設定ファイルの編集¶
IM-ERP Real Connect for Accel Platform を利用するために以下の設定ファイルの編集を行います。本項では IM-ERP Real Connect for Accel Platform を利用するのに必要な設定ファイルの設定方法について紹介します。DataSourceなどの設定詳細は、詳細は 「intra-mart Accel Platform セットアップガイド」の 「設定ファイルの編集」の項を参照してください。
認証情報(sap_auth_info.properties)の設定¶
intra-mart上のWebシステムから SAP上のデータを取得・更新するためには、SAPに接続するための認証情報をsap_auth_info.properties ファイルに記述しておく必要があります。sap_auth_info.properties は、im-Jugglingプロジェクトのclasses配下に配置されるようになります。ファイル内の各 Key 項目の意味は以下の通りです。
Key 項目名 説明 ダイレクトコネクション プールコネクション jco.client.client SAPにログインする際に使用するクライアント ○ ○ jco.client.user SAP にログインする際に使用するユーザ ○ ○ jco.client.passwd SAP にログインする際に使用するパスワード ○ ○ jco.client.lang SAP にログインする際に使用する言語(デフォルト値:ja) ○ ○ jco.client.ashost SAP にログインする際に使用する接続先サーバの IP アドレス(ホスト名) ○ ○ jco.client.sysnr SAP にログインする際に使用するシステム番号(デフォルト値:00)。 ○ ○ jco.client.poolsize SAP にログインする際に使用できる、指定したプール内のコネクション数。(デフォルト値:5) (不要) ○ jco.client.poolname SAP にログインする際に使用する任意のプール名称。(デフォルト値:default) (不要) ○ jco.client.waittime プール内のコネクションが全て使用中の際に、リリースされたコネクションを取得するために待機する時間(デフォルト値:30000)。※ミリ秒単位 (不要) ○ jco.client.connectiontimeout プール内で一定時間使用されていないコネクションを自動的にクローズする際の未使用時間(デフォルト値:600000)。※ミリ秒単位 (不要) ○ jco.client.timeoutcheckperiod プール内で一定時間使用されていないコネクションを自動的にクローズする際に、未使用時間をチェックする間隔(デフォルト値:60000)。※ミリ秒単位 (不要) ○ コラム
※ 負荷分散環境では、jco.client.ashost、jco.client.sysnr の代わりに以下を使用します。○ jco.client.mshost 接続先メッセージサーバ IP アドレス○ jco.client.r3name SAP システム名称○ jco.client.group グループ ID
接続先が1つの場合の記入例¶
接続先のSAPサーバが1つの場合、以下の記入例を参考に記入を行ってください。
プールコネクションの場合
jco.client.client=250 jco.client.user=user001 jco.client.passwd=pass001 jco.client.lang=ja jco.client.ashost=erpsv01 jco.client.sysnr=00 jco.client.poolsize=5 jco.client.poolname=poolarea jco.client.waittime=20000 jco.client.connectiontimeout=600000 jco.client.timeoutcheckperiod=60000コラム
プールコネクションのjco.client.ashostの値は、IPアドレスを指定することもできます。
ダイレクトコネクションの場合
jco.client.client=250 jco.client.user=user001 jco.client.passwd=pass001 jco.client.lang=ja jco.client.ashost=erpsv01注意
ダイレクトコネクションを使用する場合、上記のようにダイレクトコネクションで使用する Key 項目のみを記載するようにしてください。プールコネクション用の Key 項目が含まれているとコネクションを正しく構築できない場合があります。
接続先が複数の場合の記入例¶
各モジュールが別々のサーバ上に存在する等の理由で、接続先の SAP サーバが複数存在する場合、サブ keyである「servetype」を使用することで、複数の接続先を管理することが可能です。「servertype」は任意の半角文字で指定します。接続先が1つの場合、「servetype」は省略して構いません。また、複数の接続先が存在する場合でも、1つの接続先のみ「servetype」を省略することが可能です。以下の記入例を参考に記入してください。#接続先:人事サーバ jco.client.client.humanResource=250 jco.client.user.humanResource=user001 jco.client.passwd.humanResource=pass001 jco.client.lang.humanResource=ja jco.client.ashost.humanResource=erpsv01 jco.client.sysnr.humanResource=00 jco.client.poolsize.humanResource=5 jco.client.poolname.humanResource=poolHR jco.client.waittime.humanResource=20000 jco.client.connectiontimeout.humanResource=600000 jco.client.timeoutcheckperiod.humanResource=60000 #接続先:会計サーバ jco.client.client.accounting=260 jco.client.user.accounting=user002 jco.client.passwd.accounting=pass002 jco.client.lang.accounting=ja jco.client.ashost.accounting=192.168.18.12 jco.client.sysnr.accounting=00 jco.client.poolsize.accounting=5 jco.client.poolname.accounting=poolAC jco.client.waittime.accounting=30000 jco.client.connectiontimeout.accounting=500000 jco.client.timeoutcheckperiod.accounting=50000 #接続先:開発用 jco.client.client=270 jco.client.user=user003 jco.client.passwd=pass003 jco.client.lang=ja jco.client.ashost=192.168.18.77 jco.client.sysnr=00 jco.client.poolsize=5 jco.client.poolname=default jco.client.waittime=20000 jco.client.connectiontimeout=400000 jco.client.timeoutcheckperiod=40000コラム
接続先サーバが複数存在する場合、servertype「humanResource」「accounting」を付加することで、開発用の接続先も含めて一意に識別することが可能になります。jco.client.ashostの値はIPアドレスを指定することができます。
注意事項¶
Key 部分は全て半角の小文字になっている必要があります。Key 部分に大文字や全角文字が存在する場合は、SAP からデータを取得・更新する処理が実行される際に、properties ファイルの読込みエラーが発生します。 Key 項目「poolsize」「waittime」「connectiontimeout」「timeoutcheckperiod」の値は正の整数である必要があります。それ以外の文字になっている場合は、SAP からデータを取得・更新する処理が実行される際に、API 内部で数値変換エラーが発生して、以下のような properties ファイルの取得エラーが発生します。その他の Key 項目の値に関しても、全角文字は使用しないでください。 「認証情報(sap_auth_info.properties)の設定」で表示されているKEY 項目は、省略することはできません。省略した場合、SAP からデータを取得・更新する処理が実行される際に、エラーが発生します。
使用時の注意事項¶
import 型のパラメータに値を設定して BAPI を実行する際、パラメータが SAP 上の NUMC 型で定義されている場合は、BAPI実行時に0詰処理がAPI内部で行われます。例えば、NUMC型で長さ 10のimportパラメータがあった場合に、「5」を設定すると、BAPI 実行時に「0000000005」に内部変換されます。NUMC 型以外のデータ型については、0 詰処理は行われないので注意してください。 import型のパラメータに値を設定して BAPI を実行する際、パラメータがSAP上のDATS型で定義されている場合は、値がYYYYMMDDの形式になっている必要があります。YYYY/MM/DDやYYYY-MM-DD 等の区切り文字を使用している場合はエラーになります。汎用向け API を使用して独自に API を作成する場合や会計伝票登録 API を使用する際には、注意してください。 BAPI 実行後に export 型のパラメータから値を取得する際、パラメータが SAP 上の DATS 型で定義されている場合は、値が YYYY-MM-DD の形式で返却されます。日付型ではなく文字列型として返却されるので注意してください。 SAP リアルタイム連携 API の動作検証を行った環境は、「 IM-ERP Real Connect for Accel Platform リリースノート」の「検証済み環境」のページを参照してください。