3.17. 仕入先マスタ¶
本項では、仕入先マスタの設定方法を説明します。
3.17.1. 概要¶
仕入先マスタは、経費を支払う場合の仕入先(支払先)を管理します。事前に消費税の端数計算方法や源泉徴収有無などを設定することで、申請者の入力負荷を低減することができます。メンテナンス、インポートの2種類の方法でマスタ設定が可能です。また、マスタ設定をエクスポート可能です。注意
仕入先マスタは、経費支払申請などで使用するマスタです。intra-mart Accel Kaiden! マイナンバーの個人支払先を登録する「支払先マスタ」とは異なるマスタですのでご注意ください。
3.17.2. メンテナンス¶
本項では、メンテナンス機能を利用したマスタ設定方法を説明します。
3.17.2.1. 新規登録¶
「サイトマップ」→「経費精算・旅費精算」→「マスタメンテナンス」→「仕入先」をクリックします。 一覧画面表示後、「新規登録」をクリックします。 登録/更新画面で必要な情報を入力し、「登録」をクリックします。
仕入先コード会社ごとに一意のコードを入力します。 仕入先名仕入先の名称を入力します。 支払先分類支払先の分類を選択します。 外税/内税区分外税/内税を選択します。本項目は申請時の初期値として使用します。 債務勘定科目コード仕訳データ作成/出力時の債務勘定科目コードを入力します。 源泉税区分利用源泉税に関する項目の利用有無を選択します。 源泉税科目コード仕訳データ作成/出力時の源泉税科目コードを入力します。 消費税端数処理区分消費税計算時の丸め方法を選択します。 登録番号適格請求書発行事業者の登録番号を入力します。「登録番号検索」をクリックすると、登録番号を検索できます。 検索キーワード検索用のキーワードを入力します。コラム
「登録番号検索」は、「適格請求書設定マスタ」の「登録番号チェック種別」を「公表情報ダウンロードデータ」に設定すると表示されます。登録番号検索の操作方法は、 登録番号検索 を参照してください。 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。 新規登録することができました。
3.17.2.2. 更新¶
「サイトマップ」→「経費精算・旅費精算」→「マスタメンテナンス」→「仕入先」をクリックします。 一覧画面で「検索」をクリックします。コラム
検索欄に検索したい仕入先の以下の項目を入力して「検索」をクリックすると、結果を一覧に表示します。
仕入先コード 仕入先名 検索キーワード 一覧画面の対象データが表示されている行をクリックします。コラム
一覧機能の操作方法は、 一覧画面の操作 を参照してください。 登録/更新画面で情報を編集し、「更新」をクリックします。次の項目は編集不可項目です。
- 開始日
- 終了日
- 会社
- 仕入先コード
コラム
期間機能の操作方法は、 期間の操作 を参照してください。 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。 更新することができました。
3.17.3. インポート¶
本項では、インポート機能を利用したマスタ設定方法を説明します。
3.17.3.1. インポートデータ作成¶
インポートするデータを作成し、ストレージにアップロードします。作成するインポートデータの形式は、次の通りです。
ファイル形式ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のファイル形式です。
ファイル名 import.csv 文字コード UTF-8 区切り文字 , 囲み文字 “ データ形式
No(列) 項目名 必須 最大文字数 備考 1 会社コード ○ 100 2 仕入先コード ○ 100 3 ロケールID ○ 50 ja:日本語en:英語zh_CN:中国語4 開始日 10 yyyy/MM/dd形式5 終了日 10 yyyy/MM/dd形式6 仕入先名 ○ 250 7 支払先分類 100 項目区分(300009)に設定した項目ID 8 債務勘定科目コード ○ 100 9 源泉税利用有無 ○ 1 0:利用しない1:利用する10 源泉税科目コード 源泉税利用時は必須 100 11 外税/内税区分 ○ 1 1:外税2:内税12 消費税端数処理区分 ○ 100 13 検索キーワード 1000 14 削除フラグ ○ 1 0:有効1:無効(論理削除)15 登録番号 14 コラム
消費税[端数処理区分]は以下のいずれかを指定してください。
項目 説明 300003-CEILING 正の無限大に近づくように丸めるモード。(切り上げ) 300003-DOWN 0に近づくように丸めるモード。(正の数の場合は切り捨て、負の数の場合は切り上げ) 300003-FLOOR 負の無限大に近づくように丸めるモード。(切り捨て) 300003-HALFDOWN 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は切り捨て。(五捨六入)300003-HALFEVEN 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は偶数側に丸め。(最近接偶数への丸め)300003-HALFUP 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は切り上げ。(四捨五入)300003-UP 0から離れるように丸めるモード。(正の数の場合は切り上げ、負の数の場合は切り捨て) コラム
複数のロケールで利用する場合は、必要な全ロケール分のデータを作成してください。データサンプル"comp_sample_01","000000","ja","","","株式会社サンプル","300009-1","1000","0","","1","300003-HALFDOWN","sample","0","T0000000000000" "comp_sample_01","000000","en","","","Ltd. Sample","300009-1","1000","0","","1","300003-HALFDOWN","sample","0","T0000000000000" "comp_sample_01","000000","zh_CN","","","公司样品","300009-1","1000","0","","1","300003-HALFDOWN","sample","0","T0000000000000"コラム
上記は、日本語・英語・中国語の3ロケールを持つ場合のファイル例です。項目を省略する場合でも、「”」で囲んでください。 アップロード先ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のアップロード先です。
ディレクトリ kaiden/generic/master/vendor ファイル名 import.csv コラム
インストール直後などはアップロード先のディレクトリが作成されていません。ディレクトリの作成方法やファイルのアップロード方法は、次のドキュメントを参照してください。
3.17.3.2. ジョブネットの設定¶
インポート機能用のジョブネットの設定を行います。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 ジョブネット一覧(画面左部)の「仕入先」をクリックします。 「編集」をクリックします。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー) kaiden-job-master-import-vendor 経費旅費・旅費精算 / マスタ / インポート / 仕入先 編集後、「更新」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが設定されました。コラム
ジョブネットの設定(実行)後、メンテナンス機能でインポートが正しく実行されたことを確認してください。
3.17.3.3. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 エラースキップ error_skip 処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。(省略時:false) ロック待ち時間 lock_wait ロックの待ち時間を設定します。(省略時:10秒) 処理対象会社グループセットコード company_group_set_cd 処理対象会社グループコード company_group_cd 処理対象会社コード company_cd インポートを行う会社の会社コードを設定します。(省略時:登録済みの全会社を対象とします。) コンダクター conductor ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。カンマ区切りで複数指定できます。AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。(省略時:コンダクターを使用しません。) インポートモード import_mode
1 : 単一期間(差分)モード 2 : 単一期間(一新)モード 3 : 単一期間(入替)モード 4 : 複数期間(差分)モード 5 : 複数期間(入替)モード 開始日 start_date インポート期間の開始日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日) 終了日 end_date インポート期間の終了日(yyyy/MM/dd)を設定します。(省略時:システムの終了日) シフト日数 shift_date インポート期間の開始日に対する増減日数を設定します。「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。(省略時:0) インポートファイルのパス file_path インポートファイルのstorage以降のパスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/vendor/import.csv) 処理後のインポートファイルの操作モード file_mode 処理後のインポートファイルの操作モードを設定します。(省略時:1)
1 : 操作なし 2 : コピー(copy) 3 : アーカイブ(move) 4 : 正常終了(警告含)時アーカイブ(move)、エラー終了時操作なし 5 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時アーカイブ(move) 6 : 削除(delete) 7 : 正常終了(警告含)時削除(delete)、エラー終了時操作なし 8 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時削除(delete) アーカイブ先パス archive_path インポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/vendor/import_{YMDHMSN}.csv) 文字コード character インポートファイルの文字コードを設定します。(省略時:UTF-8)
UTF-8 SHIFT-JIS 区切り文字 delimiter インポートファイルの区切り文字を設定します。(省略時:,)
, : カンマ \t : タブ 囲み文字 enclosing インポートファイルの囲み文字を設定します。(省略時:”)
” : ダブルクォーテーション 読込開始行数 start_rows インポートファイルの読込開始行数を設定します。(省略時:0) マスタID masterId インポートするマスタのIDを設定します。仕入先マスタインポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「vendor」を設定しています。{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式
3.17.4. エクスポート¶
本項では、エクスポート機能を利用したマスタ設定取得方法を説明します。
3.17.4.1. ジョブネットの設定¶
エクスポート機能用のジョブネットの設定を行います。
「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。 ジョブネット一覧(画面左部)の「仕入先」をクリックします。 「編集」をクリックします。 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。コラム
設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。コラム
複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー) kaiden-job-master-export-vendor 経費旅費・旅費精算 / マスタ / エクスポート / 仕入先 編集後、「更新」をクリックします。 確認ポップアップの「決定」をクリックします。 ジョブネットが設定されました。
3.17.4.2. ファイル取得¶
エクスポートファイルを次のエクスポート先から取得します。
エクスポート先ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のエクスポート先です。
ディレクトリ kaiden/generic/master/vendor/ ファイル名 export.csv データ形式エクスポートファイルのデータ形式です。
項目 項目名 備考 companyCd 会社コード customerCd 仕入先コード localeId ロケール ja:日本語en:英語zh_CN:中国語startDate 開始日 yyyy/MM/dd形式 endDate 終了日 yyyy/MM/dd形式 customerName 仕入先名 vendorKbn 支払先分類 accountCdPayable 債務勘定科目コード withholdingTaxFlag 源泉税利用有無 0:利用しない1:利用するaccountCdWithholdingTax 源泉税科目コード taxTypeIe 外税・内税区分 1:外税2:内税taxRoundTypeCd 消費税端数処理区分 searchKeyword 検索キーワード deleteFlag 削除フラグ 0:有効1:無効registratedNumber 登録番号 コラム
消費税[端数処理区分]に出力される値は以下のいずれかです。
項目 説明 300003-CEILING 正の無限大に近づくように丸めるモード。(切り上げ) 300003-DOWN 0に近づくように丸めるモード。(正の数の場合は切り捨て、負の数の場合は切り上げ) 300003-FLOOR 負の無限大に近づくように丸めるモード。(切り捨て) 300003-HALFDOWN 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は切り捨て。(五捨六入)300003-HALFEVEN 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は偶数側に丸め。(最近接偶数への丸め)300003-HALFUP 「もっとも近い数字」に丸めるモード。ただし、両隣りの数字が等距離の場合は切り上げ。(四捨五入)300003-UP 0から離れるように丸めるモード。(正の数の場合は切り上げ、負の数の場合は切り捨て)
3.17.4.3. 実行パラメータ¶
設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値 エラースキップ error_skip 会社別処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。(省略時:false) ロック待ち時間 lock_wait ロックの待ち時間を設定します。(省略時:10秒) 処理対象会社グループセットコード company_group_set_cd 処理対象会社グループコード company_group_cd 処理対象会社コード company_cd エクスポートを行う会社の会社コードを設定します。(省略時:登録済みの全会社を対象とします。) コンダクター conductor ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。カンマ区切りで複数指定できます。AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。(省略時:コンダクターを使用しません。) エクスポートモード export_mode エクスポートの処理モードを設定します。(省略時:1)
1 : 全件出力モード 2 : 期間モード(エクスポート対象データの検索対象日が含まれる期間を出力) 3 : 更新日モード(エクスポート対象データの検索対象以降に更新されたレコードを出力) エクスポート対象データの検索対象日 target_date エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日(yyyy/mm/dd)を設定します。(省略時:ジョブの実行日) シフト日数 shift_date エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日に対する増減日数を設定します。「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。(省略時:0) エクスポートファイルのパス file_path エクスポートファイルのstorage以降のパスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/vendor/export.csv) エクスポート時の既存ファイルの操作モード file_mode エクスポート時の既存ファイルの操作モードを設定します。(省略時:1)
1 : 既存ファイルに追記 2 : 既存ファイルを削除し、エクスポート 3 : エクスポートファイルをアーカイブ(移動)し、エクスポート アーカイブ先パス archive_path エクスポート時の既存ファイルの操作モードが3の場合、エクスポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。(省略時:kaiden/generic/master/vendor/export_{YMDHMSN}.csv) 文字コード character エクスポートファイルの文字コードを設定します。(省略時:UTF-8)
UTF-8 SHIFT-JIS 区切り文字 delimiter エクスポートファイルの区切り文字を設定します。(省略時:,)
, : カンマ \t : タブ 囲み文字 enclosing エクスポートファイルの囲み文字を設定します。(省略時:”)
” : ダブルクォーテーション none : 囲み文字なし エクスポートファイルのヘッダー出力有無 header_row エクスポートファイルのヘッダー出力有無を設定します。(省略時:false)
true : ヘッダー出力有 false : ヘッダー出力無 マスタID masterId エクスポートするマスタのIDを設定します。仕入先マスタエクスポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「vendor」を設定しています。{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式