内容へスキップ

HOME > 事例紹介 > 東北大学病院 様

東北大学病院 様

業種:金融・公共 / 業務:情報系 / 用途:社内情報共有

病院内のコミュニケーションツールから患者のカルテの公開まで東北大学病院を核とする情報共有ポータルの実現

東北大学病院では、intra-mart の「イントラネット・スタートパック」を導入し、病院内のコミュニケーション・ポータルに利用している。この製品は多くの企業に採用されているWeb ベースのグループウェアであるが、同病院の構想はグループウェアの機能に留まってはいない。大学病院としての位置付け、地域病院としての位置付けを踏まえ、このコミュニケーションの輪を病院内に留めず、大学へ、関連する施設へ、周辺診療所・病院へ、そして患者へと広げて行こうという計画である。この計画に関して、推進するメディカルIT センターの佐藤 大氏にうかがった。

大学附属病院の実情

 大学附属病院とは、診療・教育・研究という3 つの側面を合わせ持つ。病院であるから診療を行うのだが、一方で大学の医学部の附属機関であるから、医師の多くは大学医学部の教員として医学生の教育指導にあたる。さらに、大学の職員として、医師それぞれが研究を行っているのである。それぞれが業務的に異なる側面を持ち、さらに作業する現場も、病院の診察室、大学の教室、そして研究室と異なっている。 しかも、同病院には、内科、外科など43にもおよぶ診療科(医局)と手術部、放射線部など16 の診療部門、その他事務など13 部門から構成されているが、それぞれは縦割りの独立した組織といっても過言ではない。「一般の企業とは異なり、病院の医局は独立した会社のようなものですから、病院長といってもトップダウンでものを言うわけにもいきません。」と語るメディカルIT センターの佐藤氏は、このような大学病院ならではの数々の問題を指摘する。事務処理の面においても診療、教育、研究、さらに学校や病院の運営なども絡み合って、一般の企業とは比べ物にならない複雑さを抱えている。

大学附属病院と地域との関わり

 大学附属病院は、先に触れたように大学との密接な関わりがあり、業務も事務もすべてが二重化されているが、それ以外にも、地域との関わりも深く、より複雑になっている。 まず、大学附属病院は地域中核病院としての役割を担っている。これは、周辺の診療所や病院との関わりで、患者を紹介し合ったり、周辺の診療所や病院で診断の確定ができない場合には、大学附属病院の専門医が検査を受け持ち診断を下したりする。このような場面で、地域中核病院として周辺の診療所や病院と常に密接な連携が取られている。 そしてもうひとつ、大学附属病院としての役割が挙げられる。東北一円の病院への夜間当直医や長期勤務医師の派遣などにおいて、大学附属病院は医師供給のバッファとしての役割を持っている。 このように、大学附属病院では、多くの医師が病院内だけでなく大学や周辺の診療所や病院とも兼務するなど、地域と深く密接に関わっているのである。

抱えている問題点

 このような実情を抱える大学附属病院であるため、通常の企業ではあまり考えられない問題を数多く抱えている。 例えば、医師は大学附属病院だけでなく、大学、地域の診療所や病院などに出向く場合が多く、スケジュールを把握することさえ困難になる。また、医局が縦割りの独立した組織であるため、情報伝達の手法も回覧、掲示などさまざまで、情報の伝達速度があまりにも違いすぎる。同様に組織の壁が厚いため、事務的な手続きひとつ取っても、各医局ごとに独自の方法を取っているため混乱を招いているという。ここに挙げたのは、ほんの一例であって、コミュニケーション上のさまざまな問題を抱えていた。この問題解決のために、情報共有基盤となるポータルの必要性が問われることとなった。

情報共有基盤となる ポータルに求められる要件

 このような必要性から、佐藤氏の所属するメディカルIT センターを中心に、各医局や事務部門の代表者から構成される情報ポータル開発プロジェクトが発足し、NTT グループとの共同研究がはじまった。 まず、このポータルを作るにあたって求められる要件が検討された。最も重要な要件としては、大学および大学附属病院内では組織が独立しているため、さまざまなプラットフォームのパソコンが稼動しており、統一することは不可能であったため、どのようなOS、どのようなブラウザ上でも動作するような仕組みが不可欠であった。この結果として、HTML やJavaScript など標準的な技術で動作しているintra-mart に着目し、どのようなプラットフォームにも対応できるようにした。特に力を入れたのは、医療関係者にはApple ユーザが多いため、MacOS にも対応させたことである。 もうひとつは、個人間で連絡を取るためのコミュニケーションツールの導入だった。これには、イントラネット・スタートパックを利用して、大学附属病院ならではの独自機能を多数盛り込んだカスタマイズを施している。例えば、起動画面には経営に直結するような空きベッド数などの情報が表示されるようになっており、またWeb メール的に、どこにいてもコミュニケーションが取れる「回覧板」と呼ばれるツール、会議室の電話番号など人に結びつかない施設の番号を検索できるようなツール「内線番号検索」など、東北大学附属病院の実情に合わせたツールが数多く開発されることとなった。

病院内のポータルから 地域を含めたポータルへ

 導入にあたっては、この情報ポータル導入を病院内のプロジェクトとして認めてもらい、まずは2ヶ月でメディカルIT センター内で実験的にポータルサイトを作成した。続けて、第1 次計画として、グループウェアとして、病院長、副病院長、事務部長、看護婦部長などのスケジュール管理からスタートし、会議室予約をオンラインでできるようにした。 次の段階は、利用者を科長、部長、医局長までに広げ、回覧板や事務からの通知を出す掲示板などを機能追加し、約1 年で病院内の全職員に公開するにまで至っている。この段階で、情報基盤が完成したといえる。その後は、委員会などの共有フォルダ、内線番号、日程調整機能、各種申請書類のフォーマット提供など、急速な勢いでサービスを拡充させており、さらに現在稼動しているすべての機能を医学部に対しても提供し始めている。現在は、大学附属病院内と医学部の情報ポータルとして動作し始めた段階であるが、ここまでが全体構想のステップ1 にあたる。 2 年目にはステップ2 として、病院内部のサービスとして研修予約や電子申請、病院の稼働率速報などの機能を追加し、医学部向けには、学生に対しても掲示板などの機能を追加。医局から他の医療機関に出向している研修医にも同様のサービスを実施する。また、業者向けのサービスとしては購買管理システムなどを開始する予定である。 また、診療システムとの連携として、intramart上での電子カルテのフロントエンド機能もステップ2 で実現させるという。このように、わずか2 年あまりの間に、病院や医学部のサービスを急速に進めようとしているのは、その先にさらに遠大な計画が控えているからである。 ステップ3 として計画されているのは、大学を取り巻く地域診療所・病院そして病院を利用する患者にまでサービスを広げる。紹介した患者の電子カルテ情報や投薬履歴などの情報をオンラインでやり取りする機能や、患者本人向けに自分のカルテの閲覧機能などを提供していく計画である。 このステップ3 の実現によって、東北大学内だけにとどまらず、地域の医療機関や住民とも連携した真の地域ポータルが実現することとなる。

東北大学病院
本社 宮城県仙台市青葉区星陵町1-1
設立 1913年(大正2年)
社員数 約2,500人
URL http://www.hosp.tohoku.ac.jp/

この記事に関する評価にご協力下さい

  • お問い合わせはこちらから
  • IR情報 株主・投資家の皆様
  • パートナーサポート intra-mart開発者向けサポートページ
  • ディペロッパーサポート intra-mart開発者向けサポートページ
  • intra-martオープンソース情報サイト
  • intra-mart採用情報
  • intra-mart季刊誌
  • イントラマート社長日記
  • 株式会社イントラマートCSI
  • NTTデータイントラマート上海
  • BizXaas -プラットフォームサービス-
  • 株式会社NTTデータ ビズインテグラル
  • Resin
  • ホーム
  • プライバシーポリシー