intra-mart Accel Platform テナント環境セットアップ 仕様書 第5版 2016-12-01

セットアップ 概要

セットアップとは

テナント環境は、様々なモジュールで構成されています。
モジュールはそれぞれ、自身が動作するための動作前提を定義しています。
その動作前提を構築する処理を セットアップ と呼びます。

セットアップの種類

セットアップには次の3種類があります。

  • システムデータベースセットアップ

    intra-mart Accel Platform が起動できる状態を構築する処理です。
  • テナント環境セットアップ

    intra-mart Accel Platform の運用を行える状態を構築する処理です。
  • サンプルデータセットアップ

    試用のためのサンプルデータを投入するための処理です。

セットアップで実行可能な処理

セットアップで実行可能な処理は以下のとおりです。

セットアップ 実行可能な処理
システムデータベースセットアップ DDL
テナント環境セットアップ 前処理 / DDL / DML / 拡張インポート
サンプルデータセットアップ 前処理 / DDL / DML / 拡張インポート

コラム

「前処理」 とは、セットアップの際に、DDL・DMLの発行の前に実行することのできる処理です。
モジュール独自の処理を定義することができます。
セットアップの前提条件を満たしているかチェックを行うなど、DDL・DMLの発行前に実行したい処理がある場合に利用します。

前処理プログラムは、Java / サーバサイドJavaScript どちらでも実装することができます。

intra-mart Accel Platform 2013 Winter 以前 では利用できません。
intra-mart Accel Platform 2014 Spring 以降で利用可能です。

コラム

ここでいう「DML」は、次の二つの処理を包含しています。

  • DML の発行
  • テナントマスタ情報のインポート

コラム

「拡張インポート」 とは、セットアップの際に、DDL・DMLの発行、テナントマスタ情報のインポートの他に実行することのできる処理です。
モジュール独自の処理を定義することができます。

拡張インポートは、Java / サーバサイドJavaScript どちらでも実装することができます。

セットアップの定義単位

システムデータベースセットアップ、テナント環境セットアップは、モジュールのバージョン単位で定義することが可能です。
モジュールのバージョンアップで新機能が追加された場合などに対応することができます。

コラム

正確には、スキーマバージョン単位で定義可能です。スキーマバージョンについては後述の「SchemaUpdate 」の章を参照してください。

サンプルデータセットアップは、モジュール単位で定義することが可能です。

セットアップを実行するために用意すべき資源

セットアップを実行するには、次の資源をモジュール単位で用意する必要があります。

  • セットアップ設定ファイル

    セットアップ時に、どのインポートファイルを読み込むか、どの拡張インポートを実行するかを定義した設定ファイルです。

  • 前処理プログラム

    セットアップ時に実行される前処理です。モジュールが独自に定義可能です。

  • インポートファイル

    セットアップ時にインポートする情報を定義したファイルです。

  • 拡張インポート

    セットアップ時に実行される処理です。モジュールが独自に定義可能です。

セットアップの種類、インポートする情報、また実行する処理によって、用意する資源が異なります。 各セットアップの章でそれぞれ具体的に説明します。