9.2.15. セッション管理モジュール¶
9.2.15.1. WebListenerアノテーションの付与のみでセッションに関するリスナを設定できません。¶
セッション管理モジュールでセッションを管理した場合に、 javax.servlet.annotation.WebListenerアノテーションの付与のみで以下のリスナを設定できません。・HttpSessionListener・HttpSessionAttributeListenerWebListenerアノテーションを付与したリスナクラスを含むパッケージを、セッションリスナ設定にリスナパッケージとして追加する必要があります。セッションリスナ設定については、「 設定ファイルリファレンス 」の「セッション管理モジュール - セッションリスナ設定」を参照ください。
9.2.15.2. SessionCookieConfigでクッキーに関する設定を変更することができません。¶
セッション管理モジュールでセッションを管理した場合に、SessionCookieConfigのメソッドを利用してクッキーに関する設定を変更することができません。
9.2.15.3. クラスタリング環境では、スティッキーセッションで運用する必要があります。¶
セッション管理モジュールを利用してクラスタリング環境を運用する場合は、必ずスティッキーセッションとし同一セッションのリクエストが同じアプリケーションサーバに送信されるように設定してください。
9.2.15.4. Resin の一部の機能でセッションに関連する情報が参照できません。¶
セッション管理モジュールでセッションを管理することにより、Resin でセッション管理を行わなくなります。これにより、以下の機能でセッションに関連する情報が参照できなくなります。・Resin Administration・JMX
9.2.15.5. ServletContextのaddListenerメソッドでセッションに関するリスナを追加できません。¶
セッション管理モジュールでセッションを管理した場合に、ServletContextのaddListenerメソッドで以下のリスナを追加できません。・HttpSessionListener・HttpSessionAttributeListener
9.2.15.6. ServletRequestに関するリスナを利用した場合に、 Web Application Server のセッションが発行される可能性があります。¶
セッション管理モジュールでセッションを管理した場合に、以下のリスナの引数であるServletRequestEventから取得したHttpServletRequestでgetSessionを実行すると Web Application Server のセッションが生成されてしまいます。・ServletRequestListener・ServletRequestAttributeListener
9.2.15.7. HttpSessionActivationListenerを利用することができません。¶
セッション管理モジュールでセッションを管理した場合に、セッションの非活性化や活性化といったイベントで通知を受け取るHttpSessionActivationListenerを利用することができません。
9.2.15.8. セッション情報の永続化を行わない場合に、システム全体の停止で一部のリスナーが呼び出されない可能性があります。¶
セッション管理モジュールでセッション情報の永続化を行わない場合に、アプリケーションサーバの停止で以下のリスナーが呼び出されない可能性があります。・HttpSessionListener#sessionDestroyed(HttpSessionEvent event);・HttpSessionAttributeListener#attributeRemoved(HttpSessionBindingEvent event);・HttpSessionBindingListener#valueUnbound(HttpSessionBindingEvent event);これにより、SessionScopeStorage を利用していた場合にファイルやディレクトリが残ることがあります。