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株式会社バンダイ 様

業種:食品・消費財(アパレル、商品、飲食、耐久消費財、家電、家庭用品) / 業務:情報系 / 用途:業務ワークフロー

柔軟なワークフローを構築してアイデアを商品化するまでの申請プロセスを大幅スピードアップフレームワークの生産性を活用し驚異的な短期開発を実現

キャラクタービジネスでモノを言うのは、市場投入のタイミングをつかむスピードと創造性である。玩具最大手のバンダイは、新商品の企画・商品化の社内申請の仕組みをワークフロー化して、申請業務の省力化と大幅なスピードアップを、わずか3ヶ月という驚異的なスピードで実現した。申請者ルート作成機能や承認者用一括承認画面など、intra-martの持つ高度な機能を利用して使いやすさを徹底的に追求。企画者の創造性を阻害することなく、意思決定のスピードアップを支援するものに仕上がった。型にはまったことをきらう企業風土にみごとにワークフロー利用を浸透させ、次の業務改革やナレッジ共有へと進展させるきっかけともなっている。

新商品の企画・商品化申請をワークフ ローで実現、市場投入を迅速化

 バンダイは、キャラクターの魅力や世界観を活かした商品・サービスを提供する「キャラクターマーチャンダイジング」を得意としている。機動戦士ガンダム、セーラームーンをはじめとする同社のキャラクターは、玩具、アニメーション、ゲーム、衣料、生活用品、菓子、ネットワークコンテンツなど、実に多岐にわたって展開され、国境を越えて人気を博している。 キャラクタービジネスを制するには、スピードと創造性が不可欠だ。思いついたアイデアを形にするまでに社内手続きに日数をとられるようでは、ビジネスチャンスを逃してしまう。バンダイでは以前から、コンセプト立案から商品化へ至る社内承認プロセスをペーパーレスで動かす独自のシステムを構築し、使用してきた。 しかしこのシステムは、機能を作り込むことが困難であるうえレスポンスが悪く、維持/運用に手間がかかる。おまけに全部署の要求を満たすため、商品化申請を行う際には300近くの項目に入力する仕様にしてあったため、社員に敬遠されてしまっていた。使用していたハードの見直しの必要性もあり、これを契機に、商品化申請システムを作り直すことになった。

intra-martの充実した機能を利用して、 開発工数を最小限に

 「何事にも臨機応変を尊ぶのが社風。当社ほどワークフローシステムが馴染まない会社はないでしょう」と、情報システム部 ゼネラルマネージャー 金井正雄氏は苦笑いする。承認手続きの確実な実行と、手続きの省力化/スピードアップを両立させるには、ワークフローのシステム化が不可欠であると判断する一方で、型にはまったことを嫌う社員に、本当に使ってもらえるシステムが作れるかどうか頭を抱えたという。 情報システム部では、ワークフロー機能をフルカスタマイズできる製品4~5種類に絞り込んで、詳細検討を行った。 intra-martを選んだのは、バンダイ独自の特殊で柔軟なワークフローを構築できるからだ。たとえば、申請者が承認者を選択して承認ルートを作成する機能や、承認者が申請案件を差し戻す機能など、きめ細かい機能が標準で提供されているため、わざわざ開発する必要がなく、限られた時間の中で自社要件に合わせるためのカスタマイズ工数を最小限に抑えることができた。 また、単なるワークフロー製品ではなく、Webシステムの開発基盤(=フレームワーク)がベースになっている、というコンセプトも要望に合致した。商品化申請システムを構築するだけではなく、将来的に社内のさまざまなワークフローシステムの共通基盤としても活用するという可能性までをも視野に入れることができるのである。 「フレームワークがしっかりしていることと、標準で提供される基本機能が充実しているのがよかった。単なるワークフローパッケージとしてではなく、システム開発基盤としてintra-martを選びました」と情報システム部 ITソリューションチーム 吉田和明氏は言う。 開発効率が高いことと、参考となる導入事例が多いことも評価した。しかもコストは、他製品に比べて最も安価だったのである。

「使いやすさ」を徹底的に追求し、作業 効率を向上させたさまざまな工夫

 開発にあたって、特に工夫を凝らした作り込みは2つある。ひとつは上記のように、バンダイの実状に合わせて、ワークフローの流れをできるだけ柔軟にしたこと、もうひとつは、画面表示の工夫である。 多数のプロジェクトを短時間で検討しなければならないゼネラルマネージャーのためには、「一括承認画面」を作った。申請中の案件を一覧表示して、クリック1回でまとめて承認できる機能だが、一覧画面には新商品のデザイン画や売上目標数、利益率など、決裁に必要な情報を同時に表示できる。 商品化申請される新商品は全社で年間約8000点にのぼるため、効率的に詳細を確認して承認するにはそれぞれの詳細画面を確認することなく、一覧表示だけで必要な情報を一度に把握できるような画面の作り込みが効果を発揮した。 「1件1件の情報が横方向に細長く並ぶのではなく、スクロールせずにコンパクトに表示されるようにレイアウトを工夫したり、さまざまな大きさの画像でも、登録すると自動的にシステムに適したドット数に変換される仕組みを作ったり。intra-martだから、パッケージのコアな部分を壊すことなく、柔軟な作り込みができました」と情報システム部 ITソリューションチーム 下村雄三氏は言う。 毎月の異動を含めた組織変更への対応も、intra-martの基本機能を活かして作り込みを加えた。人事システムとintra-martのアプリケーション共通マスタを連携させ、ワークフローを運用するに当たってのさまざまな作業を自動化したのである。  intra-martを使った商品化申請システムは、2004年12月中旬に開発プロジェクトがキックオフし、2005年3月末に稼動を開始するという驚異的なスピードで実現した。旧来のシステムで使用していたハードを3月末に撤廃することが決まっていたため、開発遅れは許されない。開発作業そのものはintra-martにくわしいシステムインテグレータ(intra-mart特約店パートナー)に依頼したが、スケジュール通りに稼動開始することができたのも、intramartフレームワークの持つ高い開発生産性によるものであると言うことができる。

ワークフロー文化の浸透で、ナレッジ継 承や業務の見直し効果も

 新システムは名づけて「ProDAS」。利用者は、商品開発担当者とその上司、ゼネラルマネージャーなど約500ユーザーである。 ワークフローの流れはあくまでも柔軟で、「行きつ戻りつ」ができる。申請が差し戻されても、問題点を修正してまた同じ製品番号で申請し直すことができ、しかもその履歴はすべて残る。 レスポンスが早くなったこともあいまって、申請業務は大幅にスピードアップした。さらに大きな成果は、過去の履歴の検索機能が充実したため、値段を比較したり、その分野が得意な協力会社を検索するといった作業が容易にできることだ。組織改編や異動が激しい企業におけるナレッジ継承の役割も果たしているのである。 もうひとつ、ワークフローが企業文化に浸透し始めたことで、業務改革を進めていくきっかけができた。ワークフローが苦手な会社にワークフローをきちんと意識させられるほど、intra-martで作ったシステムは柔軟だったのだ。 「その作業がなぜあるのかを各自が考え直し、さらには、商品開発はどうあるべきか、利益を出すためにはこのシステムをどのように活用していけばいいのかなど、みんながディスカッションするきっかけができました。まず石を投じなければ波は起きません。ナレッジの共有/継承の基盤となり、みんなの知恵を引き出すきっかけともなるワークフローシステムが開発できたのです」と、金井氏は言う。 少子化が進むなかで、玩具メーカーは、高齢者までターゲットに含めたビジネス展開を模索している。商品化申請のワークフローシステムは、バンダイが新たなキャラクターマーチャンダイジングを展開していくための企業風土つくりにも貢献したといえるだろう。

株式会社バンダイ
本社 東京都台東区駒形一丁目4番8号
設立 1950(昭和25)年7月5日
資本金 244億6,600万円
売上高 単独1,325億3,000万円、連結2,699億4,500万円(2005年3月期)
社員数 単独973名、連結3,096名
概要 日本最大手の玩具メーカー。「世界一の感動創造企業」をビジョンとして、グループ展開を強化。2005年9月にナムコと共同持ち株会社で経営統合する。年齢・性差を超えるキャラクターとして、おしゃべりするぬいぐるみ「プリモプエル」を売り出し中。
URL http://www.bandai.co.jp/

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