IM-FormaDesigner for Accel Platform 作成者 操作ガイド 第26版 2023-10-01

6.9.4. フォームをPDFに出力する

ここでは、IM-FormaDesignerのフォームをPDFファイルとして出力する方法について説明します。

6.9.4.1. PDF出力機能とは

IM-FormaDesignerのアプリケーションの画面をPDFファイルとしてダウンロードできる機能です。
PDFファイルの出力は、以下の箇所で実行できます。
  • アプリケーションの一覧表示画面
  • 参照画面上に配置した画面アイテム「ボタン(イベント)」
  • 後処理プログラムデータの更新時、データの削除時

コラム

一覧表示画面からPDFファイルを出力する場合、実行するユーザに対象のアプリケーションに対する参照権限を付与する必要があります。

コラム

PDF出力機能のセットアップについては、「 IM-FormaDesigner セットアップガイド 」の「 PDF出力機能 」を参照してください。

注意

ブラウザの印刷機能、および「wkhtmltopdf」ツールを利用した簡易的なPDFファイル出力機能であり、出力するPDFファイルの画面を細かく調整することはできません。
動作仕様はブラウザの印刷機能、および「wkhtmltopdf」に準じます。「wkhtmltopdf」の動作仕様に関しては「wkhtmltopdf Documentation」を参照してください。
また、「wkhtmltopdf」ツールを利用する上での「制限事項」が存在します。
意図した帳票デザインでPDFファイルを出力したい場合は、別製品であるIM-PDFDesigner for Accel Platformをご利用ください。

注意

wkhtmltopdf は2023年1月にアーカイブされました。そのため、wkhtmltopdf のセットアップと運用は非推奨となりました。
wkhtmltopdf のインストーラが提供されている環境では、現行どおり wkhtmltopdf を利用する事は可能です。
弊社テクニカルサポートセンターでの問合せ対応も引き続き可能です。
クライアントサイドのPDF出力は、2023 Autumn(Hollyhock) からはブラウザ印刷を利用した機能を提供します。
wkhtmltopdf のPDF出力に代わり利用を検討ください。
次の手段でサーバサイドでPDFを出力している、または出力しようとしている場合は IM-PDFDesigner for Accel Platform の利用を検討ください。
  • JavaEE開発モデル PDF出力API
  • スクリプト開発モデル PDF出力API
  • Office 365 for IM-BIS ファイルアップロードジョブ

6.9.4.2. PDFファイルとして出力できる内容

IM-FormaDesignerのアプリケーションからPDFファイルとして出力できる内容は、以下の通りです。
  • フォーム遷移「参照遷移」に設定されている参照画面
    • フォーム画面で複数のフォームを遷移するように設定していた場合、最初に表示するフォームのみをPDFとして出力できます。
    • 2番目以降に遷移するフォームをPDFとして出力するときは、そのフォーム上に画面アイテムの「ボタン(イベント)」を配置し、スクリプトでPDFを出力するように設定してください。
以下はPDFファイルに出力されませんので、注意してください。
  • 画面アイテムのプロパティ「表示スタイル」で「参照画面」が「非表示」に設定されている画面アイテム
  • 表示イメージが「ボタン」形式となる画面アイテム(標準の画面アイテムでは「ボタン(登録)」「ボタン(次へ)」「ボタン(戻る)」「ボタン(一覧へ戻る)」「ボタン(一時保存)」「ボタン(イベント)」が該当します。)
  • 画面アイテム「イメージ」でgif形式の画像ファイルを参照している場合(配置していた場合には、その範囲の枠だけが出力されます。)

コラム

「wkhtmltopdf Documentation を利用したPDF出力機能」に関する説明です。
IM-FormaDesigner 2013 Winter(Felicia)(8.0.5)より前のバージョンでは、wkhtmltopdfのオプション設定ができないため、IM-FormaDesigner の画面アイテムや一覧表示画面からPDFファイルの出力を行った場合、内容は縦方向で出力されます。
出力する方向を横方向に変更するためには、お客さまにてAPIを利用したプログラムを作成していただく必要があります。
詳細については「IM-FormaDesigner プログラミングガイド」 -> 「PDF出力処理」を参照してください。

注意

「wkhtmltopdf Documentation を利用したPDF出力機能」に関する注意点です。
選択モジュールにSAStrutsを含んでいる場合は、war作成時の実行環境を「結合テスト環境」にするとPDF出力機能を利用できません。
PDF出力機能を利用する場合は、「結合テスト環境」以外を選択してください。

6.9.4.3. PDFファイルを一覧表示画面から出力するための設定方法

設定方法

  • アプリケーションの「一覧表示項目設定」画面で「PDF」を表示項目一覧に追加します。

    ../_images/pdfOutputSelectExpression.png
  • 正しく設定されると、以下の通り「PDF」のアイコンの列が表示されます。

    ../_images/pdfOutputTable.png
  • 一覧表示画面のPDFアイコンをクリックすると、PDF出力のために使用している仕組みに応じて次のとおりに動作します。

    • ブラウザの印刷機能の場合: 参照画面がポップアップ表示され、続いてブラウザの印刷ダイアログが自動的に表示されます。PDFとして保存してください。
    • wkhtmltopdf の場合: PDFファイルが生成されダウンロードを開始します。

6.9.4.4. PDFファイルを画面アイテム「ボタン(イベント)」で出力するための設定方法

設定方法

  • 参照画面として表示した時にPDFファイルを出力したいフォーム上に画面アイテム「ボタン(イベント)」を配置します。

    ../_images/pdfOutputButton.png
  • 画面アイテムのプロパティの「スクリプト」に「printPage();」を記述して、フォームを保存します。

    ../_images/pdfOutputButtonScript.png
  • 参照画面として、画面アイテム「ボタン(イベント)」を配置した画面を表示し、ボタンをクリックすると、PDF出力のために使用している仕組みに応じて次のとおりに動作します。

    • ブラウザの印刷機能の場合: ブラウザの印刷ダイアログが表示されます。PDFとして保存してください。
    • wkhtmltopdf の場合: PDFファイルが生成されダウンロードを開始します。

コラム

wkhtmltopdf 利用時の特記事項です。
画面アイテム「ボタン(イベント)」を利用してPDF出力を行う場合、そのボタンは参照画面にのみ配置するようにしてください。
参照画面以外に配置し、PDF出力処理を行うと正常に動作しません。
登録画面から印刷処理を実行すると、登録データIDが確定していないため、PDF出力処理に失敗します。

6.9.4.5. PDFファイルの出力イメージの確認方法

  • 「ブラウザの印刷機能」の場合は、描画エンジンはお使いのブラウザそのものです。基本的には見たままの状態で印刷やPDF保存が可能です。

    コラム

    印刷ダイアログ上で「背景のグラフィック」オプションにチェックがついていない場合、見た目どおりのレイアウトを再現できません。
    出力の際は「背景のグラフィック」オプションにチェックをつけて実行してください。
  • 「wkhtmltopdf を利用したPDF出力機能」の場合は、ファイルの生成時に利用している描画エンジンはChromeやSafariで使用しているWebkitエンジンを利用しています。
    そのため、PDF出力時のイメージはChromeやSafariを利用したときと同等の内容です。
    フォームの作成時にPDFの出力イメージを確認する場合には、Google ChromeやSafariを利用してご確認ください。