intra-mart Accel Kaiden! 経費旅費 / 管理者操作ガイド 第27版 2024-04-01

3.5. 従業員口座マスタ

本項では、従業員口座マスタの設定方法を説明します。

3.5.1. 概要

従業員口座マスタは、FBデータ(振込データ)を作成する際の振込先口座情報として利用します。
設定はユーザ単位で行い、複数の口座情報を管理できます。

メンテナンス、インポートの2種類の方法でマスタ設定が可能です。
また、マスタ設定をエクスポート可能です。
メンテナンスの他に申請機能(口座変更申請)でも、従業員口座の登録が可能です。

コラム

口座変更申請では、最終承認後に従業員口座が登録(更新)されます。
口座変更申請の詳細は、『intra-mart Accel Kaiden! 経費旅費 / ユーザ操作ガイド』を参照してください。

3.5.2. メンテナンス

本項では、メンテナンス機能を利用したマスタ設定方法を説明します。

3.5.2.1. 新規登録

  1. 「サイトマップ」→「Kaiden!」→「マスタメンテナンス」→「口座(従業員)」をクリックします。
  2. 一覧画面表示後、「新規登録」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0120.png
  3. 登録/更新画面で必要な情報を入力し、「登録」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0220.png
    • 用途
      対象口座の用途を選択します。
      口座情報が複数存在する場合、立替精算は1つのみ選択できます。
      両方に選択なしも可能です。
    • 金融機関
      金融機関を選択します。
    • 口座種別
      口座種別を選択します。
    • 口座番号
      口座番号を入力します。
    • 口座名義
      口座の口座名義を入力します。

    コラム

    「従業員」は、開始日を検索基準日としています。

    コラム

    明細行の操作方法は、 明細行の操作 を参照してください。
  4. 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0320.png
  5. 新規登録することができました。
    ../../../_images/mainte_0420.png

3.5.2.2. 更新

  1. 「サイトマップ」→「Kaiden!」→「マスタメンテナンス」→「口座(従業員)」をクリックします。
  2. 一覧画面で「検索」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0520.png

    コラム

    検索欄に検索したい従業員口座の以下の項目を入力して「検索」をクリックすると、結果を一覧に表示します。
    • 社員コード
    • 社員名
  3. 一覧画面の対象データが表示されている行をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0620.png

    コラム

    一覧機能の操作方法は、 一覧画面の操作 を参照してください。
  4. 登録/更新画面で情報を編集し、「更新」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0720.png
    次の項目は編集不可項目です。
    • 社員

  5. 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0820.png
  6. 更新することができました。
    ../../../_images/mainte_0920.png

3.5.3. インポート

本項では、インポート機能を利用したマスタ設定方法を説明します。

3.5.3.1. インポートデータ作成

インポートするデータを作成し、ストレージにアップロードします。
作成するインポートデータの形式は、次の通りです。
  • ファイル形式
    ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。
    以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のファイル形式です。

    ファイル名 import_header.csv import_detail.csv
    文字コード UTF-8
    区切り文字 ,
    囲み文字

  • データ形式
    import_header.csv

    No(列) 項目名 必須 最大文字数 備考
    1 ユーザコード 100  
    2 期間コード 50 半角英数字、「_」「-」を設定可能です。
    3 開始日 10 yyyy/MM/dd形式
    4 終了日 10 yyyy/MM/dd形式

    データサンプル
    "aoyagi","term01","1900/01/01","1999/12/31"
    "aoyagi","term02","2000/01/01","2999/12/31"
    

    コラム

    「期間コード」は、「ユーザコード」が同じデータ単位で期間(開始日・終了日が同一)ごとに一意の値を設定します。
    「ユーザコード」が異なるデータに対しては、期間コードに重複する値を設定可能です。


  • データ形式
    import_detail.csv

    No(列) 項目名 必須 最大文字数 備考
    1 ユーザコード 100  
    2 期間コード 50  
    3 タプルID 18 半角英数字、「_」「-」を設定可能です。
    4 行番号 18  
    5 用途(給与・賞与等) 1
    0:給与・賞与等の用途として使用しない
    1:給与・賞与等の用途として使用する
    6 用途(立替精算) 1
    0:立替精算の用途として使用しない
    1:立替精算の用途として使用する
    7 金融機関コード 4  
    8 支店番号 3  
    9 口座種別 100
    100001-1:普通
    100001-2:当座
    100001-9:その他
    10 口座番号 7  
    11 口座名義(カナ) 40  

    データサンプル
    "aoyagi","term01","0","1","1","1","0005","001","100001-1","1111111","アオヤギ"
    "aoyagi","term02","0","1","1","1","0005","001","100001-1","1111111","アオヤギ"
    

    コラム

    項目を省略する場合でも、「”」で囲んでください。

    コラム

    「import_header.csv」、「import_detail.csv」で設定された「ユーザコード」、「期間コード」が同一の場合、同じデータのヘッダ部分・明細部分として扱います。

  • アップロード先
    ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。
    以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のアップロード先です。

    ディレクトリ kaiden/generic/master/empBank
    ファイル名 import_header.csv import_detail.csv

    コラム

    インストール直後などはアップロード先のディレクトリが作成されていません。
    ディレクトリの作成方法やファイルのアップロード方法は、次のドキュメントを参照してください。

3.5.3.2. ジョブネットの設定

インポート機能用のジョブネットの設定を行います。
  1. 「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。
  2. ジョブネット一覧(画面左部)の「口座(従業員)」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0121.png
  3. 「編集」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0221.png
  4. 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。
    ../../../_images/jobnet_0321.png

    コラム

    設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。
    トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。

    コラム

    複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。
    ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。

    ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
    ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー)
    kaiden-job-master-import-empbank Kaiden! / マスタ / インポート / 口座(従業員)
  5. 編集後、「更新」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0421.png
  6. 確認ポップアップの「決定」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0521.png
  7. ジョブネットが設定されました。
    ../../../_images/jobnet_0621.png

    コラム

    ジョブネットの設定(実行)後、メンテナンス機能でインポートが正しく実行されたことを確認してください。

3.5.3.3. 実行パラメータ

設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値
エラースキップ
error_skip
処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。
(省略時:false)
ロック待ち時間
lock_wait
ロックの待ち時間を設定します。
(省略時:10秒)
コンダクター
conductor
ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。
カンマ区切りで複数指定できます。
AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。
(省略時:コンダクターを使用しません。)
インポートファイルのパス
file_path
インポートファイルのstorage以降のパスを設定します。
(省略時:kaiden/generic/master/empBank/import_header.csv import_detail.csv)
処理後のインポートファイルの操作モード
file_mode
処理後のインポートファイルの操作モードを設定します。
(省略時:1)
  • 1 : 操作なし
  • 2 : コピー(copy)
  • 3 : アーカイブ(move)
  • 4 : 正常終了(警告含)時アーカイブ(move)、エラー終了時操作なし
  • 5 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時アーカイブ(move)
  • 6 : 削除(delete)
  • 7 : 正常終了(警告含)時削除(delete)、エラー終了時操作なし
  • 8 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時削除(delete)
アーカイブ先パス
archive_path
インポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。
(省略時:kaiden/generic/master/empBank/import_header_{YMDHMSN}.csv import_detail_{YMDHMSN}.csv)
文字コード
character
インポートファイルの文字コードを設定します。
(省略時:UTF-8)
  • UTF-8
  • SHIFT-JIS
区切り文字
delimiter
インポートファイルの区切り文字を設定します。
(省略時:,)
  • , : カンマ
  • \t : タブ
囲み文字
enclosing
インポートファイルの囲み文字を設定します。
(省略時:”)
  • ” : ダブルクォーテーション
読込開始行数
start_rows
インポートファイルの読込開始行数を設定します。
(省略時:0)
ガジェットクラス
gadgetClass
インポートするマスタのガジェットクラスを設定します。
JCS役職マッピングマスタインポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「master」を設定しています。
ガジェットバリエーション
gadgetVariation
インポートするマスタのガジェットバリエーションを設定します。
従業員口座マスタインポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「empBank」を設定しています。
{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式

3.5.4. エクスポート

本項では、エクスポート機能を利用したマスタ設定取得方法を説明します。

3.5.4.1. ジョブネットの設定

エクスポート機能用のジョブネットの設定を行います。
  1. 「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。
  2. ジョブネット一覧(画面左部)の「口座(従業員)」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0720.png
  3. 「編集」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0820.png
  4. 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。
    ../../../_images/jobnet_0919.png

    コラム

    設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。
    トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。

    コラム

    複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。
    ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。

    ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
    ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー)
    kaiden-job-master-export-empbank Kaiden! / マスタ / エクスポート / 口座(従業員)
  5. 編集後、「更新」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_1019.png
  6. 確認ポップアップの「決定」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_1119.png
  7. ジョブネットが設定されました。
    ../../../_images/jobnet_1219.png

3.5.4.2. ファイル取得

エクスポートファイルを次のエクスポート先から取得します。
  • エクスポート先
    ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。
    以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のエクスポート先です。

    ディレクトリ kaiden/generic/master/empBank/
    ファイル名 export_header.csv export_detail.csv

    コラム

    エクスポートファイルのダウンロード方法は、次のドキュメントを参照してください。
  • データ形式
    エクスポートファイルのデータ形式です。
    export_header.csv
    項目 項目名 備考
    userCd ユーザコード  
    termCd 期間コード  
    startDate 開始日 yyyy/MM/dd形式
    endDate 終了日 yyyy/MM/dd形式
    export_detail.csv
    項目 項目名 備考
    userCd ユーザコード  
    termCd 期間コード  
    tupleId タプルID  
    rowNumber 行番号  
    usesOther 用途(給与・賞与等)
    0:給与・賞与等の用途として使用しない
    1:給与・賞与等の用途として使用する
    usesSettle 用途(立替精算)
    0:立替精算の用途として使用しない
    1:立替精算の用途として使用する
    bankFacilCd 金融機関コード  
    branchNo 支店番号  
    bankAccountType 口座種別
    100001-1:普通
    100001-2:当座
    100001-9:その他
    bankAccountNo 口座番号  
    bankAccountKana 口座名義(カナ)  

3.5.4.3. 実行パラメータ

設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値
エラースキップ
error_skip
会社別処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。
(省略時:false)
ロック待ち時間
lock_wait
ロックの待ち時間を設定します。
(省略時:10秒)
コンダクター
conductor
ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。
カンマ区切りで複数指定できます。
AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。
(省略時:コンダクターを使用しません。)
エクスポートモード
export_mode
エクスポートの処理モードを設定します。
(省略時:1)
  • 1 : 全件出力モード
  • 3 : 更新日モード(エクスポート対象データの検索対象以降に更新されたレコードを出力)
エクスポート対象データの検索対象日
target_date
エクスポートモード3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日(yyyy/mm/dd)を設定します。
(省略時:ジョブの実行日)
シフト日数
shift_date
エクスポートモード3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日に対する増減日数を設定します。
「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。
(省略時:0)
エクスポートファイルのパス
file_path
エクスポートファイルのstorage以降のパスを設定します。
(省略時:kaiden/generic/master/empBank/export_header.csv export_detail.csv)
エクスポート時の既存ファイルの操作モード
file_mode
エクスポート時の既存ファイルの操作モードを設定します。
(省略時:1)
  • 1 : 既存ファイルに追記
  • 2 : 既存ファイルを削除し、エクスポート
  • 3 : エクスポートファイルをアーカイブ(移動)し、エクスポート
アーカイブ先パス
archive_path
エクスポート時の既存ファイルの操作モードが3の場合、エクスポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。
(省略時:kaiden/generic/master/empBank/export_header_{YMDHMSN}.csv export_detail_{YMDHMSN}.csv)
文字コード
character
エクスポートファイルの文字コードを設定します。
(省略時:UTF-8)
  • UTF-8
  • SHIFT-JIS
区切り文字
delimiter
エクスポートファイルの区切り文字を設定します。
(省略時:,)
  • , : カンマ
  • \t : タブ
囲み文字
enclosing
エクスポートファイルの囲み文字を設定します。
(省略時:”)
  • ” : ダブルクォーテーション
  • none : 囲み文字なし
エクスポートファイルのヘッダー出力有無
header_row
エクスポートファイルのヘッダー出力有無を設定します。
(省略時:false)
  • true : ヘッダー出力有
  • false : ヘッダー出力無
ガジェットクラス
gadgetClass
エクスポートするマスタのガジェットクラスを設定します。
JCS役職マッピングマスタエクスポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「master」を設定しています。
ガジェットバリエーション
gadgetVariation
エクスポートするマスタのガジェットバリエーションを設定します。
口座(従業員)マスタエクスポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「empBank」を設定しています。
{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式