IM-ERP Real Connect for Accel Platform プログラミングガイド 初版 2013-02-01

汎用向けプロパティファイルの編集

本項では、汎用向けのプロパティファイルの構成と記述方法について説明します。

汎用向けプロパティファイルについて

開発者が汎用向け API を使用して、SAP 上から任意のデータを取得・更新する際には、使用する BAPI の定義情報をファイルに設定する必要があります。
汎用プロパティファイルは、使用する BAPI の定義情報を記述することで、記述した定義に従ったデータの取得・更新を可能にするためのファイルです。
汎用プロパティファイルは、一般的にJavaアプリケーションで利用する「.propertiesファイル」になっています。
使用可能な KEY 値は、以下のようになっています。
KEY 値 説明
servertype SAP の接続先を識別する為の servertype の値。
commit true:トランザクション処理を実施(更新系) false:トランザクション処理を実施しない(照会系)
bapiname SAP 上のデータ取得・更新のために使用する BAPI の名称。
import.import.[parameter] 名称が[parameter]である import 型のパラメータ。 value値は、対応する Java の HashMap の Key 値を指定する。
import.structure.[parameter].[component] 名称が[parameter]である import 型の sturucture の内、 名称が[component]のコンポーネント。 value値は、対応する Java の HashMap の Key 値を指定する。
import.table.[parameter].[component] 名称が[parameter]である import 型の table の内、名称 が[component]のコンポーネント。 value 値は、対応するJava の HashMap の Key 値を指定する。
export.export.[parameter] 名称が[parameter]である export 型のパラメータ。 value値は、対応する Java の HashMap の Key 値を指定する。
export.structure.[parameter].[component] 名称が[parameter]である export 型の sturucture の内、 名称が[component]のコンポーネント。 value値は、対応する Java の HashMap の Key 値を指定する。
export.table.[parameter].[component] 名称が[parameter]である export 型の table の内、名称が [component]のコンポーネント。 value 値は、対応するJava の HashMap の Key 値を指定する。

プロパティファイルの編集

以下では、会計業務向け API で使用しているプロパティファイルを例にして、記述方法を説明します。
servertype=    ・・・・・・ 説明1 
commit=false              ・・・・・・  説明2 
bapiname=BAPI_PROFITCENTER_GETLIST 
#import 定義              ・・・・・・  説明3 
import.import.CONTROLLINGAREA=controllingarea 
import.import.PERSONINCHARGE=personincharge 
import.import.DATE=date 
#table 定義                ・・・・・・ 説明4 
export.table.PROFITCENTER_LIST.PROFIT_CTR=profit_ctr 
export.table.PROFITCENTER_LIST.VALID_TO=valid_to 
export.table.PROFITCENTER_LIST.PCTR_NAME=pctr_name 
export.table.PROFITCENTER_LIST.IN_CHARGE=in_charge
  • 説明1

    sap_auth_info.properties の認証情報で servertypeを使用していない場合は、value 値を記述する必要はありません。
  • 説明2

    利益センタの一覧を取得する照会系の BAPI を使用するので、value 値は「false」となります。
  • 説明3

    BAPI_PROFITCENTER_GETLIST の import 型のパラメータを記述します。
    この項目は BAPI に対しての引数として処理されます。
    value 値は、引数をセットする際に使用する Java の HashMap の key 値になります。
    value 値には、任意の半角文字を指定することが可能です。
  • 説明4

    BAPI_PROFITCENTER_GETLIST の export 型の table パラメータを記述します。
    パラメータ名「 PROFITCENTER_LIST 」 のコンポーネント 「 PROFIT_CTR 」 「 VALID_TO 」 「 PCTR_NAME 」
    「IN_CHARGE」の情報を table 型の戻り値として複数レコード取得することが可能です。
    value 値は、戻り値を取得する際に使用する Java の HashMap の key 値になります。
    value 値には、任意の半角文字を指定することが可能です。