intra-mart Accel Platform IM-Workflow 管理者操作ガイド 第32版 2024-04-01

8.14. 差戻し先を制限するには

2024 Spring(Iris) で追加した項目「差戻し可能なノード」を設定することで、差戻し先を制限できます。
差戻しに関する詳細は以下のドキュメントを参照してください。
本章は、差戻し可能なノードの設定例を記述します。

コラム

当該項目はフロー定義のノード単位で設定できます。

8.14.1. 申請ノードのみ差戻ししたい

差戻し元ノードの差戻し先を申請ノードのみにする設定例は以下の通りです。
【ルート定義】
  • 申請 -> 承認1 -> 承認2 -> 承認3
【差戻し可能なノードの設定】
  • 承認1
    差戻し可能なノードは、 申請 です。
    個別設定は不要です。
  • 承認2
    差戻し可能なノードは、 申請承認1 です。
    個別設定で 申請 を有効にします。
  • 承認3
    差戻し可能なノードは、 申請承認1承認2 です。
    個別設定で 申請 を有効にします。

8.14.2. 1つ前のノードのみ差戻ししたい

差戻し元ノードの差戻し先を後方のノードの1つ目のノードのみにする設定例は以下の通りです。
【ルート定義】
  • 申請 -> 承認1 -> 承認2 -> 承認3
【差戻し可能なノードの設定】
  • 承認1
    差戻し可能なノードは、 申請 です。
    個別設定は不要です。
  • 承認2
    差戻し可能なノードは、 申請承認1 です。
    個別設定で 承認1 を有効にします。
  • 承認3
    差戻し可能なノードは、 申請承認1承認2 です。
    個別設定で 承認2 を有効にします。

注意

個別設定で1つのノードを有効にした場合、そのノードを削除、またはノード移動すると、差戻し可能なノードは初期状態に戻ります。
上記の例の場合、 承認2 を削除、または 承認2承認3 の次に移動すると、 承認3 の差戻し可能なノードは、 申請承認1 に戻ります。

8.14.3. システムノードは差戻しさせない

差戻し元ノードの差戻し先からシステムノードを対象外にする設定例は以下の通りです。
【ルート定義】
  • 申請 -> システム1 -> 承認1 -> システム2 -> 承認2 -> システム3 -> 承認3
【差戻し可能なノードの設定】
  • 承認1
    差戻し可能なノードは、 申請システム1 です。
    個別設定で 申請 を有効にします。
  • 承認2
    差戻し可能なノードは、 申請システム1承認1システム2 です。
    個別設定で 申請承認1 を有効にします。
  • 承認3
    差戻し可能なノードは、 申請システム1承認1システム2承認2システム3 です。
    個別設定で 申請承認1承認2 を有効にします。

8.14.4. 差戻しさせない

差戻し元ノードで差戻しさせない設定例は以下の通りです。
【ルート定義】
  • 申請 -> 承認1 -> 承認2 -> 承認3
【差戻し可能なノードの設定】
  • 承認1
    差戻し可能なノードは、 申請 です。
    個別設定ですべて無効にします。
  • 承認2
    差戻し可能なノードは、 申請承認1 です。
    個別設定ですべて無効にします。
  • 承認3
    差戻し可能なノードは、 申請承認1承認2 です。
    個別設定ですべて無効にします。

コラム

差戻し可能なノードをすべて無効にする設定は、差戻しの処理許可の無効の設定と同じです。

8.14.5. 横配置ノードの展開されたノード内だけ差戻しさせたい

横配置ノードから展開した差戻し元ノードの差戻し先を横配置ノードから展開したノードだけにする設定例は以下の通りです。
【ルート定義】
  • 申請 -> 横配置1 -> 承認2 -> 承認3
【差戻し可能なノードの設定】
  • 横配置1
    差戻し可能なノードは、 申請横配置1 です。
    個別設定で 横配置1 を有効にします。
  • 承認2
    差戻し可能なノードは、 申請横配置1 です。
  • 承認3
    差戻し可能なノードは、 申請横配置1承認2 です。
【案件のルート定義】
  • 申請 -> 横配置1から展開したノード1 -> 横配置1から展開したノード2 -> 横配置1から展開したノード3 -> 承認2 -> 承認3

コラム

横配置1から展開したノード2 の差戻し可能なノードは 横配置1から展開したノード1 です。
横配置1から展開したノード3 の差戻し可能なノードは 横配置1から展開したノード1横配置1から展開したノード2 です。

コラム

差戻し可能なノードの設定は、横配置ノード、縦配置ノードの展開する前のノードに対して設定します。
横配置ノード、または縦配置ノードから展開したノード単位の設定はありません。

注意

横配置1から展開したノード1 の差戻し先はありません。標準処理画面、処理モーダルで処理種別の差戻しは選択できますが、差戻し先は表示されません。