5.3.2. プロセスインスタンスの変数を確認する¶
プロセスインスタンスの変数を確認します。
プロセス詳細から「変数一覧」を押下することにより遷移します。
変数の追加や削除、編集を行うこともできます。
5.3.2.1. 変数参照¶
プロセスが完了か未完了かによらず、プロセスインスタンスの変数を確認できます。
以下のような変数を参照できます。
- 未完了プロセス
- プロセスのグローバル変数(スコープ:Process)
- エグゼキューションのローカル変数(スコープ:Execution)
- ユーザタスクのローカル変数(スコープ:Task)
- 完了プロセス
- プロセスのグローバル変数(スコープ:Process)
コラム
スコープとは、変数の参照可能範囲を指します。変数のスコープは、それぞれ以下のような参照範囲を表します。
- Process : 当該のプロセス内のどこからでも参照できます。
- Execution : 当該のアクティビティが実行されているエグゼキューション内からのみ参照できます。
- Task : 当該のユーザタスクからのみ参照できます。
コラム
以下のアクティビティは内部でユーザタスクを利用して動作しているため、タスクのローカル変数を設定できます。
- 申請タスク
- 起票タスク
図:変数一覧
プロセス図で任意のアクティビティを選択します。
アクティビティを選択しない場合、プロセスのグローバル変数を参照できます。実行中のアクティビティのみ選択できます。完了したプロセスでは、アクティビティを選択することはできません。エグゼキューション選択プルダウンが表示される場合、エグゼキューションを選択します。
ひとつのアクティビティに対して複数のエグゼキューションが存在する場合に表示されます。例えば、マルチインスタンスを設定したタスク等がこれに該当します。変数の一覧に対する絞込みを行います。
スコープの択一選択、変数名の部分一致、型の複数選択により絞込みが可能です。選択、および入力を確定させることで、都度絞込みが実行されます。変数の一覧を確認します。
項目名 説明 スコープ
- スコープが表示されます。
- Process
- Execution
- Task
変数名 変数名が表示されます。 型 変数の型が表示されます。 値 変数の値が表示されます。 編集 を押下すると、変数更新ダイアログがポップアップします。 参照しているエグゼキューションの親エグゼキューションの変数を見る場合は、 Parent Execution リンクを押下します。
コラム
変数一覧で値を参照できる変数は、以下の6種類のデータ型のもののみです。string, integer, long, double, date, boolean型が serializable と表示される変数については、変数値を確認することはできません。例えばMap型やList型、配列等の値をもつ変数が serializable と表示されます。
5.3.2.2. 変数操作¶
未完了プロセスのみ変数の追加や削除、編集を行うできます。
5.3.2.2.1. 変数を追加する¶
現在表示している変数一覧と同じスコープをもつ変数を追加できます。
図:変数追加ダイアログ
「変数追加」リンクを押下します。
スコープを選択します。
追加する変数を定義します。
スコープを選択します。
変数名を同一のスコープ内で一意となるように入力します。
型を選択します。
値を入力します。string 型の場合、「複数行」チェックボックスのチェックをオンにすることで複数行のテキストを入力できます。date 型は「ISO 8601拡張形式」で入力してください。「保存」メニューを押下します。
コラム
ISO 8601拡張形式yyyy-MM-dd'T'hh:mm:ss'Z' のように日付を表現する国際規格です。表記例2016-12-01T12:34:56Z (末尾に Z を記述した場合、協定世界時(UTC)として扱われます)2016-12-01T12:34:56+09:00 (タイムゾーンはプラス記号またはマイナス記号を用いて表現します)
5.3.2.2.3. 変数を削除する¶
変数を削除できます。
削除はデータベースレコードの削除によって行われます。論理削除ではありません。
- 変数一覧より、削除対象の変数の を押下します。
- 「削除」メニューを押下します。
注意
IM-BPMが内部的に利用している変数を含む、すべての変数を削除できます。プロセスを実行するために必須となる変数を削除した場合、プロセスが正常に実行できなくなる可能性があります。