intra-mart のシステムアーキテクチャ¶
以下に、 intra-mart Accel Platform のシステムアーキテクチャーを示します。
LoadBalancer クライアントからの接続要求をWebサーバに転送し、負荷分散等を行う装置。intra-martとしては、以下の機能を有するロードバランサの利用を推奨します。* Cookieによるセッション維持機能* HTTPのレスポンス内容によるヘルスチェック機能* ロードバランサ自体を冗長化できること。Web Server intra-mart Accel Platform では、Apache WebServerとIISをサポートしています。クライアントから送信されたリクエストの中で、静的コンテンツか動的コンテンツかの振り分けを行います。静的コンテンツは、Web Serverから直接レスポンスとしてクライアントに送信されます。動的コンテンツは、intra-mart Accel Platform 上で処理が実行されてから、クライアントにレスポンスとして送信されます。WebApplicationServer intra-mart Accel Platform を実行するためのサーバで、 intra-mart Accel Platform に標準同梱されているResinと、Oracle Weblogic ServerとIBM Websphere Application Serverをサポートしています。intra-mart Accel Platform は、このWebアプリケーションサーバ上にWAR(Webアーカイブ)ファイルとして配置(デプロイ)されます。intra-mart Accel Platform 本製品自体で、IM-Jugglingにより生成されたWAR(Webアーカイブ)ファイルとして配置(デプロイ)し、Webアプリケーションサーバ上で動作します。コラム
WARファイルとは?JavaEEで定義されている Web Application Archive ファイルで、intra-mart Accel Platform の動作に必要な各種ファイルが格納されています。intra-mart Accel Platform 用のWARファイルの作成は IM-Juggling にて行います。intra-mart Accel Platform の動作に必要な各種ファイルが格納され、IM-Juggling にて作成されたWARファイルを Resin などの Web Application Server に配置(デプロイ)して、 Web Application Server を起動することにより、WARファイルに格納された intra-mart Accel Platform 自体や intra-mart Accel Platform に対応した各種アプリケーションが起動され、利用ができます。WARファイルは intra-mart Accel Platform 製品自体の最小単位となるため、intra-mart Accel Platform のライセンスはWARファイル単位でカウントします。
RDB intra-mart Accel Platform の各種マスタデータやトランザクションデータの保存先として、利用します。 intra-mart Accel Platform では、接続先のRDB製品として、Oracle、SQLServerPostgresSQLをサポートしています。Storage intra-mart Accel Platform で利用する添付ファイルや各種ドキュメントの電子ファイルの保存先として利用します。 intra-mart Accel Platform の設定により格納先を任意の場所に指定ができますが、複数のWeb/APサーバにて運用している場合は、すべてのWeb/APサーバで同一のディスク領域を操作できるNFSやCIFSなどのストレージサーバを用意する必要があります。Apache Cassandra ApacheFoundationが提供しているオープンソースのNoSQLサーバで、IMBoxを利用する場合には別途必要です。(IMBoxを利用しない場合、Apache Cassandraサーバの設置は不要です。)Cassandra自体で、冗長化する機構を保持していますが、cassandraとIMBoxの仕様上、冗長化とデータの一貫性を求める場合は、3台以上のCassandraでの運用を推奨します。Apache Solr IM-ContentsSearchで利用するApacheFoundationが提供しているオープンソースの検索エンジンです。Apache Solrもintra-martと同じく、Webアプリケーションサーバですので、Apache Solrの稼働環境として、ResinやJettyなどWebアプリケーションサーバが必須です。(IM-ContentsSearchを利用しない場合、Solrサーバの設置は不要です。)
コラム
Cloud機能が大幅に強化された「Resin4」
intra-mart Accel Platform ではCloud機能を大幅に強化した「Resin Ver.4」が組み込まれています。
Resinで構築したWebサイトは、季節変動のような周期的なリクエスト増加だけでなく、ある時点で爆発的に大量のリクエストが発生するような状況下においても柔軟に対応することが可能です。
Resin Ver.4では、「Triad」アーキテクチャのクラスタを採用しており、3つのResinサーバ(2つのResinサーバでも可)がワンセットになり、相互にフェールオーバーすることで可用性を高める仕組みを取り入れています。さらに、この仕組みを備えたクラスタで、ダイナミックにResinサーバを増減することで急激な負荷の変動にも即応できます。なお、Triadは、クラウド上のResinサーバにも適用されます。
Resinサーバの稼働状況は、定期的な監視を行うエージェント(Watchdog)によってモニタリングされていますので、障害が発生した際も、自動的にレポートを生成し、原因究明や復旧、再発防止に役立てることが可能です。