intra-mart Accel Kaiden! 勤務管理 / 管理者操作ガイド 第23版 2023-12-22

5.24. 有給休暇付与ルールマスタ

本項では、有給休暇付与ルールマスタの設定方法を説明します。

5.24.1. 概要

有給休暇付与ルールマスタは、有給休暇の自動付与化に利用します。
従業員毎に就業規則を登録しておくことで、しかるべき日に比例的な有給休暇を自動で付与することが可能です。
メンテナンス、インポートの2種類の方法でマスタ設定が可能です。
また、マスタ設定をエクスポート可能です。

5.24.2. メンテナンス

本項では、メンテナンス機能を利用したマスタ設定方法を説明します。

5.24.2.1. 新規登録

  1. 「サイトマップ」→「勤務管理」→「マスタメンテナンス」→「有給休暇付与ルール」をクリックします。
  2. 一覧画面表示後、「新規登録」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0121.png
  3. 登録/更新画面で必要な情報を入力し、「登録」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0221.png
    • 従業員
      従業員を選択します。
    • 雇入れ日
      雇入れ日を入力します。
    • 休暇付与基準日
      月/日の形式で付与日を入力します。
    • 有給休暇付与規則
      従業員の雇用形態に従った有給休暇付与規則を選択します。
    • ソートキー
      画面の表示順を半角数字で入力します。
      表示順は昇順(値の小さい順)です。

    コラム

    「従業員」は、システム日付を検索基準日としています。

    コラム

    「有給休暇付与規則」は、以下の選択が可能です。
    • 一般の労働者
    • パート(週所定労働日数4日)
    • パート(週所定労働日数3日)
    • パート(週所定労働日数2日)
    • パート(週所定労働日数1日)
    • 上記に該当しない未成年

    コラム

    標準機能では下記のとおり、有給休暇付与規則を設定しています。
    休暇付与ルール名 勤続年数 休暇付与日数
    一般の労働者 0 (1年未満) 10日
    1 (1年以上) 11日
    2 (2年以上) 12日
    3 (3年以上) 14日
    4 (4年以上) 16日
    5 (5年以上) 18日
    6 (6年以上) 20日
    パート(週所定労働日数4日) 0(1年未満) 7日
    1 (1年以上) 8日
    2 (2年以上) 9日
    3 (3年以上) 10日
    4 (4年以上) 12日
    5 (5年以上) 13日
    6 (6年以上) 15日
    パート(週所定労働日数3日) 0(1年未満) 5日
    1 (1年以上) 6日
    2 (2年以上) 6日
    3 (3年以上) 8日
    4 (4年以上) 9日
    5 (5年以上) 10日
    6 (6年以上) 11日
    パート(週所定労働日数2日) 0(1年未満) 3日
    1 (1年以上) 4日
    2 (2年以上) 4日
    3 (3年以上) 5日
    4 (4年以上) 6日
    5 (5年以上) 6日
    6 (6年以上) 7日
    パート(週所定労働日数1日) 0(1年未満) 1日
    1 (1年以上) 2日
    2 (2年以上) 2日
    3 (3年以上) 2日
    4 (4年以上) 3日
    5 (5年以上) 3日
    6 (6年以上) 3日
    上記に該当しない未成年 0(1年未満) 12日
    1 (1年以上) 13日
    2 (2年以上) 14日
    3 (3年以上) 16日
    4 (4年以上) 18日
    5 (5年以上) 20日
    6 (6年以上) 20日
  4. 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0321.png
  5. 新規登録することができました。
    ../../../_images/mainte_0421.png

5.24.2.2. 更新

  1. 「サイトマップ」→「勤務管理」→「マスタメンテナンス」→「有給休暇付与ルール」をクリックします。
  2. 一覧画面で「検索」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0521.png

    コラム

    検索欄に検索したい勤務状況の以下の項目を入力して「検索」をクリックすると、結果を一覧に表示します。
    • ユーザコード
    • 従業員
  3. 一覧画面の対象データが表示されている行をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0621.png

    コラム

    一覧機能の操作方法は、一覧画面の操作を参照してください。
  4. 登録/更新画面で情報を編集し、「更新」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0721.png
    次の項目は編集不可項目です。
    • 開始日
    • 終了日
    • 会社
    • 従業員
  5. 確認ポップアップが表示されますので、「決定」をクリックします。
    ../../../_images/mainte_0821.png
  6. 更新することができました。
    ../../../_images/mainte_0921.png

5.24.3. インポート

本項では、インポート機能を利用したマスタ設定方法を説明します。

5.24.3.1. インポートデータ作成

インポートするデータを作成し、ストレージにアップロードします。
作成するインポートデータの形式は、次の通りです。
  • ファイル形式
    ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。
    以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のファイル形式です。

    ファイル名 import.csv
    文字コード UTF-8
    区切り文字 ,
    囲み文字

  • データ形式

    No(列) 項目名 必須 最大文字数 備考
    1 会社コード 100  
    2 ユーザコード 100  
    3 期間コード   50
    未設定の場合、自動的に付与されます。
    半角英数字、「_」「-」を設定可能です。
    4 開始日   10
    yyyy/MM/dd形式
    インポートモードが
    4、5の場合、使用されます。
    5 終了日   10
    yyyy/MM/dd形式
    インポートモードが
    4、5の場合、使用されます。
    6 削除フラグ 1
    0:有効
    1:無効(論理削除)
    7 ソートキー 15  
    8 雇入れ日 10
    yyyy/MM/dd形式
    9 休暇付与基準日(月/日) 5
    MM/dd形式
    10 有給休暇付与規則 100  

    データサンプル
    "comp_sample_01","aoyagi","term01","1900/01/01","1999/12/31","1","1","2010/04/01","04/01","001"
    "comp_sample_01","aoyagi","term02","2000/01/01","2999/12/31","0","1","2010/04/01","04/01","001"
    

    コラム

    項目を省略する場合でも、「”」で囲んでください。

    コラム

    「期間コード」は、「会社コード」、「ユーザコード」が同じデータ単位で期間(開始日・終了日が同一)ごとに一意の値を設定します。
    「会社コード」、「ユーザコード」が異なるデータに対しては、期間コードに重複する値を設定可能です。

  • アップロード先
    ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。
    以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のアップロード先です。

    ディレクトリ kaiden/generic/master/paidLeaveGrantRule
    ファイル名 import.csv

    コラム

    インストール直後などはアップロード先のディレクトリが作成されていません。
    ディレクトリの作成方法やファイルのアップロード方法は、次のドキュメントを参照してください。

5.24.3.2. ジョブネットの設定

インポート機能用のジョブネットの設定を行います。
  1. 「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。
  2. ジョブネット一覧(画面左部)の「有給休暇付与ルール」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0127.png
  3. 「編集」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0227.png
  4. 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。
    ../../../_images/jobnet_0327.png

    コラム

    設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。
    トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。

    コラム

    複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。
    ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。

    ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
    ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー)
    kaiden-job-master-import-paidLeaveGrantRule 勤務管理 / マスタ / インポート / 有給休暇付与ルール
  5. 編集後、「更新」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0427.png
  6. 確認ポップアップの「決定」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0527.png
  7. ジョブネットが設定されました。
    ../../../_images/jobnet_0627.png

    コラム

    ジョブネットの設定(実行)後、メンテナンス機能でインポートが正しく実行されたことを確認してください。

5.24.3.3. 実行パラメータ

設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値
エラースキップ
error_skip
会社別処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。
(省略時:false)
ロック待ち時間
lock_wait
ロックの待ち時間を設定します。
(省略時:10秒)
処理対象会社グループセットコード
company_group_set_cd
インポートを行う会社の会社グループセットコードを設定します。
(省略時:登録済みの全会社を対象とします。)
処理対象会社グループコード
company_group_cd
インポートを行う会社の会社グループコードを設定します。
(省略時:登録済みの全会社を対象とします。)
処理対象会社コード
company_cd
インポートを行う会社の会社コードを設定します。
(省略時:登録済みの全会社を対象とします。)
コンダクター
conductor
ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。
カンマ区切りで複数指定できます。
AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。
(省略時:コンダクターを使用しません。)
インポートモード
import_mode
インポートの処理モードを設定します。
(省略時:1)
  • 1 : 単一期間(差分)モード
  • 2 : 単一期間(一新)モード
  • 3 : 単一期間(入替)モード
  • 4 : 複数期間(差分)モード
  • 5 : 複数期間(入替)モード
開始日
start_date
インポート期間の開始日(yyyy/MM/dd)を設定します。
(省略時:ジョブの実行日)
終了日
end_date
インポート期間の終了日(yyyy/MM/dd)を設定します。
(省略時:システムの終了日)
シフト日数
shift_date
インポート期間の開始日に対する増減日数を設定します。
「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。
(省略時:0)
インポートファイルのパス
file_path
インポートファイルのstorage以降のパスを設定します。
(省略時:kaiden/generic/master/paidLeaveGrantRule/import.csv)
処理後のインポートファイルの操作モード
file_mode
処理後のインポートファイルの操作モードを設定します。
(省略時:1)
  • 1 : 操作なし
  • 2 : コピー(copy)
  • 3 : アーカイブ(move)
  • 4 : 正常終了(警告含)時アーカイブ(move)、エラー終了時操作なし
  • 5 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時アーカイブ(move)
  • 6 : 削除(delete)
  • 7 : 正常終了(警告含)時削除(delete)、エラー終了時操作なし
  • 8 : 正常終了(警告含)時操作なし、エラー終了時削除(delete)
アーカイブ先パス
archive_path
インポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。
(省略時:kaiden/generic/master/paidLeaveGrantRule/import_{YMDHMSN}.csv)
文字コード
character
インポートファイルの文字コードを設定します。
(省略時:UTF-8)
  • UTF-8
  • SHIFT-JIS
区切り文字
delimiter
インポートファイルの区切り文字を設定します。
(省略時:,)
  • , : カンマ
  • \t : タブ
囲み文字
enclosing
インポートファイルの囲み文字を設定します。
(省略時:”)
  • ” : ダブルクォーテーション
読込開始行数
start_rows
インポートファイルの読込開始行数を設定します。
(省略時:0)
ガジェットクラス
gadgetClass
インポートするマスタのガジェットクラスを設定します。
有給休暇付与ルールマスタインポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「master」を設定しています。
ガジェットバリエーション
gadgetVariation
インポートするマスタのガジェットバリエーションを設定します。
有給休暇付与ルールマスタインポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「paidLeaveGrantRule」を設定しています。
{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式

5.24.4. エクスポート

本項では、エクスポート機能を利用したマスタ設定方法を説明します。

5.24.4.1. ジョブネットの設定

エクスポート機能用のジョブネットの設定を行います。
  1. 「サイトマップ」→「テナント管理」→「ジョブネット設定」をクリックします。
  2. ジョブネット一覧(画面左部)の「有給休暇付与ルール」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0716.png
  3. 「編集」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_0816.png
  4. 必要に応じて「実行パラメータ」、「トリガ設定」を編集します。
    ../../../_images/jobnet_0916.png

    コラム

    設定が必要な実行パラメータの詳細は、実行パラメータを参照してください。
    トリガ設定の設定方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。

    コラム

    複数の「実行パラメータ」、「トリガ設定」を行う場合はジョブネットを複数作成してください。
    ジョブネットの作成方法は『テナント管理者操作ガイド』を参照してください。

    ジョブネット作成時には次のジョブを登録してください。
    ジョブID ジョブ名(ジョブ選択時のツリー)
    kaiden-job-master-export-paidLeaveGrantRule 勤務管理 / マスタ / エクスポート / 有給休暇付与ルール
  5. 編集後、「更新」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_1016.png
  6. 確認ポップアップの「決定」をクリックします。
    ../../../_images/jobnet_1116.png
  7. ジョブネットが設定されました。
    ../../../_images/jobnet_1216.png

5.24.4.2. ファイル取得

エクスポートファイルを次のエクスポート先から取得します。
  • エクスポート先
    ジョブネットの設定で設定する実行パラメータにより変化します。
    以下は初期値(実行パラメータ未設定の場合)のエクスポート先です。

    ディレクトリ kaiden/generic/{COMPANY_CD}/master/paidLeaveGrantRule
    ファイル名 export.csv

    コラム

    エクスポートファイルのダウンロード方法は、次のドキュメントを参照してください。
  • データ形式
    エクスポートファイルのデータ形式です。
    項目 項目名 備考
    companyCd 会社コード  
    userCd ユーザコード  
    termCd 期間コード  
    startDate 開始日 yyyy/MM/dd形式
    endDate 終了日 yyyy/MM/dd形式
    deleteFlag 削除フラグ
    0:有効
    1:無効
    sortKey ソートキー  
    employmentDate 雇入れ日  
    paidLeaveGrantDate 休暇付与基準日(月/日)  
    paidLeaveGrantCd 有給休暇付与規則  

5.24.4.3. 実行パラメータ

設定が可能な実行パラメータは次の通りです。
名称 キー 説明/設定値
エラースキップ
error_skip
会社別処理でエラー発生時の後続処理をスキップするか設定します。
(省略時:false)
ロック待ち時間
lock_wait
ロックの待ち時間を設定します。
(省略時:10秒)
処理対象会社グループセットコード
company_group_set_cd
エクスポートを行う会社の会社グループセットコードを設定します。
(省略時:登録済みの全会社を対象とします。)
処理対象会社グループコード
company_group_cd
エクスポートを行う会社の会社グループコードを設定します。
(省略時:登録済みの全会社を対象とします。)
処理対象会社コード
company_cd
エクスポートを行う会社の会社コードを設定します。
(省略時:登録済みの全会社を対象とします。)
コンダクター
conductor
ジョブの各処理間で実行されるコンダクターを設定します。
カンマ区切りで複数指定できます。
AbstractGenericJobConductorを継承したクラスのコンポーネント名を指定してください。
(省略時:コンダクターを使用しません。)
エクスポートモード
export_mode
エクスポートの処理モードを設定します。
(省略時:1)
  • 1 : 全件出力モード
  • 2 : 期間モード(エクスポート対象データの検索対象日が含まれる期間を出力)
  • 3 : 更新日モード(エクスポート対象データの検索対象以降に更新されたレコードを出力)
エクスポート対象データの検索対象日
target_date
エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日(yyyy/mm/dd)を設定します。
(省略時:ジョブの実行日)
シフト日数
shift_date
エクスポートモード2、3を設定した場合、エクスポート対象データの検索対象日に対する増減日数を設定します。
「-2147483648~2147483647」の範囲で設定してください。
(省略時:0)
エクスポートファイルのパス
file_path
エクスポートファイルのstorage以降のパスを設定します。
(省略時:kaiden/generic/{COMPANY_CD}/master/paidLeaveGrantRule/export.csv)
エクスポート時の既存ファイルの操作モード
file_mode
エクスポート時の既存ファイルの操作モードを設定します。
(省略時:1)
  • 1 : 既存ファイルに追記
  • 2 : 既存ファイルを削除し、エクスポート
  • 3 : エクスポートファイルをアーカイブ(移動)し、エクスポート
アーカイブ先パス
archive_path
エクスポート時の既存ファイルの操作モードが3の場合、エクスポートファイルのアーカイブ先パスを設定します。
(省略時:kaiden/generic/{COMPANY_CD}/master/paidLeaveGrantRule/
export_{YMDHMSN}.csv)
文字コード
character
エクスポートファイルの文字コードを設定します。
(省略時:UTF-8)
  • UTF-8
  • SHIFT-JIS
区切り文字
delimiter
エクスポートファイルの区切り文字を設定します。
(省略時:,)
  • , : カンマ
  • \t : タブ
囲み文字
enclosing
エクスポートファイルの囲み文字を設定します。
(省略時:”)
  • ” : ダブルクォーテーション
  • none : 囲み文字なし
エクスポートファイルのヘッダー出力有無
header_row
エクスポートファイルのヘッダー出力有無を設定します。
(省略時:false)
  • true : ヘッダー出力有
  • false : ヘッダー出力無
ガジェットクラス
gadgetClass
エクスポートするマスタのガジェットクラスを設定します。
有給休暇付与ルールマスタエクスポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「master」を設定しています。
ガジェットバリエーション
gadgetVariation
エクスポートするマスタのガジェットバリエーションを設定します。
有給休暇付与ルールマスタエクスポートの場合は、ジョブ設定の実行パラメータに「paidLeaveGrantRule」を設定しています。
{COMPANY_CD}:会社コード
{YMDHMSN}:「yyyyMMddHH24mmssSSS」形式