4. エラーが発生した場合¶

移行ツールの実行結果

移行ツール実行中にエラーが発生した場合、たとえば、以下のように出力されます。 (2行目がエラー発生を示す行です)

2012-08-21 22:06:56,036  INFO I.IAC.MIGRATION.CORE.00003 Migration data input processing was started. (FunctionID=iac_information_input)
2012-08-21 22:06:56,436 ERROR E.IAC.MIGRATION.CORE.00009 Migration data does not exist.
2012-08-21 22:06:56,481  INFO I.IAC.MIGRATION.CORE.00004 Migration data input processing was completed. (FunctionID=iac_information_input,ElapsedTime=10Sec)

コラム

移行ツールの実行結果は標準出力に出力されますが、その内容は <% IM_HOME %>/log/console.logにも保存されています。

実行結果の出力定義

実行結果の出力内容は、スペースを区切り文字として、決められた形式で出力されます。出力形式を以下に示します。

項目位置	意味	説明
1	日付	出力日付(yyyy-MM-dd形式)。
2	時刻	出力時刻(HH:mm:ss，zzz形式)。
3	エラーレベル	出力の重大さを表す以下のキーワード。 INFO ..情報。処理開始、終了などの通知情報。 WARN ..警告。処理停止を伴わない軽微な異常。 ERROR ..エラー。処理停止を伴う重大な異常。
4	エラーコード	出力内容を一意に特定するキー。
以降	エラーメッセージ	出力内容を表すメッセージ。

出力内容に対する対応

エラーが発生した場合は、出力内容に従って適切な対応を行ってください。個々のメッセージに対する対応方法については、エラー一覧 を参照ください。

また、対応後は、再実行手順 を実施してください。

警告メッセージの対象行出力

取込機能にて警告レベルのエラーが発生した場合、取り込みに失敗した該当行のみがlogフォルダに保存されます。

コラム

• インフォメーション中間ファイル取込機能の場合

  <% IM_HOME %>/log/information/[処理時刻(yyyyMMddHHmmss形式)]/[連番]_[トップカテゴリコード]/[中間ファイル名].err

• スケジュール中間ファイル取込機能の場合

  <% IM_HOME %>/log/schedule/[処理時刻(yyyyMMddHHmmss形式)]/[連番]_[トップカテゴリコード]/[中間ファイル名].err

• ファイルライブラリ中間ファイル取込機能の場合

  <% IM_HOME %>/log/filelibrary/[処理時刻(yyyyMMddHHmmss形式)]/[連番]_[トップカテゴリコード]/[中間ファイル名].err

中間ファイル抽出

中間ファイル抽出にてエラーが発生した場合の再実行手順を以下に示します。

1. 中間ファイル削除

   既に中間ファイルが存在する場合は、中間ファイルを削除します。

   コラム

   機能ごとの中間ファイルは、以下に格納されています。

   • インフォメーション

     <% IM_HOME %>/data/information
   • スケジュール

     <% IM_HOME %>/data/schedule
   • ファイルライブラリ

     <% IM_HOME %>/data/filelibrary

2. 中間ファイル抽出

   中間ファイル抽出を実行します。手順については、移行データ抽出 を参照してください。

中間ファイル取込

中間ファイル取込にてエラーが発生した場合の再実行手順を以下に示します。

注意

PostgreSQL 環境では、中間ファイル取込でエラーとなった場合、エラーファイルには初めに

エラーが発生した行のみ出力され、エラーが発生したトップカテゴリまたはトップフォルダ

単位での登録は、全てロールバックされます。

コラム

中間ファイルの再取り込みについては、以下の2通りの方法が可能です。

• 全て再取り込み

  全ての中間ファイルを取り込み直します。
• 差分のみ再取り込み

  エラーとなった行のみ、取り込み直します。

• 全て取り込み

  中間ファイル上、取り込みに成功した行も含め全てを取り込みます。
  1. 起動ファイルのパラメータ確認

     iAC 環境のデータを事前に削除するフラグにONが設定されているかを確認します。

     コラム

     中間ファイル取込では、事前にiAC 環境のデータを削除するためのフラグが設けられています。

     全てを取り込み直す場合は、事前にiAC 環境のデータを削除する必要があります。

     以下、<% IM_HOME %>/Windows(またはLinux)に格納されている実行ファイルの設定を編集してください。

     例）iac_information_input.bat

     set iac_migration_delete=ON

     注意

     全てを取り込み直す場合、上記フラグにONが設定されていないと、先に取り込まれたデータと、

     取り込み直したデータが重複してエラーとなる場合があります。
  2. 添付ファイル削除

     移行先のStorageServiceに添付ファイルが存在する場合は、削除します。
  3. 中間ファイル取込

     中間ファイル取込を実行します。手順については、移行データ取込 を参照してください。
• 差分のみ取り込み

  中間ファイル上、取り込みに失敗した行のみ取り込みます。
  1. 起動ファイルのパラメータ確認

     iAC 環境のデータを事前に削除するフラグにOFFが設定されているかを確認します。

     コラム

     中間ファイル取込では、事前にiAC 環境のデータを削除するためのフラグが設けられています。

     差分のみ取り込み直す場合は、事前にiAC 環境のデータを削除する必要がありません。

     以下、<% IM_HOME %>/Windows(またはLinux)に格納されている実行ファイルの設定を編集してください。

     例）iac_information_input.bat

     set iac_migration_delete=OFF
  2. 中間ファイル作成

     差分のみ取り込むための中間ファイルを作成します。

     コラム

     中間ファイル取込失敗時に出力される、エラーファイルを編集することで、差分のみ取り込む際に使用する

     中間ファイルとして再利用することが可能です。

     エラーファイルは、<% IM_HOME %>/log/ の配下にある機能ごとのフォルダ内に格納されています。

     例）iac_information_input.bat

     set iac_migration_delete=ON
  3. 中間ファイル取込

     中間ファイル取込を実行します。手順については、移行データ取込 を参照してください。