユーザのユーザコード}」
2013 Winter(Felicia) 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報が存在していないか、論理削除されています。 ユーザ情報が存在しません。 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 現在IMBoxが利用できません。
2014 Spring(Granada) 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報が存在していないか、論理削除されています。 ユーザ情報が存在しません。 ユーザ情報が存在していないか、論理削除されています。 現在IMBoxが利用できません。
2014 Summer(Honoka) ~ 2015 Spring(Juno) 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報を特定できないため、この機能は利用できません。 会社情報が存在していないか、論理削除されています。 ユーザ情報が存在しません。 ユーザ情報が存在していないか、論理削除されています。 現在IMBoxが利用できません。
2015 Summer(Karen) 会社情報を特定できないため、この機能は利用できません。 会社情報に認可設定が行われていないため、この機能は利用できません。 会社情報を特定できないため、この機能は利用できません。 ユーザ情報が存在していないか、論理削除されています。 ユーザ情報が存在していないか、論理削除されています。 現在IMBoxが利用できません。

詳細と対応方法

カレント組織が選択されていない

詳細
  • ログインユーザが組織に所属していない。
  • ログインユーザに主所属が設定されていない。
対応方法
  • 所属組織を追加してください。

    所属組織の追加に関しての詳細は、「組織所属」を参照してください。
  • 所属を選択してください。

    所属の選択に関しての詳細は、「所属の選択」を参照してください。

認可(参照権)が所属組織に付与されていない

詳細
  • ログインユーザの所属組織に認可の参照権限が付与されていない。
対応方法
認可設定画面の「会社一覧」(リソースの種類) で以下の設定を確認してください。
  • 利用できないユーザが所属する会社が、その会社自身のリソースに対するポリシーが「許可」に設定されているかどうか

  • 利用できないユーザが所属する会社の対象者条件設定を表示し、その会社の不可条件が「一致/下位」になっているかどうか

    詳細は、「会社への認可設定」および、「会社の対象者条件設定」を参照してください。

組織情報がCassandraに存在しない

詳細
  • ログインユーザの所属する組織情報がCassandraに保存されていない。
対応方法
以下の理由でIM共通マスタの組織情報が、Cassandraへ同期されていない可能性があります。
  • CassandraにIM共通マスタの情報が同期されていない。

  • Cassandraの情報に不整合が発生している。

    IM共通マスタと同期されていない場合、不整合が発生した場合に関しての詳細は、「IM共通マスタとの同期」および、「ジョブスケジューラ」を参照してください。

ユーザ情報がCassandraに存在しない

詳細
  • ログインユーザのユーザ情報がCassandraに保存されていない。
対応方法
以下の理由でIM共通マスタのユーザ情報が、Cassandraへ同期されていない可能性があります。
  • CassandraにIM共通マスタの情報が同期されていない。

  • Cassandraの情報に不整合が発生している。

    IM共通マスタと同期されていない場合、不整合が発生した場合に関しての詳細は、「IM共通マスタとの同期」および、「ジョブスケジューラ」を参照してください。

有効期間が無効化されている

詳細
  • ログインユーザのIM共通マスタの有効期間が無効化されている。
対応方法

Cassandraへの接続に失敗している

詳細
  • Cassandraが起動していない。
  • Cassandraへの接続認証情報が正しくない。
  • Cassandraに接続できない。
対応方法
  • Cassandraの起動方法に関しての詳細は、「 Cassandra管理者ガイド 」-「 Cassandra の起動、停止方法 」を参照してください。

  • Cassandraの接続認証情報に関しての詳細は、「 Cassandra管理者ガイド 」-「 Cassandraへの接続認証設定 」を参照してください。

  • Cassandraに接続できない場合、起動状態を確認し、さらにアプリケーションサーバからアクセス可能なことを確認してください。

    注意

    アクセス可能な状態とは
    • cassandra-config.xmlに指定したIPアドレスまたはサーバ名に、アプリケーションサーバから接続できている事。

    • Cassandraクライアントが利用するポートが、アプリケーションサーバおよびCassandraサーバにおいてファイアウォールなどで塞がれていない事。

    • アプリケーションサーバ起動時に下記メッセージが表示されていない事。

      [WARN] m.p.c.c.CassandraHostRetryService - [I.IWP.ROUTER.00001] Downed 127.0.0.1(127.0.0.1):9160 host still appears to be down: Unable to open transport to 127.0.0.1(127.0.0.1):9160 , java.net.ConnectException: 接続を拒否されました
      [ERROR] m.p.c.c.NodeAutoDiscoverService - [I.IWP.ROUTER.00001] Discovery Service failed attempt to connect CassandraHost