進化し続けるintra-martの製品群
NTTデータイントラマートで生み出され、市場の動向やお客様の要望を汲み取りながら、日々進化を続ける様々な製品。今回は、その製品の中でも企業に必要なイントラネット機能を1つにまとめて提供するグループウェア「イントラネット・スタートパック」に着目。2008年にリリースされたバージョン7の開発ヒストリーについて担当者にインタビューを行った。
イントラネット・スタートパックは現在、バージョン7までのバージョンアップとリビジョンアップが行われている。次々と機能を追加し、ユーザーが使いやすく、効率がよい運用を可能にするためのこうした試みについて、プロダクトエンジニアである小吹さんはこう語る。

「アプリケーション開発とは別にフレームワークも同時に開発が進められていました。
このフレームワークというのはIWP(intra-mart WebPlatform)というもので、このバージョンアップに合わせて、イントラネット・スタートパックが適用可能なようにバージョンを上げていくのが私たちの基本的な考えです。こうしたバージョンアップには、最適な開発基盤上でソフトを動くようにするという意味だけでなく、テクニカルサポートや営業が吸い上げたお客様の声を製品の中に反映していき操作性の向上を目指すという意味もあります」(IWPの詳細情報はこちらをご覧ください)
イントラネット・スタートパック」のバージョン6.1は、2009年の12月にバージョンアップが行われた。そのわずか1ヶ月後の2008年1月、バージョン7の開発着手が発表された。
その時、開発を任されたのは、中途入社後半年のプロダクトエンジニアだった。
「もともと、6.1の開発中から7のリリースは計画されていたそうです。しかし、リリース後1ヶ月で、開発にかかれといわれ、その期間を聞いたときはさすがに驚きました。
設計を抜いたコーディングと検証の期間は3ヶ月から4ヶ月。これはプロジェクトを遂行する 期間としては異例です。この限られた期間でスケジュールを調整しリリースまで行わなければならないのです」
すでに決定している、目標の中でできうる限りの努力を行う。そのために、小吹さんの行ったこととは。
「まずは要件定義を1月中に行ってしまおうと思いました。しかし、要件定義は開発の基礎中の基礎ですからおろそかにはできません、 営業やパートナーからの要望を元に慎重に協議をしながら仕様を詰めていきます。出来ることできないこと、やらなければならないことを見極め、仕様を確定していきました。
要件がまとまり、設計が行えたのは3月に入ってから。
この時点で設計と同時に、インタフェース画面デザインもほとんど作り上げてしまうことで、製造過程における様々な確認事項を省きます。その次は、機能ごとに開発工程を分割しオフシェア(外注)を行う部分と、社内で開発する部分を分けます。それぞれ独立して動くもので分け、最終的に組み合わせる形にしたのですが・・・ここからが大変でした」

オフシェアを行い、効率のよい工程を歩むはずであったスタートパックの開発。
しかし、小吹さんはここで大きな壁にぶつかった。
「日本人であれば、基礎的な部分と応用的な部分の要件を伝えれば、その中間を自分で考えて埋めることができます。しかし、今回オフシェアを依頼したのは海外の企業。出来上がった製品を見ると、伝えた要件以外のことが行われていないことがしばしばなのです。
基礎と応用を繋ぐ部分が全く手付かずのまま。これは海外の企業側が悪いのではなく、日本的なコミュニケーションが通じていなかったためでした。それに気づくまでが、本当に大変でした。なぜできないのだろう、なぜ伝わらないのだろうと苦しむ日々。
日程は進むのに、工程は進まず焦りだけが募っていきました。結局「日本人なら当たり前」という考えを捨て、すべてを一から伝え十分なコミュニケーションを取ることでなんとか製品開発を進めることができました」
様々な苦労の中進む開発。しかし、開発を行うだけでは製品は完成しない。
お客様が安心して使うためには、入念なシステムの検証が必要であると、小吹さんは言う。
「プロジェクト開始から半年がたち、7月を迎えた頃オフシェアを行っていた部分の開発が終了。そこから社内開発の部分を結合させて完成させるのですが、やはりここでも細かな調整や見直しが必要となりました。
スケジュール通りにプロジェクトを進める、というのは本当に難しいものであると実感します。この時点ですでに順調とは言えない進捗となってきましたので、毎日終電時間を見ながら作業を行いました。非常に忙しかった中でも、何故か終電だけは固くなに守っていました。
そして、一通りの開発が終わった後に待っているものが検証です。
システムは、人が作り上げるものですから当然エラーは出ます。こうしたエラーは検証を重ねて潰していくしかありません。この期間は約2ヶ月。この短い期間であらゆる想定を行いエラーを潰していくのです。
この作業は本当にシビアでした。
10月のリリース間近になって、ようやく満足のいく状態まで持っていけたときには、プロジェクトのスタッフはヘトヘトになっていました。でも、この時ほどみんな充実感を感じたことはないといった表情をしていました」

なんとか期日前にリリースまでこぎつけた「スタートパック ver.7」。
それに対するお客様や社内の反応はどのようなものだったのだろうか。
「開発がすべて終了したときは、やはり解放感でいっぱいでした。
今回のバージョンアップでは、Webメールの機能強化やメニュー構成といった管理機能の充実。スケジュール、ToDo、掲示板、ドキュメント管理、営業日報、勤怠・旅費のWebサービスを追加、円滑なコミュニケーションを作るためのグループウェアとしての機能拡充など、様々な点が評価されました。
お客様の反応も上々ですし、なにより四半期の報告会で私をはじめとするスタートパックのプロジェクトスタッフが、社長賞を受けることができました。
自分のやってきたことが評価されるのはやはり嬉しいですね。
大変ではあったものの、社歴の浅い私を信じて大きなチャレンジを与えてくれた会社に、非常に感謝しています。今こうして私が仕事に自信を持てるのもあの時のチャレンジがあったからなのかもしれません」




